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Passo di Rolle
【g496.jpg:パーレ山頂Cimon de la Palaと つくし=シダ植物:トクサ科トクサ属スギナのツクシ(土筆)=胞子茎

ロッレ峠Passo di Rolle(1984m)

結婚35周年の記念日・・
「こんなところを走るなんて」・・【●峠のDB

イタリア:トレンティーノ・アルト・アデイジェ州/ドロミテ】[北村 峠一].(Kitamura)      


●2回目のこの峠は・・


 4年前の2004.6.17、ベッルーノからファルカーデに向かう途中、この峠を通過しました。そしてその時の峠の写真は、ある地方刊行物の表紙にさせて欲しいとのメールが来て、あらためてドロミテ独特のこの岩山の素晴らしさにも気がついたのです。

Passo di Rolle
2004.6.17通過時のロッレ峠

 が、実はそれ以上に気になっていたのは、後で入手した地図に、この峠から東に細い道があり、そこにCosutazzaコスタッツァ峠(2200m)があったことです。1500m以上をかなり越えた、目標の峠が漏れていたのです。
Passo di Rolle
【Touring Club Italianoの1/20万地図のRolle峠とCosutazza峠】
 ですから今回の峠の旅で一番期待していたのがこの付近。コスタッツァ峠付近にあるセガンティーニ小屋に2−3泊したいと思っているのです。

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 6月10日火曜日、今年は雨の日が多く、久しぶりの青空は、今日の結婚35周年を祝ってくれているようです。3泊したCavaleseカバレーゼから30kmほどしか離れていないロッレ峠に向かいます。
 途中スーパーに立ち寄り、昼食や非常食用のパン、バナナ、アンズ、チェリー、ペットボトルの水1.5Lを2本買い、Predazzoプレダッツォのスタンドでガソリンを満タンにします。これで山の中で2日間くらい店がなくても、昼食分は大丈夫でしょう。朝日に向かう逆光なのですが、パーレ山頂の岩が、峠が近づくに従い高くそびえ、素晴らしい眺めです。

Passo Rolle
【g343.jpg:早朝で逆光ですが、峠が近づくに従いパーレ山頂Cimon de la Pala(3084m)の眺めは素晴らしい】

 そしてロッレ峠に到着です。【●峠のDB

Passo Rolle
【g3575.jpg:ロッレ峠(西側)からの360度:南〜西】

Passo Rolle
【g3615.jpg:ロッレ峠(西側)からの360度:北〜東】

ヨーロッパアルプスのハイキング地図
【ヨーロッパ・アルプスのハイキング地図】
  【国別地図】  【日本語ガイド本】
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●コスタッツァ峠への道は・・


 ロッレ峠の南側を少し下ったところから、Costazzaコスタッツァ峠(セガンティーニ小屋)への道が分岐するのですが、そのコーナーには何十台も駐車できるスペースがありました。そして今朝、ガバレーゼのホテルの朝食で見かけた、6人のグループ(ドイツナンバーの車2台に、夫婦と5歳と1歳ほどの子供、黒人女性と背の高いドイツ人)が、登山靴に履き替えているのが見え、この偶然にちょっとビックリしたのです。

 さらに「あっ」と気になったのが砂利道。脇の道路標識には「20km制限のマーク」と、通行規制らしい文章がイタリア語で書いてあります。多分通行許可証のある車のみと書かれているのだろうと推測できますが、セガンテーニ小屋が開いていれば2−3泊するつもりなので、ちょっと強引ですが走っていくことにしました。

 でも途中で追い越した1−2組の登山者を見て、「やはりここは歩くべきところだなー」と後ろめたい気持ち。隣の席の妻も先ほどからすっかりおかんむり「こんなところを走るなんて」と。
 約2kmでセガンティー小屋(Castrozza峠)に着いたのですが、やっぱりまだ小屋は開いていませんでした。

