記事No | : 499 |
タイトル | : Re: オーストリア:ケーブルカー火災事故 |
投稿日 | : 2005/11/04(Fri) 10:07:17 |
投稿者 | : kitamura |
カプルンのケーブルカー事故 その後 2005/11/ 4 romeosierra3
(Yahoo-BBS)
ヒストリーチャンネルで、カプルンの事故のその後をやっていました。
それによると事故は、燃えた車両及び、それと全く同型で全く同じメンテナンスを受けてきたもう一両の車両(当時の下り車両、運転手と乗客1名が煙に巻かれて死亡したが車両自体は無傷だった)の調査から火災の原因として以下の事が考えられる事がわかった。
1.ブレーキ付近に後付のファンヒーター設置(何のためにかは言わなかった)
2.そのファンヒーターは家庭用のもので、取説に車両等への設置用ではないことが書かれていた。
3.そのファンヒーターはファンが何らかの原因で停止するとヒーターが暴走過熱してプラスチックのファンが発火してしまうことが、同型のファンヒーターで実証された。
4.ケーブルカー自体は不燃性材料と言われていたが、ファンヒーターが設置してあったブレーキ付近には木製の囲いがあった。
5.付近のブレーキオイルの配管は長い間点検された形跡がなく、オイル漏れがあった。(作動油は高圧なので若干の漏れはあるものであるが、残った下り車両のオイル漏れは容認できる程度ではなく、木製部品にはオイルが滲み込んでいた。)
以上から火災は次の様に発生して燃え広がったと推定。
1.ファンヒーターのファン停止、ヒーターの加熱でファン自体が発火、木製部品に引火。(生存者の証言で非常停止する前に何かが焦げるにおいがしていた。)
2.すぐ近くのブレーキの配管が焼き切れ、作動油の喪失で非常ブレーキがかかりケーブルカー停止。照明も消えて真っ暗。(トンネルの下の入り口から600M地点)
3.ドアもブレーキと同じ系統の作動油で動く構造のため、作動油が失われた段階でドアの開閉も不能になった。
4.車内は炎ではなくまず、煙が充満してきて、煙を吸って倒れる人続出。
5.続いて炎が車内に侵入。
6.その明かりで、スキー板やブーツで破った窓やドアから脱出する乗客も多数。
7.煙は、トンネル上部のコントロール室にも充満し、ここにいた二名の係員はコントロール実のドアを開けて避難した。
8.ところがそのドアは、トンネルの上部を塞いでいる構造であったのが、開けたため、トンネル下部から新鮮空気が流入しトンネル内を上昇するきっかけとなった。
9.新鮮空気を供給された車両の火災部分が一気に燃え広がり、化学繊維のスキーウェアを着て折り重なった状態の乗客の衣服やスキー板に引火。
10.これらのウェアは燃えるとき800度以上になる事が実験でわかった。
11.高温の煙と炎は車両から脱出した多数の乗客が向かっているトンネル上部に吹き上がった。
12.生存者はトンネルの下部に向かって逃げた12名のみ、彼らは入り口からの冷たい強風があったこと証言。
というもので、これが完全な真実だと私も思いませんが、番組制作者の思いは明らかに2004年2月の判決に不服で、番組はその考えに従って作られていると感じました。