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Pieve di Cadore
【db1.jpg:S. Maria Nascenteサンタ・マリア・ナシェンテ教会】

Pieve di Cadoreピエーヴェ・ディ・カドーレ

 画家Titianティツィアーノ(1487/90-1576)が生まれ育った町。

 彼の生まれた部屋が、500年以上経った今も現存しています。

ドロミテ:Ampezzoアンペッツォ・エリア】  [北村 峠一].(Kitamura)      

 ピエーヴェは有名な画家Titianティツィアーノ(1487/90-1576)が生まれたところだということは、2003年の旅で知ったのです。彼が生まれた家に行って見ようと、モンテ・リーテから車を走らせます。場所としても、昨年行ったVigo-di-Cadoreヴィーゴ・ディ・カドーレからPiaveピアーヴェ川に沿って南に約10kmの位置。そこがPieve-di-Cadoreピエーヴェ・ディ・カドーレ、電車もその付近が終点です。


【M.Rite〜Cibiana〜Pieve〜Calalzo〜Vigoの位置関係】



【2003年にヴィーゴから見たピアーヴェの谷とピエーヴェの町。右がアンテラオ山、正面はリーテ山か】
 ピエーヴェの手前のTai di Cadoreタイ・ディ・カドーレ(めがね博物館がある町)で車の給油をし、ティツィアーノと教会の場所を聞きます。もう少し先とのこと。

 このあたりの道路巾は広く、眺めもいい住みやすそうな町です。遠くに見えている山はモンテ・リーテなどの山でしょうか。昨年ヴィーゴから見たピエーヴェの町の方向の写真に見えた山は、右がアンテラオ山、正面はリーテ山だったようです。

Pieve di Cadore
【100.jpg:ピエーヴェの手前Tai di Cadoreの眺め。遠方の山はモンテ・リーテの山】

Pieve di Cadore
【110.jpg:アンテラオ山の手前の山。かつて電車が走っていたのでなだらかで道路幅が広い】


【ピエーヴェ・ディ・カドーレの中心の地図。 ティツィアーノの生家、広場、教会の位置。クリックで町全体表示へ】
 ピエーヴェ・ディ・カドーレは観光客が多いのでしょう。中心的な建物はすぐに見つかり、駐車場も整備されています。まずティツィアーノの生家に行ってみます。若い女の子が声をかけてきました、この記念館の案内をする学生アルバイトでした(入場料1.5Eur)。15世紀に作られたこの家、かなり修復もしたのでしょうが、当時の木製の家具類などがたくさん残っています。さらにここで生まれたという部屋も残っているので、火災には遭わなかったのです。火を使う厨房や暖炉のある部屋の床は、2階でも石張りにしてあり、この防火対策が500年以上もこの家を守ってきたのでしょう。

Pieve di Cadore
【d15.jpg:15世紀に建てられたTizianoティツィアーノの生家】

Pieve di Cadore Pieve di Cadore
【138.jpg:Casa Tizianoティツィアーノの館】 【127.jpg:声をかけてきたのは、学生アルバイトの観光案内人】

tiziano
【画家、Titianティツィアーノ(1487/90-1576)】

●画家、Titianティツィアーノ(1487/90-1576)のこと


 ・ピエーヴェ・ディ・カドーレで生まれる。
 ・生誕の年は明らかでなく1487年から1490年の間といわれている。
 ・彼が9歳の時、彼の家族はヴェニスへ移り、モザイク画家Sebastiano Zuccatoセバスティアーノ・ツッカートに弟子入り。ジェンティーレ工房、Belliniベッリーニ工房で絵を学んだ。
 ・1530年以降は、神聖ローマ帝国皇帝カール5世、息子フェリペ2世、教皇パウルス3世、ファルネーゼ家などに依頼され、たくさんの作品を描いた。
 ・盛期ルネサンス期に最も活躍したヴェネツィア派の巨匠といわれ、彼が手がけた作品は、約300点、工房作品も含め500点以上といわれる。
 ・1576.8.27 89(86)歳で亡くなる直前まで大作の製作をし、慰霊は「聖母被昇天」を描いた、ヴェネチュアのSanta Maria Gloriosa dei Frari教会に祀られた。
 ・彼のブロンズ像が、ピエーヴェの町の中心広場(ティツィアーノ広場)に建っている。

<Web-Site>
 ☆Salvastyle.com:ティツィアーノ【たくさんの作品と解説が掲載されている】
 ☆Arts at Dorian:ティツィアーノ【たくさんの作品が掲載されている】
 ○http://www.dolomiti.it/eng/zone/cadore/dx.htm【Pieve di Cadore出身の芸術家Titianティツィアーノのことなど】
 ○http://www.alpagocansiglio.it/TizianoVecellio.asp【画家と町の紹介も】
 ○http://www.provincia.belluno.it/Cultura/Eventi/2001/CesareVecellio/Index.html【サンタ・マリア・ナシェンテ教区教会の絵を描いた画家:Cesare Vecellio(1521-1601)の作品】
 ○http://www.tizianovecellio.it/Home/index.asp?IDCanale=1【Centro Studi Tiziano e Cadore:ティツィアーノとカドーレ案内】
 ○http://www.pievedicadore.org/【Pieve di Cadore周辺の歴史/博物館/教会など
 ○http://www.spanisharts.com/prado/titian.htm【Titianティツィアーノ(1487/90-1576)の作品】
 ○http://www.dixon-antiques.com/【この地域(Astragal di Zoldo)出身の芸術家:Besarel, Valentinoベサレル・ヴァレンチノ(1829-1902)のこと】
 ○http://www.provincia.belluno.it/【Valentino Panciera Besarelの作品・写真】



Pieve di Cadore
【db4.jpg:絵になる建物の間を進むと】

 ティツィアーノ広場は夏の観光シーズンに間に合わせるためでしょう、大掛かりな工事中です。博物館などの建物がこの広場を囲み、その中心にティツィアーノの銅像が立っています。

Pieve di Cadore Pieve di Cadore
【db2/164.jpg:博物館と彼の銅像があるPiazza Tizianoティツィアーノ広場は、大掛かりな工事中】

 彼の作品もあるという、このカラフルな装飾のある、S. Maria Nascenteサンタ・マリア・ナシェンテ教区教会に入ってみます。 しかしその内部は暗く、彼の作品「Madonna e Santi聖母マリアと諸聖人」ははっきり見えません。正面祭壇の上にあるのは、Cesare Vecellio(1521-1601)の作品「最後の晩餐」です。


http://www.pievedicadore.org/から
「聖母マリアと諸聖人」の絵】
Pieve di Cadore Pieve di Cadore
【db12.jpg:S. Maria Nascenteサンタ・マリア・ナシェンテ教会】 【197.jpg:教会内部】

Pieve di Cadore Pieve di Cadore
【198/1a0.jpg:暗い祭壇上部の壁画を見ると、最後の晩餐のシーン。Last Supper by Cesare Vecellio(1521-1601)(1585年作)】


<この町の北にある鉄道の終着駅、Calalzo di Cadoreカラルツォ・ディ・カドーレに向かいます・・・>

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