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今週のUP:7/28   kitamura - 2002/07/31(Wed) 10:01 <URL> No.711

●ラルシュ村:
<国境の村の散策と、領地争い最前線の村の歴史です>

・トーチカっていう言葉すら死語になってしまっているような機がするのですが、地雷の撤去が難しいのとはちょっと違うのでしょうが、あれだけの鉄筋コンクリートの構造物の撤去は大変なので、放置してあるのでしょう。
でも、できれば撤去したいと思っている?・・・事故もたまにはおきているのではないでしょうか?閉じ込められてしまったとか・・不法侵入で管理できないとか・・・
−−−

・1945.4.25:第二次世界大戦、イタリア全土戦闘終結・開放の日。
この日まで、この峠の村は激しい戦いが行われていたんですね。
レジスタンス、パルチザン・・・まだその日から57年しか経っていないんです。

大戦の痕跡  romeosierra - 2002/08/02(Fri) 04:14 No.713

この南のBonetteの殆ど頂上にも対戦車のトーチカがありましたね。プチ・サンベルナールの頂上も軍事施設の残骸だらけです。
ヨーロッパには至る所に大戦の痕跡が残っていて『そこで戦闘があった土地』の凄さを感じさせられます。また、戦争博物館や戦没者慰霊碑も実にたくさんあります。大西洋岸などはびっしりと言っても過言ではないくらい軍事施設の残骸が残っていて、トップレスのきれいなお姉さんが横に寝そべっていたりします。
コルマールにもM4戦車の解放記念碑がありますし、シュバイツァー博士ゆかりのカイザースベルグでは市街戦が行われたため、今でも機関銃や砲弾破片による弾痕が残っている家があります。
アルザスの北部には有名なマジノ線要塞群の一部がそっくりそのまま(観光用に)保存され、ガイドツアーで見学できます。

Col de la Bonette近くの峠に関して  minakata_h - 2002/08/07(Wed) 17:41 No.725

kitamuraさん

2度目のフランス・アルプス紀行、毎週楽しみに拝見させていただいております。
実はフランス・アルプスの峠に関して以前から疑問に思っていたことがあるのですが・・・。

Col de la Bonetteのすぐ南北にCol des GrangesとCol de Restefondがあるとのことですが、実際に走られた時にこれらのポイントは確認できましたか?確かに地図にも記載されてはいるのですが、私が走った時には峠の標識すら見つけることができませんでした。
このルートはCol de la Bonetteを頂上に両サイドにずっと下りで途中に峠があるようには思えなかったのですが・・・。
峠の定義にも関係することかもとお伺いさせていただきました。

峠の定義??!!  kitamura - 2002/08/07(Wed) 21:25 <URL> No.726

>Col de la Bonetteを頂上に両サイドにずっと下りで途中に峠があるようには思えなかった・・・
>峠の定義にも関係する・・・・

●Restefond(2692m/2678m)はBonetteまで約1kmで23m/37mの標高差。IGNの地図では2692mと、RV社の2678mに比し14mも高い。
どこの場所を峠にしているのか?たしかに看板みつからなかったですね。

●一方の峠は、RV社mapではGranges -Col des(2505m)/IGNではRaspaillon -Col de(2513m)と、名前も高さも違う。

こちらの峠は、たしか廃屋があって、そこに手製の看板があったような?でも名前まで違うとは??

●よく地図を見ると、Grangesと Restefondの間に未整備の道路が1本ありますね。昔、これが二つの尾根を結んでいたのではないでしょうか。

後でBonetteが尾根沿いの峠道(2715m)を作り、さらにCime(2802m)までの周回路までできて
(Iseranを越えるため?に高い位置を通して・・・ナポレオン3世が整備したんですね)

●推測すると多分そんな経緯?と、厳密に言えばやはりちょっと高いので昔からColと読んでいるとか、地元の人が呼ぶ名前が違うとか・・・
いろんなことからIGNもRVも悩んで?地図作ったんでしょうね。
−−−
ところで、今回のフランスの旅は、このIGN1/10万と、ミシュラン・グリーンガイドとで、峠の定義?(名前有り無し)で苦労しました。
ミシュランは、たぶん地元の人などから聞いて、峠名を書き・・・IGNは「こんなところは峠とは認めない」?と意地張って?地図に載せない+看板作らない・・・

結果としては、旅行者は「どこに看板あるんだ?」と探し回って・・・

●Iseranの南、Bonneval、Bessansの南に、Col de la Madeleine(1984m)という峠がありました(ミシュランのみに)・・・で、前回意識しなかったので、わざわざ見に行ってきました。確かに山が張り出してきてそこの部分高くなっていて・・・でもIGNは認めないんですね。看板も作らない。
結果としては、峠の茶屋ができず、観光地にならず、村はさびれる。
−−−
●で、なにをもって峠として私はリストアップするか??
・・・答えは??「全部認めたい」にしませんか?
いろんな地図で、書いてある峠も、無い峠もあるし・・・
それを見つけるのも、「峠の茶屋」の話題になるし・・・

なるほど!  minakata_h - 2002/08/08(Thu) 00:57 No.727

私が手にしているのはEuro Atlas 1/30万ですが、kitamuraさんは1/10万の地図をお使いなのですね。すごく詳しそうですね。ところで、IGNとは?

