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| kitamuraさん、皆さん、こんにちは。
今年もまたこのHPの情報を参考にさせていただいてアルプスの峠に行ってまいりました。 今回はドイツ、オーストリア、スロベニアそれぞれの最高峰を巡る旅で、ミュンヘンからオーストリア・スロベニアへ、最終ウィーンまで6日間で1,700kmあまりのドライブ、ちょっと欲張りすぎた計画で強行軍になってしまいました。
☆寒い峠・・・ Großglockner Hochalpenstraßeに行った日のこと、Zell am Seeで昼食を食べる頃は焼けつくような暑さでしたが一転午後からは曇り空に、Ederweißspitzeに着く頃にはすっかり厚い雲に覆われて風も強くて急激に冷え込んできました。セーターを着込んでいても震えあがる寒さでしたが周りには半袖シャツの元気な方もおられたりと本当にヨーロッパはどこに行っても人それぞれですね。楽しみにしていたマーモットは寒さと強風でさすがにお休み、残念でした。 Franz-Josefs-Höheでは小雨が降り出し人影もまばら、雷が近くで鳴り出すやらあまりの寒さで氷河の上まで降りる気にはなれませんでした。それでも霧も出ずに遠くの山々まで見渡せたのが救いでした。
☆真っ暗な峠・・・ たまには峠越えを避けて楽ちんしてみようとGamskarispitze(2832m)の真下をカーフェリーで越えてみました。鉄道TauerntunneでMallnitzからBöcksteinまでわずか15分、14.5Euroの楽しい体験でした。
☆見知らぬ国の峠・・・ オーストリアから一泊二日でスロベニアに足を延ばしてきました。Villach南のWurzenpaßからスロベニアに入国、そこから真っ直ぐ南下してスロベニアで最高標高のVrsic pass(1611m)に、ドロミテに似た2,500m級のゴツゴツした雄大な山々を間近に眺めることができます。このあたりはスロベニア最高峰のトリグラフ山(2,864m)を中心にユリアン・アルプスと呼ばれている地域でヨーロッパ・アルプス南東側はこのあたりで終わります。またSoca川沿いのこのあたりはなんでも第一次世界大戦で激戦が行われた所だそうです。峠道は南北から共にかなり狭くて急な坂道です。首都のリュブリャーナからはVrsic passへの日帰りツアーが出ているようです。帰りはPredil pass(1156m)を通って一旦イタリアに出てから戻ってくるようですが、これらの峠を観光バスが登り降りしているとは驚き!もっとも小型のバスだとは思いますが。
☆名もない峠・・・ Vrsic観光のあと予定では先述の観光バスと同じPredil passを一旦イタリアに抜けてBledに向かう予定でしたが、すでに日も傾いてきていたので距離的に近いTolminから山中をBledに直進するルートに変更しました。これがとんでもない判断ミス!何と言っても一昔前までは共産主義国だった国、生活道路と思われる三桁番号道路はとんでもない悪路、また聞いたこともないスロベニア語の地名の道路標識を確かめながら走りますがこれがなかなか頭に入ってこない。子音がいくつも続いたり「j」が多用されていたりと何と発音するのか分からないから何度も立ち止まっては地図で確認しながら走らなければならない。途中地図にものっていない、しかし明らかに1,000m以上の名もない峠を越えて夕暮れ迫る中をBledへ急ぎました。この日だけはBled湖畔のホテルを予約していたので致し方なかったのですが、それにしてもスロベニアでは道路事情が良くなさそうですので幹線道路から外れるルートは絶対に止めた方が良いと思いました。 Bled湖畔から北東方向には2,000m級の山々が屏風のように並んで見えていました。Klagenfurt方面に抜けられるLoibipaßやSeeberg-sattelの方向ですね。これらの峠からは遠くまで見通しがきいて良い眺めが期待できそうでした。スロベニアではこの他ポストイナ鍾乳洞を観光してきました。 「スロベニアに行って来ました」って言うと周りの皆からは「昔チェコだった国ですね」と言われていますがそれは「スロバキア」。スロベニアは旧ユーゴスラビアから独立してまだ11年あまりでホテルもレストランもヨーロッパ諸国の洗練されたそれらにはまだまだほど遠いと感じましたが、どこに行っても皆さん素朴で親切な方たちばかりでとても好感が持てました。今はまだ日本からの観光客は少ないようですがこれからどんどん増えてくるものと確信しています。
☆がっかり峠・・・ 以前YAHOOの掲示板でも傾斜角度ナンバーワンとのことで話題に上りましたTurracher Höhe、手持ちのEuro Atlasでは22%ですが南側登り口にはkitamuraさんの情報の通り確かに傾斜度23%の道路標識が出ていました。どんなすごい峠道なんだろう、ふくらむ期待!ところが・・・ほとんど真っ直ぐなただの坂道でヘヤピンカーブはたったの二カ所だけでした。道路の取り付けを九十九折りではなく真っ直ぐにしたので傾斜角が大きくなったのでしょう。運転は至ってお気楽、ただしアクセル全開、エンジン唸れどもなかなかスピードはのってきませんでした。
以上、今年の旅行の中での峠に関する話題でした。 |