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2013年に利用した宿紹介hotel-guideと、周辺の街(-4)
オーストリア:Bad Eisenkappelバート・アイゼンカッペル・・ 私のお勧め度など・・周辺の風景も・・

 [北村 峠一].(Kitamura)      


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 2013年のイタリア、スロベニア、オーストリアの旅で利用した宿の情報・感想・お勧め度と、その周辺で訪れた町などの写真情報です。宿の皆さん、旅先で出会った方々お世話になりました。

●(No.4)オーストリアに入って、Bad Eisenkappelバート・アイゼンカッペルに2泊・・



【2011.3の大事故】
2011.3の福島原発の事故で「脱原発・省エネ・自然エネルギー利用」を強く意識し、調査していたら、
【オーストリアでは、自然エネルギーの推進に力を入れ、今では総エネルギー消費量の25%を再生可能な資源で賄うまでになっている。

 その中核がバイオマス、一次エネルギーの供給量でみると、バイオマスが自然エネルギーの59%を占める。次いで水力36%、残りの5%を風力、太陽光、地熱で(2007年)。

 オーストリアのバイオマスエネルギーの約8割が木質系で、薪やチップ、ペレットのような形で燃やされることが多い。用途としては、住宅や事務所の暖房、給湯を中心に、工業用の熱生産や発電にも使われている。】 とのことだった。

「緑の時代」をつくる
・その後出合った本『「緑の時代」をつくる』:天野礼子・C.W.ニコル・立松和平(著)を読んで、そこに登場する、「EisenkappelのFernwaerme地域暖房プラント」の見学と、そこに登場する<所長の「木質バイオマスの神様」アドルフ・ヴェルツさん>にできることなら会いたい、と考えました。

・この町に宿を取り、着いてから、ご主人と家のメンテナンスもしている息子さんに「村のセントラルヒーティングを知りたい」と頼んだのです。 私はぜんぜん、このような分野の専門では無いのですが、止むに止まぬ気持になってのことでした。
 さらに、近くの山のハイキングルートも問合せし・・

・息子さんが連絡していただいたおかげで、神様=所長さんにお会いでき、直接説明もしていただいたのです。
・近隣の山のハイキングもでき、すばらしい旅となりました。

・いつか・・日本が大きく変化した情報を土産に・・また訪れたいです。きっとその前に、ハイキングなどゆっくりと滞在したい町です。


●利用した宿(4)
  (「私のお勧め度:1.0-5.0(0/1〜5☆)」は、旅シーズン、天候、体調、気分、料金などかなりの私感が入っていることを了承ください)

<オーストリア:Bad-Eisenkappelバート・アイゼンカッペルのホテル内の暖房設備など>


 プラント見学の前日、宿の若主人が、ホテル内の今までの暖房設備(今では使っていない設備)と、現在の地域暖房の仕組み、改良されコンパクトな機器を説明してくれました。

Bad Eisenkappel Bad Eisenkappel
【地域暖房以前は、大きな部屋は薪を炊いて暖房(現未使用)】【客室には重油ボイラーで湯を循環させていた(現未使用)】

central-heating Bad Eisenkappel Bad Eisenkappel
【地域暖房以降、地下パイプで送られてくる高温水を、熱交換して、建物全体に(第1世代)】【右が、ホテル側の新システム熱交換器で、本当にコンパクトなユニットでした】

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<木質バイオマス「EisenkappelのFernwaerme地域暖房プラント」の見学、所長のアドルフ・ヴェルツさん>


 プラントの場所は事前に教えていただいていたので、外観だけは前日に観察できました。大量の間伐材や、チップ(小さく砕いた木)が山積みとなっていて、ブルトーザーがそれらを移動していました。

Bad Eisenkappel
【大量の間伐材などはチップ化される】

Bad Eisenkappel
【運び込まれたチップ。冬には暖房需要が大きいため、この広いグランド一杯にチップが積まれているそうです】

Bad Eisenkappel
【右の建物が、半地下になっている地域暖房プラント】

Bad Eisenkappel
【右:Mr. Adolf Welz】
「緑の時代」をつくる
 当日、「木質バイオマスの神様」所長のMr. Adolf Welzアドルフ・ヴェルツさんがホテルに迎えに来てくれました。

 彼の手にあったのは、『「緑の時代」をつくる:天野礼子・C.W.ニコル・立松和平(著)』。日本語を読めない彼ですが、日本人の僕たちのためにこの本を持って来てくれたのです。

 「その本のあなたの記事(p.164-)を読んで、この町に泊まり、あなたのプラントを見学に来たのです」と説明し・・
 宿の若主人とともに、プラントに・・

Bad Eisenkappel
【建物内に積み上げられたチップ】

Bad Eisenkappel Bad Eisenkappel Bad Eisenkappel
【チップはベルトコンベアで炉に流れていく】【燃料は温湿度センサーで管理され】【チップは右の炉に運ばれていく】

Bad Eisenkappel Bad Eisenkappel 【長い炉内部は各ポイントで温度などを管理され】【目視できる点検口から、燃焼状況が見える】

Bad Eisenkappel
【暖房プラントの構造:左から入ったチップは燃焼後、灰として外部(右下)に搬出。燃焼熱で地域暖房用水を高温にする(現モニターでは90.8℃を94.8℃に)。燃焼空気はフィルターでクリーンにしたあと、煙突から排出】