> よく地図を見ると、Grangesと Restefondの間に未整備の道路が1本ありますね。昔、これが二つの尾根を結んでいたのではないでしょうか。
残念ながら1/30万の地図にはのっていませんが、説得力あるご説明で納得できました。
そして今年のご旅行での看板のない峠のお話にまでつながっていくのですね。

こうして解説いただくと「峠」もますます奥が深くて面白いですね〜。

む。おもしろそうなお話ですね。  romeosierra - 2002/08/08(Thu) 02:17 No.728

お二人の奥深い峠談義に得意の乱入です。

私はミシュランの20万分の1とIGN(Institut Geographique National (HPはこちら;http://www.ign.fr/)の10万分の1を見ています。Kitamuraさんのご指摘通りの事象が地図上に展開し、ただ恐れ入るばかりです。

Bonetteのコルを下った所から北に分岐する徒歩道の存在は私も気づいておりました。そして口にするのも恐ろしいのですが、この道でRostefondに出る峠こそCol de Rostefondではないかとも邪推したりしております。そうすれば、現在の自動車道D64が分断しているあたりをコルの頂上とする Col de Raspaillonからいったん下がってCol de RostefondにつながるBonette以前の峠が夢想の中に浮かび上がります。

ところでCol de la Moutiereという峠がBonetteの南側を通っています。D69という道路番号があるので車で通行可能と思われます。この峠はBonette以前にはSt EtienneとBarcelonnette,さらに
Bonetteの下で分かれてRef de Bayasseに出る峠として機能していたのではないでしょうか?Cime de la Bonetteから見るこの峠は非常に魅惑的です。

3つの峠の歴史と位置関係など  kitamura - 2002/08/19(Mon) 20:21 <URL> No.743

あのあと、
romeosierra さん、minakata_hさんからたくさんの写真を送って頂き、私も4年前のBonette山頂からの360度のVTRキャプチャデータを整理して・・・8/18のUPで、
「3位Bonette峠(2715m)/4位Restefond峠(2692m)/7-2位Granges峠(2513m)の歴史と位置関係など」
を整理しました


今年は東北へ・・・  グリンデル - 2002/08/14(Wed) 00:10 <URL> No.741

kitamuraさん、奥様、今晩は。BBSへはご無沙汰してます。
今年はスイスへ行けずに東北旅行です。
クオリフライヤーのマイルで台湾へは行けたのですが、
白神山地のブナを見たくて東北にしました。

蔵王の峠、矢立峠、津軽峠、鬼首峠などを通る予定です。
明後日の夜にはでようかなぁ、と思っています。
4泊5日のドライブの旅なので走ってばっかになるのかなぁ。

Re: 今年は東北へ・・・  kitamura - 2002/08/19(Mon) 20:07 <URL> No.742

>白神山地のブナ・・東北・・蔵王の峠、矢立峠、津軽峠、鬼首峠などを
>明後日の夜に・・4泊5日のドライブの旅

今頃はどこを走っているんでしょうか?
台風の影響はでてますか?
日本でドライブすると、あんまり欲張らないんですよね。
ところが海外に出ると、あれもこれもと・・・


フランスのお天気と交通事故  yuki - 2002/08/10(Sat) 22:42 No.732

Kitamuraさん、旅行の報告、楽しく拝見しています。

今年の7月は、「Meteo France」のニュースに「夏なのに秋?」と書かれたほど天候が悪く、8月も3分の1が過ぎたというのに、外は秋のような涼しさです。本日のパリの最高気温は18度!暑すぎるのも困りますが、夏らしく太陽が輝いてくれると有難いのですが。6月のほうが、晴れの日が多かったかもしれません。今アルプスに来られている方はお気の毒です、、、。Kitamuraさんは6月に行かれて正解だったと思いますよ。

フランス人の運転は本当に荒く、飲酒運転も多く、結果、交通事故が多発しています。毎年8000人ほど交通事故で亡くなっていて、人口当たりの交通事故死亡者数もヨーロッパでは2−3番のはず。最近、政府も、交通事故を減らすためのキャンペーンを始めたところ、ワイン業者がワインのイメージを悪くすると抗議したとか。