Costazzaコスタッツァ峠
【Costazzaコスタッツァ峠からのパーラの頂】
 この道は、私が目標としている条件を満たしていません。海抜は1500m以上あるし、眺めも良いのでハイキングには最適なのですが、こういうオフロードは通常のレンタカーでは保険対象外なのです。4WD車を予約し、高い保険の契約が必要。さらに通行規制をクリアするためには、例えば事前に山小屋に連絡し、宿泊予約し、通行票を入手しなければならないのです。

 私の旅のシーズンは、まだ宿も開いていないことが多いので、これらの条件をそろえてのオフロードの峠行きは、かなり難しい目標となりそうですから。過去にプチ・モン・スニ峠付近(2182m)や、トッレ・フラエレ峠(1941m)など、知らずにオフロードの峠道を走ったことはありますが。

 2時間ほど散策したあと、明日は歩いてここまで上がってこようと決め、山頂の暗い雲に追われるようにロッレ峠まで戻ってきました。

Passo Rolle
【g482.jpg:Cimon de la Pala(3084m)の尖りと宿(奥の建物)】

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●ロッレ峠で宿を確保・・


 峠には何軒かの宿がありますが、開いていたのは2軒だけ。やっぱり人が集まっている所が良いだろうと、バーに人が居る2つ星の宿「Albergo Gasthof Passo Rolleアルベルゴ・パッソ・ロッレ」で交渉します。夕朝食付(45eur約7600円/人泊)に2泊を決めましたが、二つの部屋を改装し、つなげた広い部屋は、日当たりや暖房が悪いのか寒くてまだ2時だったのですが、ベットにもぐり込んで温まるつもりが眠てしまったのです。

 気がつくと4時、外は雨が降り出し、雷も鳴り・・さらに激しい雨が峠を襲ってきます。あのセガンティーニ小屋付近で散策していた人たちは大丈夫でしょうか。宿内のレストルームから窓越しにパーラ山を見ると、雨でも山はくっきりと見えています。

Passo Rolle
【g465.jpg:かなりの雨が降っているが、宿の窓から見るパーラの頂、礼拝堂、Colbricon(2602m)はかなりはっきり見える】

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●Dolomiti Enrosadira ドロミテ エンロサディラ・・


 5時過ぎに雨が上がったのでフリースの上に雨具を着こみ、暖かくして2軒先にあったお土産屋へ絵葉書を買いに出かけます。絵葉書の大部分の撮影場所はこのロッレ峠とセガンティーニ小屋付近で、やはりあのパーラの頂を背景にした景色は絵になるのです。

 夕日が山に当たり、ピンクに焼け見事です。ドロミテ エンロサディラ という風景でしょう。

●Dolomiti Enrosadira ドロミテ エンロサディラ・・

・Enrosadira=アルペングロー=ピンクになること=赤い岩
 イタリア・ドロミテ各地で見られ、日没や早朝に岩山が赤(バラ色)に輝く現象。岩石にドロミア(石灰岩にマグネシウムが混ざったもの)が含まれているため光を反射する。

Passo Rolle
【g507.jpg:礼拝堂とピンクに夕焼けしたCimon de la Pala・・目にはもっと赤く見えた・・】

The Pale di San Martino northern chain seen from Baita Segantini
【http://www.summitpost.org/

