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a22-high-way-map
【A22高速道度のインター名:】

高速道路A22Highwayを南下

氷河の作ったU字の渓谷と岩肌のすごさは、アルプスの山の中にも見劣りしません。
アデジェ川とガルダ湖はなぜ合流しない?
ドロミテを終え、次の目的地パドヴァへ・・

ドロミテ:Alt Trentino/Lagoraiアルト トレンティーノ/ラゴライ・エリア 】  
[北村 峠一].(Kitamura)      


 Kastelruthカステルルート、Siusiシウージの海抜は約1000m。740mもの急な斜面を川底に下り、海抜約260mのEisacktalエイザック渓谷の国道12号線に。この先、高速道路(A22)のインター、Bolzano Nordボルツァーノ北までの20kmほどの道は、高速道路を見上げる、薄暗い谷の道です。

A22ボルツァーノ北付近
【A22のボルツァーノ北付近は、狭い渓谷に道、鉄道がひしめき合い、一般道は薄暗い谷の底を走る。(高速道路のパンフから)】

 高速道路に入ってしまえば快適、以前走ったことのあるBolzanoボルツァーノのMeranoメラーノ方面との分岐も難なく通過し、一路南に進路を。

a22bolzano
【54.jpg:ボルツァーノ南の渓谷は、見事に削られた岩肌。氷河がこの谷を削り、地中海にドロミテの岩屑を運んだのだろう】

<U字谷のできかた、氷河期のようす>

 ⇒【アルプスの歴史も参考に】
U字谷のできかた
【U字谷のできかた:『アルプス・花と氷河の散歩道』小野 有五(著)東京書籍:p19から】
 ボルツァーノ南の渓谷は、実に見事に削られた岩肌です。約1万年以上前の氷河期には、この渓谷は氷で埋め尽くされていたのです。

 メラーノ方向からのAdigeアデジェ川、ブレンナー峠からのEisackエイザック川、ブレンタ東のNoch川、ドロミテのEgaエガ川やAvisioアヴィジオ川などにそって、氷河が流れ込みました。その高さは岩肌が見えているところまででしょうから、恐ろしい量の氷です。

 あのユングフラウから流れ出すアレッチ氷河の、氷の底に僕たちはいるのです。 そしてこのアルプスの岩・砂利と、ドロミテのU字の両側の谷の削り屑が、地中海に向かって岩屑を運び、Poポー川一帯を陸地にしたのです。

 アルプスを覆った第4氷河は、BC1万年ほど前から後退しだします。

<●約1万年前、急激に氷河期は終わる>

 今からおよそ1万年前、再び(200万年ぶりに)地球の軌道が変化し、長く続いた氷河期は終わる。
100年足らずの間に気温は10度も上昇し、氷河は一気に溶け始める。何万年分もの雪解け水でヨーロッパ大陸の川は勢いを増し、川の氾濫によって多くの湖が生まれた。

また、溶けだした氷河が自らの重みで滑るようにして移動し、進みながら周りの岩や地面を削って、アルプスの深い渓谷を作った。

 大陸中を覆っていた氷河が溶けたことで海面の水位は100m以上も上昇し、新たな海岸線が生まれた。これによって、ヨーロッパ大陸の輪郭が、現在とほぼ同じになった。ヨーロッパの気候は暖かく穏やかになり、大陸は再び森で覆われ、生命に満ち溢れた。氷河期の到来と終結が、ヨーロッパ大陸の地形と生態系を大きく変えた。

<●氷河期の気温変化>

氷河期・気候変化 氷河期・気候変化
【北ヨーロッパの最終氷期の気候変化曲線(約8万年間)】【氷河期終了と年平均気温の推移(約2万年間)】


 そして、BC3200年頃の「アイスマンIceman/エッツィEtzoetzi」の頃には、すでに大半の氷は解けてしまったのです。

 BC500年以降の古代ローマ時代の時代には、このU字谷を通過する「古代ローマの道」に、何人もの旅人がいたのです。

 この気象環境が大きく変化する、長い長い地球規模の歴史は、これからの人類の行く先もいろいろと想像できて、興味深いですね。
「ブレンナー峠のDB」も参考に)

Adige-Po
【Adigeアデジェ川の水は、なぜガルダ湖に合流しないのか?
こんなに海抜差があり、並行している長さもあるのに?】



−−−−−

●Adigeアデジェ川の水は、なぜGardaガルダ湖に合流しないのか?

 話はちょっと変わりますが・・・
 Adigeアデジェ川の水は、なぜGardaガルダ湖に合流しないのでしょう?
こんなに海抜差があり、並行している長さもあるのに?

 アルプスを取りまく川の流域図を描きながら、以前不思議の思っていたことだったのです。TrentoトレントからVeronaヴェローナまでの直線約70kmの間、青のAdigeアディジェ川と、赤のガルダの流域は10km以下の幅で並行に流れているのです。

 今回走りながら観察すると、この二つの流域の境は、見事な岩山が連続し、少しぐらいの雨や雪崩、かつての氷河などでも浸食されない地形であることが分かりました。
「ガルダ湖の氷河のモレーン」生成とも関連しているのでしょうか。
「2008年:Roveretoロヴェレートからガルダ湖への紀行」も参照してください。

 ただ、アデジェ川の増水ピーク時、ガルダ湖に放流するトンネルがあるとの情報もあります。



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【57.jpg:高速道路の両側は岩山】

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【60.jpg:トレントの付近。右手に岩山がずーっと続いていて、自然の岩壁が、アデジェ川とガルダ湖の水の流れを完全に妨げている】

 Rovereto先のパーキング(海抜約200m)で車を停めました。ちょうどこのあたりの西10kmほどにガルダ湖(海抜65m)があるのです。が間にある岩山は相変わらず巨大で、しっかりしたもの。二つの川が合流しない理由を実感します。

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【64.jpg:Rovereto先のパーキング(海抜約200m)西の岩山は、相変わらず巨大。この向こう側にガルダ湖(海抜65m)がある】

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【63.jpg:Rovereto先のパーキング(海抜約200m):西側の眺め】

a22rovereto67
【67.jpg:東側の眺め】

Val Policella のワイン

 日本でもかなり売れているおいしいワイン
「ValPolicella
  ヴァルポリチェッラ」
のふるさとが、このVeronaヴェローナの北にある丘陵地帯。

  ワインサーチ
http://www.valpolicella.it/【この地域のガイド】
ValPolicella
a22val-lagarina35 a22bolz-padova
【val-lagarina付近】  【Bolzano-Padova.jpg:高速道路のチケット】


 高速道路は、トレンティーノ・アルト・アディジェ州からヴェネト州に入り、Veronaヴェローナで東に・・・
● 以上で、ドロミテ編を完了します。

<パドヴァ、ヴェネチュア にちょっと寄り道し、芸術鑑賞?・・・>

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