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レンタカー関連情報:2011年の車はRENAULT RN GRADSCENIC  DIESEL
【g0106:レンタカー関連情報:2011年の車はRENAULT RN GRADSCENIC DIESEL】

2011年の旅:レンタカーと車関連情報

大震災、原発人災事故、電子制御Pブレーキ、燃料価格高騰・・

海外ドライブ関連】 [北村 峠一].(Kitamura)      


●大震災、人災原発事故が起きて・・


 例年と同じように2011年の年明け早々には、ドイツ・ミュンヘン往復のフライトを確保しました。例年の1ヶ月より1週間ほど短い、成田6/9発-7/1着としました。

・・ところがあの3月11日の大震災、さらに福島第一原発事故、放射能汚染などのショックで、今年の旅は中止しようかと悩んでいたのでした。

 4月半ば、お世話になっている友人夫妻から「休暇が取れたので旅の前半1週間ほどを同行したい」との話が出てきて・・気持ちを入れかえ、追加のフライト確保、行き先検討、車手配、宿予約などを始めたのでした。

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●ミュンヘン空港で借り、同じ空港に返却・・


 レンタカーを6/10にミュンヘン空港で借り、6/30に同じ空港に返却する、21日間のコースにしました。
 例年通りEuropcarとし、提携するマツダレンタカー経由でのWeb予約は10%割引でした。
 車両クラスは4人分の荷物を考え、収納が大きそうなVW TOURAN同等の[IVMR]:インターミディエイト・5ドア・マニュアル・エアコン付-(例年はコンパクトCDMR/エコノミーEBMN)で、価格は(970→減額)873 EUR。
 保険も最大かけ Super-LDW(MAX保障)151eur、追加ドライバー1名36eurを加えて・・合計1060eur。(保険等の条件:無制限距離、空港税、盗難・自車両保険LDW、道路税・ライセンスチャージを含む。搭乗者損害保険PAI申込まず)

 精算時の為替レートは@121円/eurだったので約12.8万円ですが、インターミディエイト・クラスで、2家族分の足代としては格安の旅ができたのです。

 昨年気になった、貸出時の「Depositデポジット=前払金/保証金」は、追加400eur分がクレジットカードで仮押さえされていました。ニースで借りたときは1325eur分(2300-975eur)と、3倍以上も高くてびっくりしましたが、やはりニースは事故などが多いのかもしれません。

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●Renault RN Grand Scenicルノー・グランド-セニックのこと・・電子制御パーキングブレーキ??・・・


perking-brake-honda.jpg
【HONDAのELYSIONの電子制御パーキングブレーキが、形や操作がよく似ている】
 現地で貸し出された車は、Renault Grand Scenic -ルノー・グランド-セニック、5ドア、ディーゼル1.5L、6速マニュアルでした。この車は2009年7月にリリース(3代目)された、3列シートの7人乗り。荷物スペースサイズは、大人4人のバックを入れるにはぎりぎりでした。

 車体点検し、出発しようとして気がついたことは・・どこにも「サイドブレーキのレバーがない」のです。
 Pマークのレバーは見つけたので・・駐車時はこれでいいのでしょう・・が、発進時はどうするの?
 「オートマ車で、足踏み式のパーキングブレーキ」には乗ったことはあるのですが、これはマニュアル車です。坂道発進の時はどうやったらいいのでしょう。行く先は山道や斜面ばかりというのに。

 なんとか、アクセルを踏むとパーキングブレーキは外れるらしいとわかり、出口近くにありそうな事務所で、聞いてみようとソロソロ走っているうちに、公道まで出てしまい・・「まあ、何とかなるだろう」とドイツの高速道路を一路オーストリアに向かいました。

 このオートマ風のブレーキの詳細な仕組みは、旅の最後まで分からず、坂道発進時には、このPマークのレバーをサイドブレーキのようにソロソロ下ろしながらアクセルを踏んで発進したのです。