:Baita Segantini小屋から見る夕日のSanMartinoサン・マルティーノ山群】



・この現象が見られる山の例と場所:
  ・Cimon della Palaチモン・デッラ・パラ/サンマルチーノ連山
    ロッレ峠(2004年)   ロッレ峠(2008年)
    セガンティー小屋(Castrozza峠)
  ・Alpe di Siusi/Seiser Almアルペ・ディ・シウージ、Sassolungoサッソルンゴ
    アルペ・ディ・シウージ/ザイザー・アルム高原
    セッラ峠
  ・SassoPordoiサッソポルドイ。
    ポルドイ峠
  ・Tre Chime di Lavaredoトレチーメ・ディ・ラヴァレード
    トレチーメ・デ・ラバレード一周
  ・Catinaccio (Rosengarten) ヴァル・ディ・ファッサのカティナッチョ連山
    ニグラ/ニゲル峠
  ・Monte Pelmoモンテ・ぺルモ
    ゾッペ・ディ・カドーレ
    モンテ・リーテ
    スタウランツァ峠
  ・Monte Civettaモンテチヴェッタ。
    スタウランツァ峠
    アラッバ街道〜コルデーヴォレ渓谷
  ・Cima d'Ambrizzula(2715m)
    Croda da Lagoクロダ・ダ・ラーゴ(ジャウ峠の東3kmの湖:2200m)から
  ・Spalti di Toro
    ピエーベ・ディ・カドーレの東
  ・トファナ・ディ・ロゼス
  ・ミズリーナのカディーニとトニーのクロダ
  ・Monte Cristalloモンテ・クリスタル。
  ・Monte Riteモンテ・リーテ(2183m)山頂から    など



NHK-BSプレミアム:体感!グレートネイチャー 山が輝く!怪現象エンロサディラ」2019.7.10(90分)/2017.2.18(30分)
https://it.wikipedia.org/【wiki/Enrosadira】

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●イギリスの老登山家・・


宿の裏の礼拝堂付近に、山や花の写真などを撮りに登った時、僕たちのすぐあとに宿のチェックインをした老夫婦とすれ違いました。

 夫は山の服装がなかなかさまになっていて、地図を広げながら望遠鏡で山を確認しているようです。でもちょっとした斜面を上がるのにもかなり苦労しているのでかなりのお歳でしょう。その小柄のご主人の数歩後ろを、20cmほども背の高い奥さんが、寒そうな服装で、いやいや付いていくといった風景でした。

 7時からの夕食時、隣の席はあの老人2人で、奥さんと思った人は優しそうなおじいさんでした。食事の合間にその人と目が合い、雑談が始まります。

Passo Rolle
【g519.jpg:南のS.Martinoサンマルティーノ方向の眺め。T.Cismon川はBrenta川に流れ込む】
「イギリスから2人でこの山に来た。彼は86歳で、本国では著名な登山家。でももう登っていないし、アルプスを見に来るのもこれが最後だろう・・」
 こんなブラックなジョークを隣の私たちに話しているのに、向かいで大きな山の地図とにらめっこし、我々に一言も声をかけない老人は・・全然意にも介さず・・聞こえていないのでしょうか、シャイなのでしょうか。知らん振りをして、相も変わらず細かな地図に釘付けです。

 そして77歳のこのおじいさんは、アルプスは初めてのお供。ゴーイングマイウェイな、プライドの高い、頑固老人に後ろからしかたなく付いていく。でもその老登山家を尊敬している。そんな2人だったのです。

 たくさん着こんでいる僕たちに比べ、その二人はかなり薄着らしく、ワインで温まりながらも「寒い寒い」という言葉をその後何度も聞いたのです。

 そして翌日の朝食時、早い時間にレストランに入ったはずでしたが2人の姿は見えず、どうやら早々にこの峠から退散した風でした。きっとこの寒さが老人の骨に響いて、昨夜のうちに下の村に下りていったのかもしれません。

Passo Rolle
【g527.jpg:峠周辺で見た花たち、左から: プリムラ・エラティオル(サクラソウ科)、 トロリウス・エウロパエウス(キンポウゲ科)、 ツシラゴ・ファルファラ(キク科フキタンポポ属)、 ツクシ=スギナの胞子茎(トクサ科)、 ゲンチアナ・コキアナ(リンドウ科):●花図鑑へ

Passo Rolle
【g515.jpg:東側の眺め:いくつかのホテルと山岳学校が点在する】

Passo Rolle
【v465.jpg:サイクリストの撮影風景】
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●チェコのライダー3人との峠談義・・


 バイクの客がこの夜一緒で、夕食時僕たちとイギリス人の会話を脇の席で聞いていたようですが、早々に食事を切り上げました。妻は先に部屋に戻り、私は道路の向かいに駐車していた車に走行距離などの確認に行ったのですが、宿のドアを出たすぐ外にその3人がタバコを吸っています。40歳代になりそうな、ちょっとお腹が出始めた3人です。