ところで、地図の話ですが、私はIGNの2万5千分の1の地図を愛用しているのですが、フランスではこの地図が一番正確であると信頼されていると思います。一軒一軒の家や朽ち果てた家の跡まで詳細に記載されており、山歩きには必携です。

Re: フランスのお天気と交通事故  kitamura - 2002/08/12(Mon) 22:37 <URL> No.740

yukiさんこんばんは。今シーズンのアルプスの天気は不順なんですか。最近異常気象という言葉をよく聞きますね。
山歩きの好きなyukiさんにとっても天候不順は困るでしょうね。
先週末、長野で木曽御嶽山を見に、開田高原に行ってきたのですが「大雨」・・・岐阜県の境の峠に行ってみようかとも思ったのですが、あまりの雨足に・・・あきらめました。
−−−

IGN:いい地図ですね。
私にとっては、見知らぬ場所を旅するための必需品です・・
絵で表わされる・・・無限の情報・・・人類の宝物ですね。

あるところに、こんな記述がありました。

人ははるか昔から自分の住む世界を知りたいと思い続けてきました。
ほかの動物たちに比べて体力的に劣る人類にとっては、知恵と情報こそが生き延びる手段でした。
そしてよりよい生活をするためには、情報を記録し仲間と共有することが必要だったのです。
獲物が集まる場所、渇れることのない泉、対立している部族の集落、安全に山を越えるルート、など見聞きして得た貴重な情報を残しておきたい。仲間に伝えておきたい。
たとえ文字がなくても絵に表わすことはできます。むしろ言葉より絵のほうが正確に伝えられたのでしょう。
・・・・・


Bonette  Mundberg - 2002/08/09(Fri) 01:22 No.731

IGNのかたをもつわけではありませんが、TOP25(2万5千分の1)シリーズのナンバー3639OTによれば、Col de Raspaillon と同じ場所に Col des Granges の記載があります。また、 Col de Restefondの標高は2680mと記載されています。 また、Col de la Madeleine(1984m)という峠は、AlbertvilleからMoutiersに向かう N90をMoutiersの近くで南下して、N6沿いにあるLa Chambreという町に向う途中にある峠ではないでしょうか。このCol de la Madeleine(1984m)
は、IGNの10万の1シリーズにも記載されているのですが・・。
参考までに。

Col de la Madeleine  Mundberg - 2002/08/11(Sun) 00:36 No.733

確かに、ミシェランのグリーンブック(Alpes du Nord)に掲載されている地図には、LanslevillardとBessansの間に Col de la Madeleine(1984m)が記載されていますね。また、IGNのTOP250シリーズにも、Col de la Madeleine(標高表示なし)が同じ場所に記載されています。ただし、ミシェランの標高1984mは誤りのようで、等高線から察するにせいぜい1750m位と思われます。すなわち、Col de la Madeleineは、Savoie地方の狭い範囲に2つあるようです。峠の格としては、La Chambleの近くにある方(IGNでは標高1993mとなっています)が上のようです。どうも、お騒がせいたしました。

Re: Bonette  romeosierra - 2002/08/11(Sun) 20:57 No.734

Mundbergさん、kitamura師匠、minakataさん、yukiさん。
深淵なる峠談義をしているような気がします。
Col de la Madeleineはミシュランの20万分の1には両方載っていますが、巻末の索引には la Chambreの南の峠しか載っていません。なおこの峠のコルの標高は1993とありますが、この数字のすぐ近くに三角点(ピーク)マークがあるのでこれを指してしるのかもしれませんね。
D902側のCol de la Madeleineは、私の記憶ではこのあたり、イズラン峠方面からの氷河のモレーンが形成した急な坂道(スイスのグリンデルバルトに行く途中の登りに似ているがもっとスケールが大きい)の所だと思います。つまり、この前後は比較的なだらかな平らな地形でこの部分が突然急坂になっているところ。しかしこのモレーンは下のCol du Mt Cenisへの分岐の町が標高約1220m、ここから推定実距離4KmでこのD902のこの辺りでの最高点1750m地点に達する平均斜度10%を越える凄い坂道ながら到底1984mには達する事はありません。それはこのずっと上のBessansが標高1730m、Bonneval-sur-Arcが1800mしかない事と(ミシュランの赤本による)、あのあたりの快適な高原ハイウェイと言う感じの道を走っての実感で判ります。でもBessansからあの谷を下る時わずかながら登りがあったというのは新発見。

さて、1984mの標高は?
これは思うに、Bessansの北にある山の中の徒歩道(GR5E2)にある峠ではないでしょうか、D902がモレーンのすぐ上で旧道と分岐するあたりのすぐ北でこの徒歩道は標高1800から2000付近で、鍵型の複雑なパターンを描いています。このあたりの等高線は複雑で10万分の1では判りにくいのですが、標高1984mのコルと呼べる鞍部がある可能性があるのではないでしょうか?