 今、改めてネットで調べてみました。
どうやら、スイッチ操作で機能する電子制御パーキングブレーキ「EPB(エレクトロメカニカルパーキングブレーキ)」のようです。
・停車時にブレーキペダルを踏むと、アクセルを踏むまでブレーキ油圧が保持される。
・発進時には、アクセルを踏むとパーキングブレーキが自動的に解除される。
・坂道での発進時には、パーキングブレーキ自動解除機能により、車両が後ろに下がることはない。

 でも、「アクセルを踏むとパーキング・ブレーキが解除される」仕組みでは、「ブレーキとアクセルを間違え、突発して壁に突っ込む事故」などが多いのではないかと推測します。まして「レンタカー」で始めての車に乗るわけですから。

一応、パーキングブレーキの形式を整理しておきましょう。
●ハンド・レバー式の場合は、先端のボタンを押しながら下に下げる。
●足踏み式の場合は、解除レバーか、パーキングブレーキペダルをもう一度踏むと解除になる。
●電子制御式は、スイッチで解除するか、そのままアクセルを踏んで走り出すと自動的に解除され、坂道発進時にも車両が後ろに下がることはない。

今回の車の感想は・・
・ディーゼル、1.5L・・力はありませんが、ディーゼルの粘りはあります。
・6速マニュアル・・6速を使うチャンスがほとんどありませんでした。大人4人が乗ると、アウトバーンで5速で頑張ってもすぐに周りの車に追い越されました。6速は高速で下りの直線の時ぐらい?

・すでに13,802km走った車。フルモデルチェンジが2009年7月ですが、レンタカーの稼動率を考えると半年くらい走っている車でしょうか。
・ナンバープレートはドイツ車で「HH○○○○○○」でしたから、Hansestadt Hamburg自由ハンザ都市ハンブルク。ドイツ北西部の都市、以前にもこのHHプレートの車に乗ったことがあるので、きっと税金などが安いのでしょう。

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●走行距離、燃費、燃料価格、ディーゼル価格のこと・・


 今回給油したデータを表にしてみました。改めて数値を見ると、走行距離2,232km:給油133.66リットルで、燃費効率16.70Km/L。給油した総額は21,602円でした。

 燃費効率は、次の表で毎年の数値をメモしていますが、毎年徐々によくなっています。でも、燃料単価は@1.37eur/L(162円/L)と近年になく高いです。そしてガソリン価格もほとんど同じような額、高いです。
オーストリア:Sillianシリアンのガソリンスタンド
【オーストリア:Sillianでは1.309eur/L、数km先のイタリア側では約@1.40eur/Lだった。ディーゼル@1.309/L、ガソリン@1.365/Lとほとんど変わらない】

 燃料価格は、オーストリアが1.309-1.369eur/Lと安く、イタリア(1.458eur/L)とドイツ(1.419eur/L)は高めです。 国境付近では、このあたりを計算して給油しました。例えばオーストリア:Sillianでは@1.309eur/L、数km先のイタリア側では約@1.40eur/Lと約11円/Lの差。Nauders付近ではイタリアが1.458eur/L、オーストリアに入ると1.369eur/Lと約10円/Lの差でした。 ガソリン税の率が違うのでしょう。

走行km
(延べKm)
給油(L)
燃費(Km/L)
額eur
(円:@/L)
単価@/L
(@円/L)
備考:★Disel価格
給油地(月日) 為替・車種など
440km27.14L(満タン)35.53eur
(4212円)
@1.309eur/L
(@155.2円/L)
At:Sillian(6/12)。参考:It側では約@1.40eur/L
985km32.48L(満タン)47.10eur
(5493円)
@1.458eur/L
(@169.1円/L)
It:Beressanone付近(6/17)
1603km37.29L(満タン)51.05eur
(5943円)
@1.369eur/L
(@159.4円/L)
At:Nauders(6/25)
2087km30.42L(満タン)41.04eur
(4886円)
@1.349eur/L
(@160.6円/L)
At:Ehrwald(6/30)
2232km 6.33L(満タン) 8.98eur
(1068円)
@1.419eur/L
(@168.7円/L)
De:Munchen空港(6/30)
●2011年:計
 2,232km
計133.66L
燃費16.70Km/L