 最近、レストラン内や、部屋内での喫煙が制限され、建物の外に出て吸わざるを得ないのです。そのうちの一人が英語で話しかけてきます。
「プラハに住んでいて・・出発して3日目。2週間でオーストリア・イタリア・フランス・スイスを走る予定。日本のバイクのスズキ2台、ヤマハに乗っている。・・スズキは良い車だ。しかし、ブレーキが壊れるほど良く走るよ・・」などと。
「チェコ生産の[スコダ]に乗ったことはあるか」の質問に、「2年前のチェコ南部の旅で、スコダをかなり見た」と言ったつもりだったのですが、レンタカーで乗ったと取ったらしく、
「大きい車か小さいか・・」「小さい・・だったらxxだ」・・など、あちこちの峠で逢う「峠同好の友」と会話している気安さでした。

 外での長話は冷えます。彼らもタバコを吸いたさに出てきたのですが、半そで。きっとあの後、隣のバーで大量のタバコと大量のビール・ワインで身体を温めたことでしょう。翌朝、山に出かけるとき食堂ですれ違い、「See You・・またどこかで」の挨拶で別れたのです。

Passo Rolle
【g616.jpg:古代ローマのマイルストーンと思われる石碑とCimon de la Pala】

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●古代ローマのマイルストン?


 翌水曜日の8時半頃、昨日車で行ったコスタッツァ峠への道を、今日は歩いて登ります。花を撮影しながらの1時間ですから、やはり気持ちが良いし、パーラの山を正面に見ながらですから車で行くところではありません。

 セガンティーニ小屋から、北のコスタッツァ山の周囲を一周するハイキングをしていると、西の雪山からの冷気がかなり吹きはじめ、雷が何度も響きます。下り道を急ぎ、12時半頃ロッレ峠に戻ったのです。

 峠の一番目立つ高台にあって、昨日気になった石のポールを見に立寄ります。多分古代ローマの「マイルストーン」(Milestone里程標)でしょう、高さ2m直径60cmほどの立派なものですが、刻まれていただろう文字は、何も見えないほどに摩滅しています。

 古代ローマの時代の街道はあちこちに走っていますが、このロッレ峠を通過する街道の記録をまだ読んだことはありません。でも、グロスグロックナー峠も同様に街道の記録はないのですが、古代ローマの時代に作られた道の痕跡が、今の山岳道路にほぼ沿って見つかったと言いますから、ロッレ峠もその当時からローカルな街道だったのではないかと推測できます。

 近代になっての記録では、この峠は1863年から74年の間にオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフT世(1848-1916)によって造られたとあります。しかし南のCadinoカディノ渓谷(Brentaブレンタ川支流)と、北のFiemmeフィエメ渓谷(アディジェ川支流)を結ぶ峠道の必要性は、古代ローマの時代からも大いにあったでしょう。
(注:Milestoneマイルストーン。古代ローマの1マイルは、今の1.5km:ラテンゴのミリアリウム=千歩=右左で一歩と数える。必ずしも1マイルごとではなかった。円筒形以外にも楕円、6面体などもある)

Passo Rolle
【g530.jpg:Scuola Alpina Guardia di Finanza Predazzo:プレッダッゾ:国境警備隊:山岳学校:(財務警察の税務査察官)】

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●国境警備の隊員は・・


 早く帰ってきて手持ち無沙汰。部屋で電気携帯コンロで湯を沸かしコーヒーを飲んでも、室内は昨日と同じように寒い。やっぱりベットに入り・・寝てしまい4時近くに起きます。