Mundbergさん。
Col de Rasppaillon − Col de RestefondeとCol de Bonetteの関係をIGNの2万5千分の1ではどうなっているのでしょうか?、非常に興味があります。

Re: Bonette  Mundberg - 2002/08/12(Mon) 00:52 No.735

romeosierra さんへ
最初に訂正いたします。上記Col de la Madeleine(標高表示なし)が掲載されています、IGNの地図はTOP250(25万分の1シリーズ)ではなく、TOP25(2万5千分の1)の3633ETです。2万5千分の1シリーズでは等高線が10mおきに入っていて、かなり正確に標高が確認できます。
Col de la MadeleineはD902に沿って記載されているのですが、どうがんばっても、そこの標高は1800mには達しません。周りから見て、なだらかに隆起した丘といった感じです。また、徒歩道(GR5E)のルートにも標高1954mに達する地点はないようです。やはり、標高1954mは、単なるミシュランの誤記だと思われるのですが・・。
 なお、Col de Rasppaillon − Col de RestefondeとCol de Bonetteの関係ですが、これは2万5千分の1でも確かなことはわかりません。やはり、kitamura師匠の推測が正しいと思われます。Col de Rasppaillon − Col de Restefondeは、「整備されていない道」として記載されています。

●Madeleine峠について  kitamura - 2002/08/12(Mon) 21:56 <URL> No.739

Mundbergさん、はじめまして。長野に数日行っていて、掲示板を見れず・・・
Col de la Madeleineについて、皆さんのお話がこんなに深く入っていると嬉しくなります。

旅(6月)に行く前、グリーンガイドでこの峠の記述を見つけ、確かそんな1900mを越えるような峠、気がつかなかったなー?と思い、(IGN:1/10万/RVに記述無く)

旅の途中で、モンスニ峠の北斜面から、Arc渓谷のすばらしい眺めにうっとりしていて思い出し、その方向を見ると、たしかに北の山からの張り出しが台地のように見えて・・・Bessansまで往復してきました。

南西からは勾配を感じる道ですが、その付近は行楽用のベンチが置いてある程度の場所。(峠の看板も見当たりませんでした)・・・そして北のBessansに向かって若干下がっていました。

>IGNのTOP25シリーズにも、Col de la Madeleine(標高表示なし)が同じ場所に記載されています。

IGN-TOP100には無かったのですが、IGNも峠と認めていたんですね。
ありがとうございます。
−−−

ところで、このVANOISEの狭いエリアの、二つの Madeleine峠・・・

Bonnevalの村も3つありました。
Iseran峠の南に「Bonneval sur Arc」
Iseran峠の北東2kmほどのところにも「Bonneval sur Arc」
Madeleine(D94)峠の北に「Bonneval」が・・・
−−−
峠、地名・・・楽しいですね、こうやって調べていくのは・・・
そして、皆さんからもいろいろな情報がいただけるのは

峠に関するドイツの本の情報(玉手箱)もありがとうございました。あわせてお礼します。


寒い峠,真っ暗な峠,見知らぬ国の峠…  minakata_h - 2002/08/04(Sun) 02:32 No.718

kitamuraさん、皆さん、こんにちは。

今年もまたこのHPの情報を参考にさせていただいてアルプスの峠に行ってまいりました。
今回はドイツ、オーストリア、スロベニアそれぞれの最高峰を巡る旅で、ミュンヘンからオーストリア・スロベニアへ、最終ウィーンまで6日間で1,700kmあまりのドライブ、ちょっと欲張りすぎた計画で強行軍になってしまいました。

☆寒い峠・・・
Großglockner Hochalpenstraßeに行った日のこと、Zell am Seeで昼食を食べる頃は焼けつくような暑さでしたが一転午後からは曇り空に、Ederweißspitzeに着く頃にはすっかり厚い雲に覆われて風も強くて急激に冷え込んできました。セーターを着込んでいても震えあがる寒さでしたが周りには半袖シャツの元気な方もおられたりと本当にヨーロッパはどこに行っても人それぞれですね。楽しみにしていたマーモットは寒さと強風でさすがにお休み、残念でした。
Franz-Josefs-Höheでは小雨が降り出し人影もまばら、雷が近くで鳴り出すやらあまりの寒さで氷河の上まで降りる気にはなれませんでした。それでも霧も出ずに遠くの山々まで見渡せたのが救いでした。

