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街の象徴の象の碑
【d569.jpg:シャンベリーの象】

ハンニバルはこのルートを通ったか?(2)
 Chamberyシャンベリー

象はいたが・・もしかするとナポレオンも惑わされた? 歴史ある街を・・

フランス:Rhone-Alpesローヌアルプス地方(73Savoie県)】[北村 峠一].(Kitamura)      


●シャンベリーの象は、ハンニバルの象か・・

 Mont du Chat猫の山(1504m)を下り、10数km南東のChamberyシャンベリーの町へ。ここは2002年の旅で町の横断にものすごく苦労し、親切なおじさんの車の先導でやっとシャルトルの峠道に抜けた町。入り組んだ道路も、今回は中心地の最初に見つけた駐車場までなので楽勝。3eurで4時間有効のPチケットをフロントガラスに置き、町を歩き始めます。

 すぐにシャンベリーの街の象徴、象4頭のモニュメントが見つかります。これは決してハンニバルの象に関したものではないのです。
 でも、この町紹介のWikiサイトには「シャンベリーは、ハンニバルに攻撃された町の可能性も」とか、観光サイトのQ&Aで3択中の1回答が「あの象はハンニバルの象を現している?」とあるほど。かなりの人が「もしかすると」と、楽しみの話題にしているように感じます。

 このちょっと変わったモニュメントは、この町生まれのBenoit de Boigneブヌヮ(ベネディクト)・ドゥ・ボアーニュ(1751 - 1830)を讃えるために建てられた碑なのです。

 ボアーニュは1784年、フランスの東インド会社に入った後、軍人としてインドで活躍し将軍になりました。1796年(45歳)の時、健康上から膨大な財産とともにフランスに戻り、ナポレオンの生涯隠居所で余生を送りますが、かなりの私財を公共施設に寄付し感謝され、ルイ18世(治世1814-15/15-24)によっても大いに尊敬されたとのことです。

 彼の死後8年目の1838年、公募コンテストでインドを象徴する象をあしらったこの碑が建造されたわけですが、若干ハンニバルの象を意識している気もします。

Benoit de Boigne Benoit de Boigne
【v478.jpg:塔の真上に立つBenoit de Boigneドゥ・ボアーニュ将軍】 【v484.jpg:4頭の象の前半身が突き出る「象の泉」】

Benoit de Boigne
【v476.jpg:Benoit de Boigneドゥ・ボアーニュ将軍のインドでの偉業を讃えた構図だろう】

<ハンニバル、ドゥ・ボアーニュ関係サイト>

http://fr.wikipedia.org/【シャンベリーのwikipedia解説:紀元前218年ハンニバルの軍隊が、シャンベリーの盆地を攻略したという説は、大いにありえそう・・ポリュビオスの記述、「ハンニバルの約4万の軍が必要な2〜3日分の食料を、敵の裕福なガリアの町で得た」との記述が、ここシャンベリーではないか・・】

http://en.wikipedia.org/【wikipedia:Benoit de Boigneブヌヮ(ベネディクト)・ドゥ・ボアーニュ(1751-1830)の解説】

●ナポレオンもこの町を通るルートを推測・・


 ところで、前に記した「モン・デュ・シャ峠、シャンベリーのルートを推測した記述者と内容」の年代を見ると、「ドゥ・ボアーニュ」が生存中の1818年/1820年にこのシャンベリーが登場します。またナポレオン(イタリア遠征1796-1815退位)のハンニバル研究は有名ですが、彼も「通過したアルプスの峠はモンスニ峠」と、クラピエ峠の直ぐ近くの峠を推測したのです。そのルートもここシャンベリー付近を通過する説なのです。

 最有力の「ガ渓谷」「グリモーネ峠」経由の「トラベルセッテ峠ルート」が最初に推測・発表されたのが1900年以降ですから、見晴らしの良いイゼール川に沿った地では「最初の襲撃地点」を見つけられず、無理にこの付近の山に向かわせざるを得なかったことによるのでしょう。

 さらにボアーニュ将軍の像が完成した後の1866年/1891年の著者が、「この付近を通過した」との説は、若干「象の像」に惑わされた面もあるかもしれませんね。


シャンベリー
【v496.jpg:Chateau des Ducs de Savoieサヴォイア家の城】

シャンベリー
【シャンベリーの旧市街map】

●サヴォワ王国の歴史と330年間の首都


 「サヴォイア伯、サヴォイア公国、サルデーニャ王国、イタリア王国の歴史」参照

 このシャンベリーは1232年〜1562年の330年間にわたって、サヴォワ伯の首都でした。王国の歴史地図でわかるように、その領土は北はヌシャテル湖南、西はソーヌ川、南はニース、東はトリノのさらに東にも及んでいました。

