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scrovegni
【02.jpg:スクロヴェニ礼拝堂。右の黒い個所が前室】

Padovaパドヴァ:

700年前にジョットが描いた、スクロヴェニ礼拝堂のフレスコ画を。
 サンタントニオ聖堂もすばらしい・・

ヴェネト州:パドヴァ県】  
[北村 峠一].(Kitamura)      


 旅の前に読んだ『ヨーロッパ美術を読む旅:新約聖書編』によると、このパドヴァにある、Cappella degli Scrovegniスクロヴェニ礼拝堂の、Giottoジョットのフレスコ画はキリスト教のマリア伝、イエス伝が描かれていて必見とのことでした。近くまで行ったときには見たいと思い、ガルダ湖まで来た今回、ちょっと寄り道をしてこの町に来たのです。

 この礼拝堂の壁画を見るには、内部にはたった15分間なのですが、92時間前に予約・入金(12eur/人)が必要とのことで、日本出発前にインターネットで予約・支払いをしておいたのです。

 予約は11時からなのに、1時間前に礼拝堂の横の市立博物館に来いとの案内。かなり厳格な管理をしているらしいことは予想されました。さらに待ち時間に博物館を見て欲しいのでしょう。
 スクロヴェニ礼拝堂の建物は、壁の厚い素朴な小さめなもので、前室の空調管理の部屋に同時20人ほどが入り、15分案内のビデオを見ながら湿度調整。人体の湿度を礼拝堂内に持ち込まないためなのです。さらに礼拝堂内部には15分しか入れないという、700年前のフレスコ画を保護するための、厳しい管理下での壁画鑑賞した。このフレスコ画の長い時間による修復作業は1890年代と1960年代に行われ、2000年に大気汚染対策のための空調の前室での保護工事なども行われたのだそうです。

 ジオット39歳(1305年)のとき、2年をかけて作られたフレスコ画の作品が、薄暗い長方形の堂内全ての壁に描かれています。(下の壁画レイアウトを参照)

 39枚の絵のストーリーは、マリアとイエスの生涯を描いたもの。ユダヤ教下での祖父ヨアキム、祖母アンナへの受胎告知。母マリア、父ヨセフの結婚と受胎告知。イエスの誕生、洗礼から処刑・復活・最後の審判までを、持参した絵ごとの説明を読みながら鑑賞しました。かまぼこ状の天井の、濃い青の星をちりばめた空の中、このすばらしい作品を見るには15分はあまりに短いものでした。

Cappella degli Scrovegniスクロヴェーニ聖堂のGiottoジョットの聖画

(個々の絵は、http://www.mystudios.com/を見てください)

No.  テーマ 画像

 1 Expulsion of Joachim from the Temple:ヨアキム、神殿から追い出される
 2 Joachim Retires to the Sheepfold:ヨアキムと羊飼いたち
 3 The Annunciation of Anna:アンナへの天使のお告げ
 4 The Sacrifice of Joachim:ヨアキム、犠牲を奉献
 5 The Vision of Joachim:ヨアキムの夢
 6 The Meeting at the Golden Gate:金門前での夫婦の再会
 7 The Birth of the Virgin:マリアの誕生
 8 The Presentation of the Virgin:マリアの神殿奉献
 9 The Presentation of the Rods:杖を渡す
10 The Watching of the Rods:杖に花を咲かせるための祈り
11 The Betrothal of the Virgin:ヨセフとマリアの結婚
12 The Virgin's Wedding Procession:結婚式の行列
13 God Dispatching Gabriel:天使の派遣
14 The Annunciation:受胎告知
15 The Visitation:エリサベトのマリア訪問
16 The Nativity:イエスの誕生
17 Adoration of the Magi:東方三博士の来訪
18 Presentation of Christ:神殿に詣でる
19 Flight into Egypt:エジプトへの逃亡
20 Massacre of the Innocents:ヘロデの幼時虐殺
21 Christ Disputing with the Elders:学者たちと少年イエス
22 Baptism of Christ:イエスの洗礼
23 Wedding at Canna:カナの婚礼
24 Raising of Lazarus:ラザロの復活
25 Entry into Jerusalem:イエスのエルサレム入城
26 Cleansing of the Temple:神殿で商人を追い出す
27 Pact of Judas:ユダの密談
28 The Last Supper:最後の晩餐
29 Washing of the Feet:足を洗う
30 Betrayal of Christ:ユダの接吻
31 Christ before Caiaphas:大祭司カヤファの前のイエス
32 Mocking of Christ:嘲笑を受ける
33 Road to Calavary:十字架を背負う
34 The Crucifixion:十字架刑
35 The Lamentation:死んだイエスを嘆く
36 Noli Me Tangere:復活
37 The Ascension:昇天
38 Pentecost:ペンテコステ(聖霊降下)
39 Last Judgement:最後の審判−美徳と悪徳