☆真っ暗な峠・・・
たまには峠越えを避けて楽ちんしてみようとGamskarispitze(2832m)の真下をカーフェリーで越えてみました。鉄道TauerntunneでMallnitzからBöcksteinまでわずか15分、14.5Euroの楽しい体験でした。

☆見知らぬ国の峠・・・
オーストリアから一泊二日でスロベニアに足を延ばしてきました。Villach南のWurzenpaßからスロベニアに入国、そこから真っ直ぐ南下してスロベニアで最高標高のVrsic pass(1611m)に、ドロミテに似た2,500m級のゴツゴツした雄大な山々を間近に眺めることができます。このあたりはスロベニア最高峰のトリグラフ山(2,864m)を中心にユリアン・アルプスと呼ばれている地域でヨーロッパ・アルプス南東側はこのあたりで終わります。またSoca川沿いのこのあたりはなんでも第一次世界大戦で激戦が行われた所だそうです。峠道は南北から共にかなり狭くて急な坂道です。首都のリュブリャーナからはVrsic passへの日帰りツアーが出ているようです。帰りはPredil pass(1156m)を通って一旦イタリアに出てから戻ってくるようですが、これらの峠を観光バスが登り降りしているとは驚き!もっとも小型のバスだとは思いますが。

☆名もない峠・・・
Vrsic観光のあと予定では先述の観光バスと同じPredil passを一旦イタリアに抜けてBledに向かう予定でしたが、すでに日も傾いてきていたので距離的に近いTolminから山中をBledに直進するルートに変更しました。これがとんでもない判断ミス!何と言っても一昔前までは共産主義国だった国、生活道路と思われる三桁番号道路はとんでもない悪路、また聞いたこともないスロベニア語の地名の道路標識を確かめながら走りますがこれがなかなか頭に入ってこない。子音がいくつも続いたり「j」が多用されていたりと何と発音するのか分からないから何度も立ち止まっては地図で確認しながら走らなければならない。途中地図にものっていない、しかし明らかに1,000m以上の名もない峠を越えて夕暮れ迫る中をBledへ急ぎました。この日だけはBled湖畔のホテルを予約していたので致し方なかったのですが、それにしてもスロベニアでは道路事情が良くなさそうですので幹線道路から外れるルートは絶対に止めた方が良いと思いました。
Bled湖畔から北東方向には2,000m級の山々が屏風のように並んで見えていました。Klagenfurt方面に抜けられるLoibipaßやSeeberg-sattelの方向ですね。これらの峠からは遠くまで見通しがきいて良い眺めが期待できそうでした。スロベニアではこの他ポストイナ鍾乳洞を観光してきました。
「スロベニアに行って来ました」って言うと周りの皆からは「昔チェコだった国ですね」と言われていますがそれは「スロバキア」。スロベニアは旧ユーゴスラビアから独立してまだ11年あまりでホテルもレストランもヨーロッパ諸国の洗練されたそれらにはまだまだほど遠いと感じましたが、どこに行っても皆さん素朴で親切な方たちばかりでとても好感が持てました。今はまだ日本からの観光客は少ないようですがこれからどんどん増えてくるものと確信しています。

☆がっかり峠・・・
以前YAHOOの掲示板でも傾斜角度ナンバーワンとのことで話題に上りましたTurracher Höhe、手持ちのEuro Atlasでは22%ですが南側登り口にはkitamuraさんの情報の通り確かに傾斜度23%の道路標識が出ていました。どんなすごい峠道なんだろう、ふくらむ期待!ところが・・・ほとんど真っ直ぐなただの坂道でヘヤピンカーブはたったの二カ所だけでした。道路の取り付けを九十九折りではなく真っ直ぐにしたので傾斜角が大きくなったのでしょう。運転は至ってお気楽、ただしアクセル全開、エンジン唸れどもなかなかスピードはのってきませんでした。

以上、今年の旅行の中での峠に関する話題でした。

☆名もない峠・・・  kitamura - 2002/08/04(Sun) 23:01 <URL> No.719

minakata_hさん、旅・峠情報ありがとうございます。
それにしても・・・すごいですね。特に・・・スロベニアの
「Vrsic峠:1611m〜Soca川に沿って南・西へ〜Bovecで南へ〜
Tolmin〜Podbrdo〜Bohinjska〜Bled」のルート。

ここで、Podbrdo〜Bohinjska間にはカー・トレインがあるように
見えるのですが、峠越えしたとすると、Boh.Sedlo:1277mだと
思われます。

ここは、ヨーロッパ・アルプスの南東はずれ。この付近入り組ん
でいますが、地中海へのBaca川と、Sava川−ドナウ川で黒海へ
の分水嶺になっていますね。

それにしても「・・生活道路と思われる三桁番号道路はとんでもない悪路・・」
というのはどのような道だったんでしょうか?
林道レベルですか?RV社1/30万の地図では、細いのですが黄色い道路なのですが。
(私もこの峠を考えていたので・・・)