183.7eur
(21,602円)
平均
@1.374eur/L
(@161.6円/L)
(為替116-119円/eur) 車種:Renault Grand Scenic:ディーゼル

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●レンタカー費用総額(借料+燃料代)・・かなり割安だったこと・・


 レンタカーの費用は旅行総額中かなりの割合を占めるので、今年も整理追加し、過去10年間の「レンタカー費用総額(借料+燃料代)」を表にしました。

 太字は他年に比べて割安、割高と思うもので、今年の総額(15.0万円)は2家族4人のため、大きめの車を借り、かつsuper保険と追加ドライバーを契約しているので高めです。でもすべての足代が入っているわけですから割安・・さらに円高とレンタカー会社選択などが、大きく影響しています。本当に円高の為替レート(約121円/eur)には感謝です。

年月:期間:走行km総額(万円)
    =車両+燃料代
(1日当たりの平均額)
貸出→返却営業所 : レンタカー会社
 :車種:ガソリン/ディーゼル : 保険内容
 :燃費(Km/L)  :当時の為替レート
平均燃料単価 (@/L)
2011年6月
:21日間
:2,232km
15.0万円
=12.8(1060eur)+2.2
(7,134円/日)
ミュンヘン空港→同空港:Europcar
 :IVMRクラス=Renault Grand Scenic:ディーゼル:LDW+TP/Id+S-LDW(Super保険)+AddD(追加ドライバ)
 :16.70Km/L  :約121円/eur
@1.37eur/L
(@162円/L):ディーゼル
2010年6月
:28日間
:2,395km
13.2万
=11.1(976eur)+2.1
(4,716円/日)
ニース空港→ジュネーブ空港:Europcar
 :CDMAクラス=VW GOLF2.0 TDI 140:ディーゼル:LDW+TP/Id
 :16.43Km/L  :約113円/eur、約85円/Chf
@1.18-1.3eur/L、@1.55chf/L、
(@143円/L):ディーゼル
2009年6月
:27日間
:2,337km
15.2万
=13.1(1502chf)+2.1
(5,630円/日)
チューリッヒ空港→ジュネーブ空港:Europcar
 :CDMAクラス=SEAT ALTEA XL 1.9SW:ディーゼル:LDW+TP/Id
 :16.04Km/L  :約136円/eur、約88円/Chf
@1.01eur/L、@1.60chf/L、
(@141円/L):ディーゼル
2008年6月
:30日間
:2,456km
19.2万
=15.3(902eur)+3.9
(6,400円/日)
ミュンヘン空港→同:Europcar
 :CCMAクラス=Opel GM MERIVA 1.4:ガソリン:LDW+TP/Id
 :15.51Km/L  :約170円/eur
@1.45eur/L
(@247円/L):ガソリン
2007年6月
:29日間
:3,301km
17.1万
=13.6(827eur)+3.5
(5,896円/日)
ジュネーブ空港→同:Europcar
 :CDMAクラス=SEAT LEON TDI 105:ディーゼル:CDW/THW/PAI/Id:
 :17.62Km/L  約169円/eur、約103円/Chf
@1.15eur/L、@1.73chf/L、
(@187円/L):ディーゼル
2006年6月
:30日間
:3,765km
16.9万
=12.5(884eur)+4.4
(5,633円/日)
ミュンヘン空港→同:Europcar(Rates To Go経由)
 :I(C)DMAクラス=OPEL-ZAFIRA 1.8:ガソリン:LDW/TP/PEC/Id
 :14.41Km/L  :約148円/eur
@1.15eur/L、
(@170円/L):ガソリン
2005年9月
:21日間
:2,238km
18.4万
=15.5(1742chf)+2.9
(8,762円/日)
チューリッヒ市内→ヌシャテル市内:ハーツ(会員15%引)
 :CDMN=Ford-Focus:ガソリン:LDW/TP/PAI/PEC
 :13.33Km/L  :約140円/eur、約89円/chf
@1.35eur/L、@1.7chf/L、
(@175円/L):ガソリン
2004年6月
:26日間
:2,476km
17.3万
=15.3(1157eur)+2.0
(6,654円/日)
ミュンヘン市内→同:ハーツ(会員15%引)
 :EBMN=VW-POLO1.9D(1896cc):ディーゼル:LDW/TP/PAI/PEC
 :15.55Km/L  :約136円/eur
@0.95eur/L
(@130円/L):ディーゼル
2003年6月
:15日間
:2,533Km
16.3万
=14.7(1045eur)+1.6
(10,867円/日)
ミュンヘン空港→同:ハーツ(会員15%引)
 :CCMR=Peugeot206(1360cc):ガソリン:LDW/TP/PAI/PEC/S-CDW/燃料
 :15.30-16.44Km/L  :約140円/eur
@0.9eur/L
(@126円/L):ガソリン
2002年6月
:20日間
:3,155km
13.6万
=11.5(963eur)+2.1
(6,800円/日)
リヨン市内→アヌシー市内:ハーツ(会員15%引)
 :CCMR=VW-GOLF1.4L:ガソリン:LDW/TP/PAI/PEC/S-CDW/燃料
 :14.4Km/L  :約120円/eur、81円/Chf
@1.0eur/L
(@120円/L):ガソリン
注: 保険内容:(LDW=CDW車両損害補償/TP=THW車両盗難保障/PAI搭乗者障害/PEC携行品保障補償/S-LDW=S-CDW免責保険/Id特別営業所/燃料=ガソリン補充/AddD=追加ドライバ) 数値は当時のメモです。