●Giotto di Bondoneジョット・ディ・ボンドーネについて


 ・1266〜1337、イタリア・フィレンツェ近郊で生まれる。
 ・チマブェの弟子の20代に、アッシジの聖フランチェスコ寺院にゴシック的フレスコ画『聖フランチェスコの生涯』『小鳥の説教』などを描く。
 ・30代の後半、パドヴァのスクロヴェニ礼拝堂にマリア伝・キリスト伝の壁画を描く。
 ・その後フィレンツェを中心に多くの祭壇画・壁画を制作。サンタ=クローチェ修道院『両ヨハネと聖フランチェスコの生涯』など。さらにローマ、ナポリでも活躍。額絵ウフィッツィの『聖母子』など。
 ・晩年、フィレンツェ大聖堂の鐘塔を手がけた。
 ・Wiki

<Giottoジオット関連のサイト・本>

 ○Giotto-Scrovegni Cappel 【パドヴァのスクロヴェニ礼拝堂:ジオットのフレスコ画】  ○http://www.mystudios.com/gallery/giotto/preamble.html【Giotto--The Scrovegni Chapel, Padua:Major Chapel Frescoes に1-60のフレスコ画】
 ○Googleのイメージ検索【Giottoたくさんの絵のサイトへ】





 B『ヨーロッパ美術を読む旅:新約聖書編』柳澤保雄(著)、出版社:トラベルジャーナル 中古本から探す

 B『ジョットの芸術―スクロヴェーニ礼拝堂壁画を中心として』
佐々木 英也


 B『ありがとうジョット―イタリア美術への旅』 石鍋 真澄


 B『ジオット』 辻 成史


 B『ジョットという名の少年―羊がかなえてくれた夢』
パオロ グアルニエーリ Paolo Guarnieri Bimba Landmann せきぐち ともこ

 B『聖痕印刻―ジョットの後期壁画をめぐって』
佐々木 英也

scrovegni
【01.jpg:スクロヴェニ礼拝堂】


 パドヴァの1日半は、車をホテルの地下に入れたまま歩き回りました。城壁に囲まれ、水路があちこちにひかれた古い町並みは、どこに行っても歴史と文化を感じるところです。


【図クリックで拡大。パドヴァの市街地と主要ポイント:Padova

 この町は、伝説上はBC1184年にアンテノールが築いたといい、実際にはBC8−7世紀に都市として存在したという実に古い歴史があります。

 一番の見所は、St.Antonioサンタントニオ聖堂でしょう。
 聖アントニウスの砦といわれるこの一帯は、中世そのもの。このサンタントニオ聖堂(イル・サントIl Santo)はイタリアでもっとも有名な聖堂のひとつで、サンタントニオ・ディ・パドヴァSt. Anthony of Padua (1195-1231:ポルトガル・リスボン生、パドヴァ没)を祭った建物(ロマネスク・ゴシック様式)です。

 彼の舌などの遺体は、ちょっと異様にさえ感じましたが、教会内の壁画はスクロヴェニ礼拝堂にも劣らないすばらしいものです。ちょうど行われていたミサ、合唱、女性牧師のソロは教会内に響き渡り、巡礼者はじめ僕たち観光客も神聖な気持ちになるものでした。

padova
【d172.jpg:St.Antonioサンタントニオ聖堂(ロマネスク・ゴシック様式)と広場】

st-anthony-basilica
【st-anthony-basilicaの内部レイアウト】

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【d174.jpg:Prato della Valle:広場には数十の彫刻が置かれている】

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【d247.jpg:Prato della Valle】

 町には学生がたくさん、6月末ですから卒業シーズンのお祝い気分の若者が通りの角々で演説したり、パフォーマンスをしたり。ここは1222年からの古い歴史を持つパドヴァ大学の学生たちでした。

<Padovaパドヴァ関連のサイト>

 ☆ヴヴェネトのイチオシ情報【Japan-Italy-Travel-On-Line】
 ☆パドヴァの概要・歴史【旅行綜研】
 ○http://www.basilicadelsanto.org/【Padovaにある St.Aanthony聖堂】

 i:世界遺産:パードヴァの植物園(オルト・ボタニーコ)Botanical Garden (Orto Botanico), Padua 1997年登録
 ☆パドヴァ付近のホテル検索【JHC:広域ホテル検索鉄道・コンサートなどオプション
 ☆パドヴァのホテル検索【Hotel Al Casonは駅から4-500mと近く、地下ガレージもあり車族には安心です。城壁沿いにホテルはあります(地図のHの場所)が、道路の向かいには、おいしいスイカが輪切りで売っています(2.5Eur≒300\)、暑いときは最高。  イタリア全域のホテル:地図から検索も】


<せっかくここまで来たのだから、水の都ヴェネチュア(ベニス)にもちょっと立ち寄って・・・>

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