Re: ☆名もない峠・・・   minakata_h - 2002/08/06(Tue) 23:30 No.724

kitamuraさん、こんばんは。

> 峠越えしたとすると、Boh.Sedlo:1277mだと思われます。
スロベニア行きのために今回購入したfreytag&berndt社の「Slovenija 1:250,000」には記載されていなかったのですが、Euro Atlas「Italy 1:300,000」にはちゃんと明記されていることを確認しました。そうです、その峠です!
kitamuraさんもこのルートを考えられていたとは・・・、ちょっと驚きと同時に光栄です。

> Podbrdo〜Bohinjska間にはカー・トレインがあるように見えるのですが・・・
数キロにも及ぶ鉄道トンネルはありますが、カー・トレインの取り扱いはどうでしょう?このあたりは車の通行量も極めて少なそうでしたしまがりなりにも道路があるわけですから。

> ここは、ヨーロッパ・アルプスの南東はずれ。この付近入り組んでいますが、地中海へのBaca川と、Sava川−ドナウ川で黒海への分水嶺になっていますね。
そんな大分水嶺の所を走っていたのですね。いつもながら勉強になります。

> 「生活道路と思われる三桁番号道路はとんでもない悪路」というのは・・・
日本でも山間部に行くと大昔から人や荷車が通っていてそこをただ舗装したような道がありますよね。幅員が一定でなく妙に曲がりくねっていて、車を通すために設置したものではないと一目で分かるような。車同士がすれ違えないほど狭い所は数え切れないくらい、しかも路面状況が極めて悪い!一応は舗装しているのですが掘り返した跡や部分的に補修した跡があちこちにあって走れば未舗装道路以上にガタゴト道です。


以下はWurzenpaßを越えてスロベニアに入国してからBled湖畔までの道程です。ご参考までに。

Kranjska Goraの町から望むユリアン・アルプスの雄姿は感動ものです。町を出てSava川支流を渡ってすぐ右手にエメラルドグリーンの湖が、その向こうに2,500m級の山々が屏風のように立ち並んで見えます。しばらく行くと傾斜角14%の峠道に入りますが、短い間隔でヘアピンを繰り返す所々石畳の険しい峠坂が続きます。
Vrsic(1611m)では峠としては珍しく駐車料金が必要です。ビューポイントは両サイドの降り口に分かれていますので二度のストップが必要。時間が許せばハイキングが楽しそうな所です。
南側へは再び14%の険しい下り、幅員はかなり狭いので慎重な運転が要求されます。九十九折りの坂を下り終えた所からBovecまでSoca川に沿ってダラダラと下りが続きますが、やはり幅員が狭いのでスピードはのりません。
Bovecからは203号線に変わり北に折れればP.d.Predil(1156m)からイタリアに、そのまたすぐ北のP.di Fusine(854m)からGoraに戻って来られます。Bovecから南への203号線は引き続きずぅ〜っと下りが続いて80km以上で快走できます。
Tolmin手前でリュブリャーナ方面に分岐、Tolmin先のBaca pri Modrejでリュブリャーナへの102号線(首都に通ずるこちらの道は良く整備されてるのでしょう)と分かれて403号線へ。ここからしばらくKoritnicaあたりまでが「とんでもない悪路」です。先に道を譲った数台がすごい勢いで疾走するのですが、私一台で走るよりはよほど安全とばかりにしばらくついて行ったのですがあえなく同乗者がダウン。しばらく休息した後一台でのろのろと、Baca川に沿ってPodbrdoまでダラダラと登り続けます。Podbrdoを過ぎると傾斜角8%の九十九折りの道(この期に及んでまた峠だ〜)が4km、表記804mの峠(名称不明)を過ぎればPetrovo Brdo、Y字分岐部を左手に進むと地図では色無しながら新設されたと思われる道を尾根づたいに進みます。4kmほどでT字路を左に折れて910号線に、さらに登って(夕暮れが迫ってきたのにまだ登ってるよ〜)kitamuraさんご指摘のBoh.Sedlo(1277m)、さすがにこのあたりでは峠の標識を探す余裕などありませんでした。峠付近はしばらくの間未舗装の荒れ道が続き(この先本当に道が続いているのかな〜)そこからBohinjska Bistricaへは一気に下ります。このあたりからスロベニアのシンボル、トリグラフ山が望めるはずでしたが・・・。
Bohinjska Bistricaからは209号線に、ほとんど真っ直ぐな道が続き100kmで疾走しますがバイク軍団がものすごいスピードで追い越して行きます。Bled湖畔までは20kmありますがあっという間の到着でした。