 窓際にパソコンを置いて、旅の記録などを入力しながら、道路の向かいの丘の上にある「山岳救助隊」のような隊員の服装や犬の訓練が目に入ってきます。木の箱に人が隠れ、シェパードのような犬が遠くから駆け寄り、その箱に足をかけて吠えるのです。  さらに観察していて飽きないことは、その宿舎から数人の隊員が斜面を降りてきて、この宿のバーに入っていくのです。さらに10-20分後、また次のグループが降りてきて・・交代に戻っていくのです。

 彼らはバーでお茶やタバコを飲みながら、宿のマダムやマスターなどと雑談をしているのですが、窓の外から彼らの様子だけを見ている人には、
「国境検問のため、交代で宿舎から道路わきの詰め所に往復する監察官の任務」のようにも見え、上官もこれを認めているのかもしれません。

 帰国後、建物にあった「Scuola Alpina Guardia di Finanza Predazzo」を調べてみると、「プレッダッゾの国境警備隊・山岳学校」とのことで、財務警察の税務査察官の宿舎でした。

Passo Rolle
【v484.jpg:国境警備隊の宿舎が丘の上に見え、そこからホテルのバーに頻繁に隊員がお茶を飲みに来る。手前に駐車してある私の車は、彼らにいつも監視・保護されている】

Passo Rolle Passo Rolle
【v482.jpg:国境警備隊の訓練が見える。右の木箱に隊員が隠れ、犬が見つける・・なども】  【g530b.jpg:Scuola Alpina Guardia di Finanza Predazzo:プレッダッゾ:国境警備隊:山岳学校:(財務警察の税務査察官)】

 今晩のレストランは、我々2人だけで寒々としていますが、隣のバーのほうには、例の「レスキュー隊員」が暇つぶしに交代で降りて来ます。やはり夕暮れ時はビール、ワイン・・そんなに飲んで峠の監視できるのでしょうか?

Passo Rolle
【g534.jpg:初日の夕食:パスタorスープ、ビーフ・キノコorポーク・卵、サラダ、デザート】

Passo Rolle
【g623.jpg:2日目の夕食:スープorヌードルr、ビーフorソーセージ、サラダ、デザート】

 夕食から部屋に戻ろうとすると、宿のマダムが部屋に電気ヒーターを持ってきてくれました。昨夜寒さから帰ってしまったらしいイギリス人にも貸してあげたかったですね。ヒータの暖かさは本当に嬉しい、ベットの中にもぐりこんで、メモ書いたりTVを見ているだけの長時間から開放されます。

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●朝5時過ぎに・・夢から覚めて書いたメモ


(早く目覚めてパソコンに書いたままなので、文脈などおかしいところもありますが・・)


 そろそろ「自分にとっての義務(?)の旅」は終わろうとしているように感じる。
「義務の旅」とは変な言葉だが、「1500m以上の全部の峠を走破する」「使命」「漏れを完全になくす」「・・・」 なにか言葉にはうまく表せないが。

 なにからこんな風に感じるのだろうか。今回の15回目のアルプスの旅で、「漏れている」と思っていたCostazza峠(セガンティーニ小屋)へ「車で無理やり走った」。
 でもその道は未舗装で、入り口に20kmの速度制限表示と同時に、何かの警告文が書いてあった。多分「この先の小屋の宿泊者のみ」のようなことだろう。
 でも、脇を山歩きの人たちが汗流して登っていく道、そこをエンジンの力を借り、ガソリンを浪費して走っていくことに「申し訳ない」気持ちを強く感じる。

 昨日は、再度その峠まで宿から歩いて登ったが、ゆっくりしたペースで50分・・シモン・デラ・パーラの雄大な、独特の形を目にしながら・・アルプスの雪解けを待って、やっと咲き出した美しい花たちを撮影しながら・・
 こんな風に汗かきながら登る道こそ自分の目標で、エンジンに頼ることは目標にするには恥ずかしいような・・

 これからどうすべきかは、冷静にゆっくり考えよう。今回の旅ルート残りの、主要な舗装道路は計画どおり走るとして・・ 次の案、「標高の高い渓谷の先端」・・という目標もなにか「その納得性?」のようなことを疑問に思う。