【オーストリアからイタリアに入ってすぐのDobbiaco付近で検問に】
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●あまり話題はないのですが・・国境のオマワリさんは新人教育中・・


 オーストリ・グロスグロックナーの山岳道路を越え、イベントがあったらしく市街地を大きく迂回させられたリエンツを過ぎ、国境を越えて、暖かい日差しの中をイタリアに入って行きました。

 1997年に初めてこの国境をイタリアに入ったときは、でこぼこの道で、オーストリア側のきれいに舗装され、幅広の道との差を感じたのですが、毎年イタリアの整備が追いついてくるなー・・などと考えていると・・

 まず対向車が、ライトでシグナルを送ってきて・・遠方に見えるのは・・もしかしたらお巡りさん?
 こちらのスピードは大丈夫です。そしてやっぱり暇そうなポリスが、「車を脇に入れよ」と指示しました。

 ここは多分Dobbiaco署の管轄なのでしょう。4人全員のパスポート、私の国際免許証、車の登録証(レンタカーなので契約書)を提出させられ・・
 二人いるお巡りさんのうち、若い方が本署へ無線機で確認しています。なれないスペルを一生懸命読み上げ、氏名・年齢・ナンバーなど・・
 もう一人のちょっと先輩風なお巡りさんは、こちらをチラチラ見ながら「これは新人の訓練なので・・時間かかるけど我慢して・・」のようなニヤットした顔を見せています。

 30分近くも連絡とった後、その新人さんが書類を返しながら「パーフェクト」と。  こちらも何の心配もなしで、時間も余裕あったので・・
「あの山は、どこ?」・・「あの山はトレチメ・デ・ラバレード」
「ブルーニコのこの宿を知っていますか」・・「いやー、知らないね」などと

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  【国別地図】  【日本語ガイド本】


<続いて、今年通過した峠・渓谷情報などを・・ >

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