道路番号が大きくなればなる程ひどい道でしたね。Baca pri Modrejからの「とんでもない悪路」からBohinjska Bistricaまでの峠道は同乗者に言わせれば「今まで行ったどの峠よりもきつかった」そうです。ホテルに着いた後「帰りもまた同じ道を帰るの?」との不安げな表情が忘れられません。VrsicからBledまでは直線距離にするとわずか30kmたらずですが4時間以上にも及ぶ難行でした。単に移動だけを考えればP.d.Predil経由が妥当なルートだったのでしょうが・・・、kitamuraさんはもちろん走られるのですね。
地図を見ておりますとユリアン・アルプス山中にはこの他にも恐ろしげな?峠道がたくさんありそうです。またオーストリアとの間のカラヴァンケの峰々にも高い峠があるようですのでまた詳細な旅行記を楽しみにいたしております。

スロベニアの峠  kitamura - 2002/08/12(Mon) 17:25 <URL> No.738

minakata_hさん、スロベニアの峠に関して、「玉手箱」に整理・蓄積させてください。私のためでもあり、今後の皆さんのためにも・・・よろしくお願いします。


今週のUP:8/11  kitamura - 2002/08/12(Mon) 17:21 <URL> No.737

●8/8-12まで、長野に出かけていました。
<中身は8/7FTPでup、Index部分をノートPC+携帯電話で8/10にFTP。・・・ということで、掲示板の返信などは遅れました>

●ナポレオンとアルプスの峠・・・20年ほどの彼のピークの期間。
 彼が関係したアルプスの峠を整理してみました。
 遺書/遺産による避難小屋構築などは、今回調べだして初めて
 気がつきました。
 (旅の後で「あの建物がそうだったんだ」と気がついて・・・)

●峠の通過率: 71%
 目標とする分母を何にするか迷っていました。
・今までのベース「主要道路峠(1000m以上)」だと、分母が
 214峠をはるかに越えることになり・・・今後も増大するばかり
・今回ベースを「乗用車走行可能峠(1500m以上)」に変えました。
 これだと目標数が106峠+今後の調査数・・・に・・・
 <行き止まりの峠もいくつかあり、完全消化は???>
・そして、これからも見直しありそうですが・・・

●ビデオカメラで撮影した画像から、Web-HPで見るためのパノラマ画面の作り方、をまとめてみました。ひとつのHTMLなので、分割が必要と思われますが、いずれ・・・


今週のUP:7/21  kitamura - 2002/07/22(Mon) 10:14 <URL> No.701

●イタリアとの国境を行き来します。
・Isola2000からの細い道は・・・本当に細いです。最近舗装したようで、縁が直角で・・・車輪落としたら上がれないかもしれません。・・・でもきっとすれ違いの場所あったんでしょうが、久しぶりにひやひやでした。

・ロンバルデ峠2350mはRV社のDIE-ALPENには峠名も無いほど。・・・でもフランスの地元に住んでいる人は、スキーの延長で行かれている人が多いようです。

・ラルシュ峠・・・3つも名前をもっている峠は珍しい?のでは・・・数千年も昔からの交易の峠のようです
−−−
(実はバナーをつけはじめました。見苦しいようでしたらここに書き込んでください)


今週のUP:8/4  kitamura - 2002/08/06(Tue) 21:59 <URL> No.722

●南仏のスピード狂たち???・・・
 ちょっとオーバでしょうかね??
 旅も10日が過ぎたあたりから、疲れがたまってきます。
 いままでの旅が「中9〜10日」だったので、未知の
 時間・・・に突入です。
 そこに来て、普段から運転遅いんですよ・・・

●「モンテカルロ・ラリーのコース」谷側を走ると、
 ホンと、もし接触したらアウチ!!と感じます。
 こんなところで、それも雪道でラリーやって、車だけ
 でなく、人も結構けが人出ているのでは??

●カウンタが65,000を越えました。本当に、本当にありがとうございます。


ご無沙汰しました  Elli - 2002/07/29(Mon) 22:22 <URL> No.708

kitamuraさんしばらくです。
スイスから帰って来て日記をアップしただけ。
ほんとうはたくさんの写真をどう料理したものか考えています。

Annecyには最初にシャモニーに行くときに間違って行ってしまいました。
何だか2度行ったことがあるような気がするのですが、
記憶がはっきりしません。
南フランスのアップされた奇岩は知りませんが似たような岩が
印象に残っています。あのあたり、ペンフレンドの車であちこち
連れて行ってもらったのですが、もうずいぶん昔のことで、
頼りない記憶です。
奥様の絵も楽しく見せていただいています。