Bad Eisenkappel Bad Eisenkappel Bad Eisenkappel
【炉設備や】【排気設備など】【これらの管理はコンピュータ管理でパソコンで一元でき、プラントは原則遠隔・無人で運転できる。システム管理1人、チップ管理1人、チップ製造に地元の何十人もの雇用を産み、セントラルヒーティング敷設でも多数の雇用、さらに街の空気汚染も最小限化できるし、快適にできる・・】

Bad Eisenkappel Bad Eisenkappel
【送られた+戻ってきた高温水の温度管理も、時間管理され、一定に保たれる】【所長のアドルフ・ヴェルツさんがドイツ語で説明し、宿の若主人が英語通訳してくれる】

 折りしもちょうどこの前日、日本の安倍首相がポーランドなど東欧に原発のトップセールスに来ていた。日本国民や外国の多くの反対を押し切っての独断行動だ。
 このお元気な、でも80歳ほどのアドルフ・ヴェルツ所長、原発問題、自然保護、バイオエネルギー活用の必要性、日本の首相の東欧トップセールスへの批判らしきことも話してくれた(ドイツ語でハッキリとは確認できなかったが)が、そのドイツ語を通訳してくれる宿のお兄さんは、政治的に微妙なところは飛ばして・・さすがプロのホテルマン。

Bad Eisenkappel

Bad Eisenkappel
【お礼し、また来ますと・・】

【プラントの前で記念撮影】

<関連サイト>

アイゼンカッペル 地域暖房プラント【地域暖房プラント概要】
http://www.ktn.gv.at/【地域暖房、バイオマス】
森のエネルギー、木質バイオマス【日本の森の利用を】


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<オーストリア:Bad-Eisenkappelバート・アイゼンカッペルの町、レストランなどの風景>


Bad Eisenkappel Bad Eisenkappel
【町の教会】 【宿の部屋から見る家庭菜園、近隣の山風景】


【宿から紹介されたレストラン。Bei Lotteロッテの味は美味い】【愛想のいいマダム】【にぎわうテラス風景】

<関連サイト>

http://www.bad-eisenkappel.info/【Bad Eisenkappel紹介】
http://de.wikipedia.org/【wiki/Eisenkappel-Vellach】


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<近隣のHochobirホッホ・オビア山(2142m)【▲山歩DB】にハイキング>


 到着した日、宿の若いマスターに近隣のハイキングコースを聞いた。翌朝食時、お兄さんが2時間程歩けば行ける展望のいい場所として、この山を教えてくれる。Eisenkappler Htt.アイゼンカペラ-ヒュッテ(1553m)まで車で走り、歩きは2時間。山岳道路は有料で6eur。地図も貸してくれる。

 有料道路のゲートは無人だった。あいにくコインが足りず・・
少し先に車が一台止まっていたので、両替できないかと聞くが、彼らももう一台の車が下に両替に行ったのだと言う。さてどうしよう・・悩んでいたら・・その友人の車が戻ってきて・・「1Euroならあげるよ」と・・ありがとうございました。

Hochobir Hochobir
【地図とルート。最後のヒュッテからは2時間で頂上へ】【Hochobirホッホ・ビアの山小屋=Eisenkappler Htt.アイゼンカペラ-ヒュッテ(1553m)=まで車が入れる】

Hochobir

Hochobir

Hochobir
【まだ残雪が残る山・・たくさんの種類の花たち】
Hochobir

Hochobir

Hochobir
【山頂の広い台地にはたくさんの人が】

<関連サイト>

http://de.wikipedia.org/【wiki/Hochobir】
http://www.bergfex.at/【ケルンテンの山歩き/hochobir】
http://www.bad-eisenkappel.info/【Der Hochobir 2139m】

Hochobir
【山頂のプレートと、下遠方に見えるのはDrauドラウ川とクラーゲンフルトの方向】


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<次の街へ・・Schaida sattelシャイトア峠(1068m)【●峠DB】を経て>


Schaida sattel
【Ferlach、クラーゲンフェルト方面に】【Schaida sattelシャイトア峠(1069m)【●峠DB】】

Schaida sattel
【Schaida sattelシャイトア峠から西の眺めはすばらしい】

Schaida sattel Schaida sattel

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<・・Maria Saalマリアザールを経て・・>


 マリアザール=聖なる婦人=を通過するのは3回目。 1996.6.192006.6.26。最初に来たとき、ここの広場で食べた料理の味が忘れられなくて・・昼時だったので・・教会の内部などを見たあと、昼食をとります。(残念ながら今回の味は??)

 この地は「BC15年、ノリクム王国がローマ帝国に破れ属州となり、皇帝クラウディウスは、それまでMagdalensbergの山にあったケルト族の首都Virunumを、マリアザールに移し、州の首都として建立した。626-630年にはカランタニア公国の儀式がマリアザールの石の玉座で行われた。この儀式は14世紀まで続いた」という歴史ある場所なのです。

Maria Saal Maria Saal
【マリアザールのSt Mary's Church】【教会の壁にある彫像群と壁画】

Maria Saal Maria Saal
BC2-3世紀のローマ時代の駅逓馬車の浮彫】【626-年のカランタニア公国の儀式と石の玉座の彫像だろうか】

Maria Saal Maria Saal
【教会内部の板絵や祭壇飾りなど】

Maria Saal
【教会外部の壁画】

Maria Saal Maria Saal
【広場と】【今が盛りのリンデン】

<関連サイト>
http://en.wikipedia.org/【wiki/Maria_Saal】


<続いて、オーストリア中部山岳地帯にある、Obervellachオーバーヴェラッハに滞在・・>
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