 1526年宗教改革の何年もの戦いの後に、サヴォワはジュネーブ地域を失いました。このヴォー州がスイスに加盟したのは1536年のことです。この年フランソワ1世がサヴォワに侵略、以降23年間フランスに占領統合されてしまいます。アンリ2世を破ったエマヌエレ・フィリベルトのおかげで領土を回復し、1562年フランスから遠いトリノに首都を移転したわけです。

 1860年、サヴォワ王国(既に1720年サルディニア王国となっていた)は、フランスのサヴォワとニースのエリアをフランスに割譲します。ハプスブルク家のオーストリアに対抗して、イタリアを統一するには、フランスの協力が不可欠だったためで、イタリアは翌年の1861年サルディーニャ王国を軸にようやく統一を果たしたのです。

13-16Cサヴォワ王国・歴史地図 1860年サヴォワ・ニースのフランス割譲・歴史地図
【13-16Cサヴォワ王国領域】 【1860年サヴォワ・ニースのフランス割譲】

 そのサヴォワ王家の城を見物しようと入口に行ったのですが、あいにく開館が14:30からとまだかなり時間があります。そこで旧市街の中をぶらぶらと散策することにしました。

 たまたま今日は「聖体節」の木曜日。オーストリアなどのカソリック教会では「行列」などの行事があるのですが、このシャンベリーではその形跡もありません。イタリアや日本と同じ、週末の日曜なのかもしれませんし、ネットで調べても出てこないので、もしかするとこの地方では「聖体節の行事」はないのかも知れません。

シャンベリー シャンベリー
【d570.jpg:旧市街:Cathedrale St.Fransois 大聖堂】 【d571.jpg:旧市街:Theatre Charles Dullin】

 暑くなってきて、道傍でアイスクリームを買い、ほおばりながら・・

シャンベリー シャンベリー
【d573.jpg:旧市街の建物:Maison du Combattani】 【d581.jpg:旧市街の建物】

シャンベリー
【d576ed.jpg:目抜き通り交差点から見る旧市街の建物】

シャンベリー
【d579ed.jpg:目抜き通り交差点から見る旧市街の建物】

シャンベリー
【v511.jpg:Hotel de Ville市役所の広場でちょっと休み】

●本屋の店員も・・喫茶店も親切


 とある小さな本屋の前に立寄ったとき、ふっと1週間ほど先に行く「Mt.VISOモン・ビソ山付近の1/2.5万の地図」を買おうと思いつきます。

 中に入り店員に聞くと、
「英語は話せないのだけれど」といいながらも、
「うちにはない、この町で一番大きな本屋はDECITREで、この道を真っ直ぐ行き、突き当たりに赤い文字の看板が・・」
「今は昼休みかも知れないけれど・・」とわざわざ電話をし、店が開いていることの確認までしてくれたのです。
 5年前のおじさんといい、この町の人はものすごく親切なのです。感謝で絵葉書を10数枚も買ってしまいました。

 教えてもらった本屋Decitreで目的の地図を入手。9.5eur(≒1600\)でしたから、日本のアマゾンで2300円(時間切れで入手できなかった)に比べ700円ほども得をしました。

 駐車時間を考え、城見物は中止、もう一度中心街に戻り大きな広場でお茶休憩。この目の前にある「Hotel de Villa」はホテルでなく、たぶん市役所でしょう?
 たしか2005年のアルベールビルでも同じような名前が市役所だった気がしました。

 暑くなってきたせいか、店員もぼーっとし?、10eur出したお釣りは、コーヒー・コーラで4.4eurなのに、6.6eur。こちらも気がついたのは街角を曲がった後だったので、「感謝の気持ち」だけを返しておきました。

シャンベリー
【v517.jpg:今時のモードデザインがあふれる町を散策】


<関連サイト>

 ○http://www.chambery-tourisme.com/【シャンベリー観光局】
 ○http://en.chambery-tourisme.com/【Chamberyの地図】
 ☆CHAMBERY便り【シャンベリー日仏新聞】
 ☆「トリノの聖骸布shroud of Turin」【かつてシャンベリーのSte-Chapelleサント・シャペルにあったが、サヴォワがフランス領になったとき、領主がトリノに移した】
 ○http://www.decitre.fr/【フランスの大手書店Decitre、シャンベリー店】

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<南へ・・イゼール川に沿ってグルノーブル方面へ・・>
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