私はPC持参のスイスの旅でしたので日記だけはアップしました。
メールをいただいてもっと早くお返事をと思いながら遅くなりました。
それではまた。

Re: ご無沙汰しました  kitamura - 2002/07/31(Wed) 09:45 <URL> No.710

Elli さん、旅の日記読みました。
PC持参での旅、毎日眠いのにすごいですね。そしてきれいな写真をレイアウトするなんて・・・主婦の鏡です???!!!
私は、旅に持っていったのはPalmだけ。それもほとんど触らずに・・・
ワインやビール飲むと・・・もう眠るしかなくなってしまいます。
インターネットカフフェあればと思っていたのですが、行った先が村の、田舎の、一軒屋・・ばかり

Elli さんのたくさんの写真、前回と同じように、ぜひ毎日のアップ期待しています。
−−−
>Annecyには最初にシャモニーに行くときに・・2度行ったことがある

やはり1回目の記憶や印象が強いですね。2回目の訪問はどうしても前回の印象を引きずって・・・こんなはずでは??になって・・
今回の旅で(リヨンを除けば)最大の都会でしたから、田舎好きにとっては、ちょっと文明に近すぎました。
−−−
>南フランス・・奇岩・・似たような岩が印象に

そうですね、どこも似たような地形と岩の侵食で・・・その狭い渓谷に沿っての、細い、うねった道は・・・車に乗っていて疲れたのではないでしょうか?

ElliさんのHPのアップ、楽しみにしています。そして掲示板の開設を期待しています。(もうすでにあるんですか?)

ゲストブック  Elli - 2002/08/02(Fri) 00:55 <URL> No.712

掲示板をつけないで、その代わりに花のアルバムの
ゲストブックに書き込みをお願いしています。
やっとみつけたーといって書き込んでくださる方もあるのですよ。

日記はその日に書いたのは帰宅した日を入れて3、4日分くらいです。

kitamuraさんとおなじくアルコールが入ると起きていられない私です。
あとは翌日の早朝に書いていました。着いてしばらくは時差ぼけが続くため、早起きが続きました。古いパソコン持参で64MBのスマートメディアを取り込もうとするとパソコンが動かなくなり心配しました。
家に帰ったらスマートメディアではなく古いパソコンの方に問題ありでした。32とか、16ももっていましたが、それは取り込めました。
毎日のアップは疲れたのでもうやらないことにします。
あの時点で私に問題は容量がなかったのです。
無料サイトを100MB借り、有料でたぶん100MB以上使えると
思うので、あれを始めた頃の状況よりずっとよくなっています。
今日はエーデルワイスのページと牛のページを作りました。

話しかわってAnnecyのことですが、列車が反対側に動いたときは
ほんとに驚きましたよ。最初の停車駅がAnnecyだったのです。
駅近くの、もしかして駅ビル?のスーパーのようなところを
ぐるぐるまわって時間つぶしをして、つぎの列車で戻り
シャモニーへ。もう一度行ったのかどうか、おそらく
行っていないけど、印象が強かったので、何度も行った
ような気になっているのかもしれません。

記憶が非常にあいまいで、年をとったと痛感します。



活用させて頂きました  morita - 2002/07/29(Mon) 18:36 No.707

はじめまして。

実は、5月後半に2週間ヨーロッパ旅行(ドイツからスイスを抜けてイタリアへ車で5000kmほど)に行ってきまして、
その際にスイスの峠情報としてここのHPをとても有効に
使わせて頂きました。

スイスに入って最初にとおった峠だったせいかもしれませんが、
クラウゼン峠がすごく印象に残ってます。
ヤウン峠のチーズ料理も最高でした。
今回は5月だったので中央アルプスの主な峠が閉鎖だったので今度は夏場に行って走ってみたいですね。

では。

Re: 活用させて頂きました  kitamura - 2002/07/31(Wed) 09:28 <URL> No.709

moritaさん、はじめまして。

>・5月後半・2週間・・車で5000km・・

14日で5000km・・・360km/日!!・・・神技ですね。
ドイツなどの高速使っていても、これだけ毎日走ると・・・疲れたでしょう・・?
−−−
>峠情報としてここのHPをとても有効に使わせて頂きました。
>クラウゼン峠がすごく印象に残ってます。
>ヤウン峠のチーズ料理も最高でした。

有効とのお話、とてもうれしいです。
リンタール/クラウゼンの美しさは本当にまた行きたくなります。
ヤウンの峠でのチーズ料理・・・グリュイエールの味を越えているのでは?安いし!!
−−−
>今度は夏場に行って走ってみたいですね。

ヴァカンスシーズンの混雑振りは経験ないのですが、峠のすばらしさは年中・・・ぜひ次回も楽しんで・・・


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