 ただ、高い場所に到達した自分への納得・感想・・・は満足できるものがあって・・
たとえばこのロッレ峠は、峠の宿で寒い思いの中、2泊もして、一種の修行のような気持ちになっているが・・

 あのすばらしい山の中を2日も歩き、朝夕延べ3日も雲の動きや、モルゲンロート、逆光のモヤ、夕日に焼けた山、雨の中・・太陽と空気と風と雨・・冷気を運ぶ風、とどろく雷・・

 山のすばらしさは、一生のお土産だろう。おととい会ったイギリスの老登山家・・  あの86歳のゴーイングマイウェイさや、ワンマンさはちょっと気になったけれど・・  イギリスからわざわざ、もう登れないのに、山の観察に来る気持ち・・判るような気がする。


 これを書いた10日後の6月21日、目的としていた「1500m以上の峠で主要と思われる202の峠」はすべて通過しました。残りは行止まりやローカルな6箇所の峠だけ。そして、ロッレ峠で感じた脱力感、空しさのようなものが、さらに深くなっていきました。
 早く次の目標を決めなくては・・

宿情報●:イタリア:トレンティーノ・アルト・アディジェ州トレント県(TN):
Passo.Rolleロッレ峠
<Albergo Gasthof Passo Rolle アルベルゴ/ガストホフ・パッソロッレ(☆2)>



Albergo Gasthof Passo Rolle
【宿と礼拝堂とパーラの頂】
・2008年6月10日-12日朝、2泊利用。
・カヴァレーゼからグラッパへの途中:
・家族経営。かなり古くからの経営。(峠は1863〜1874年に建設された)
・ツインルーム、ハーフペンション(夕・朝付)(90eur(約15千円/2人)
・眺めの良い宿。この宿の峠のバーは流行っている。
・料理はまあまあうまい、夕・朝とも
・2部屋をドッキングした大きな部屋。雨も降り気温が低くものすごく寒かった。
・ロッレ峠、コスタッツァ峠散策のための基点になりうる。
・駐車場は建物むかいの道路。
周辺スキー地図
・道路向かいにはcaserma generale g ferrari: caserma兵舎/宿舎 generale将官/将軍 ferrariフェラーリ

私のお勧め度:4.0

http://www.hotelpassorolle.it/

・住所など:I-38030 Passo Rolle (TN) Dolomiti
  Tel.: tel. 0439-68216 - fax 0439-768948
Email: h.passorolle@virgilio.it
Google地図
Passo Rolle

Passo Rolle
【宿の北側にある財務警察の将校宿舎からは、数分おきに宿のバーにお茶を飲むため隊員が下ってくる】

<近隣のサイト>
http://www.parks.it/parco.paneveggio.pale.s.martino/【Parco Naturale di Paneveggio-Pale di San Martino.】
http://en.wikipedia.org/wiki/Passo_Rolle【wikiのPasso_Rolleガイド】


宿情報一覧へ:hotel-guide

●ロッレ峠のホテルが解体:2017.12情報

  :from Kanutaroさん

kitamuraさんが以前泊まられたロッレ峠のホテルが先日、解体されました。
私も泊まりたかったのですが、既に廃業していたので断念しました。 悲しい映像ですが、これもまた時代の流れということで受け止めるしかありません。

https://www.facebook.com/PassoRolle/videos

<関連するサイト>

http://www.hotelpassorolle.it/【Albergo Gasthof Passo Rolle】
http://www.parks.it/【Parco Naturale di Paneveggio-Pale di San Martino.】
http://en.wikipedia.org/【wikiのPasso_Rolleガイド】

<関連書籍・地図>

ヨーロッパアルプスのハイキング地図、ガイド洋書  山渓など:日本語編

<関連HOTELなど>

【Hotel-Club:イタリアのホテル】  hotel 海外ホテル予約

<ヨーロッパ・旅・・・>



●イタリア ワイン検索

<コスタッツァ峠(セガンティーニ小屋)の素晴らしい眺め・・>

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