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Vigo-di-Cadore:Sant'Orsolaサント・ルソラ教会

Vigo-di-Cadoreヴィーゴ・ディ・カドーレ(2)
 たそがれ時の村の中を散策します、あの14世紀の国宝級の壁絵の教会が・・・

 どの角度を見ても絵になる村。イタリアでは散歩は3人でするのが基本?
[北村 峠一].(eu-alps)      

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【ホテルから教会へ。カドーレの村の中を一周】

 夕食の後、時間は8時、まだ明るいので宿で教えてもらった教会の方角に散策に出ます。歩いた感じから村の道を右の図に書いてみました。(皆さんがこのとおりに歩いて、崖で足をくじいても責任は取れません・・・)

 夕日で光った山を背にした、石積みの家、漆喰とレンガで輪郭を取った家並み・・・どこの角度を見てもこの村は絵になります。

 さらにイタリアのミゼット・・Piaggioピアジオ社製の三輪車「Apeアペ」、この扁平な石を見事に積み上げた家とよく似合って可愛いですね。

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【1e2.jpg:町の中、石積みの家と三輪車は合う。左(北東)の山は、多分M.Brentoni(2548m)】

 村を南北に走る道、北の丘の上に立派なお屋敷のような建物があります。あの壁絵の教会に真っ直ぐつながる場所ですから、あの邸宅のような建物は「Archivio Storico Cadorinoカドーレ歴史文書館」かもしれません。

 そこはAntonio Ronzon学者アントニオ・ロンツォンが1892年に作ったもの、このカドーレ地域で最大の歴史図書館。当時の時代を考えると、1866年この周辺ヴェネチア地域はオーストリア領からイタリア領になり、統一イタリアが1870年完成して間もなくのことです。長い歴史のローマ・オーストリア・フランス間での領土戦いが落ち着き、歴史的な資料・品物の整理を急いでいた頃だったのでしょう。

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【212.jpg:町の北に大邸宅?がある】 【221.jpg:その南北の道を南に向かうと・・・】

 道を南に向かうと、あの壁絵の教会「Sant'Orsolaサント・オルソラ教会」の前に出ます。1344年に建造された建物、京都の金閣寺が1397年ですからまさに国宝なのですが、鎖や壁などもなく街の角に建っているのです。これが本当の文化というものなのでしょう。風雨に耐えて残る壁絵、屋根のひさし、鐘・・・そしてドロミテの山です。【●アルプスの壁絵】【●聖人

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【264.jpg:壁絵のあるSant'Orsolaサント・ルソラ教会(1344年建造の国定記念物)】 【269.jpg:広場にも立派な建物がある】

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【287.jpg:山を背にしたSant'Orsolaサント・ルソラ教会と、丘の上の歴史文書館と思われる建物】

<ヴィーゴ・ディ・カドーレに関するWebサイト>

http://it.wikipedia.org/【wiki/Vigo_di_Cadore】
http://www.tripadvisor.jp/【La Chiesa di Sant'Orsolaの写真。内部の見事な壁画も】
http://www.provincia.belluno.it/【Vigo di Cadoreの芸術:No.9にSant'Orsolaサント・ルソラ教会の構造、壁画、説明など(pdf)】
http://www.fromitaly.it/【Vigo di Cadoreの歴史、文化など】
http://www.pievedicadore.org/【Pieve di Cadore周辺の歴史/博物館/教会など】

http://ja.wikipedia.org/wiki【Pieve di Cadore出身の芸術家ティツィアーノ・ヴェチェッリオ:Tiziano Vecellio(1488/1490-1576)のこと】
http://www.spanisharts.com/prado/titian.htm【Titianティツィアーノ(1487/90-1576)の作品】
http://www.dixon-antiques.com/【この地域(Astragal di Zoldo)出身の芸術家:Besarel, Valentinoベサレル・ヴァレンチノ(1829-1902)のこと】
http://www.provincia.belluno.it/【Valentino Panciera Besarelの作品・写真】


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【2b5.jpg:教会の東の家並み】

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【296.jpg:南の方角、夕暮れにドロマイトの山並が光る】

 雲の切れ目から当たる夕日で、南の山が幻想的に光っています。村の南の方に少し歩いてみましょう。

 この村に入って来た道を戻り、さらに南へ。一番南の斜面から見下ろすと・・・あのギザギザのドロマイトの山M.Montanello(2240m)の西の裾は、広く開けたPiaveピアーヴェ川の作る谷、Pieve-di-Cadoreピエーヴェ・ディ・カドーレの方向です。あの町は画家Titianティツィアーノ(1487/90-1576)の出身地。近くにはPso.Cibianaチビアーナ峠(1530m)もあるし、壁絵でも有名な村が点在するようです。次の機会にあの付近に行ってみたいですね。

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【2d9.jpg:村の散策を・・・町の南はずれから、さらに南の山を見る。M.Montanello山(2240m)など】

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【312.jpg:M.Montanello山の西側の裾方面の眺め。Piave川の作る谷、Pieve-di-Cadoreの方向】

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【303.jpg:民家の壁にある絵は「キジ」でしょうか・・・キジは日本の国鳥だから違うでしょうね(キジの写真)】 【341.jpg:Vigo-di-Cadore:海抜は1000m】

 この民家の壁には壁画があります。オーストリア・チロル、イタリア・南チロル一帯では、時々こんな壁絵を見ますが、ここはヴェネト州。古くからの教会のフレスコ画があるように、住んでいる人たちに、壁画に対しての愛着があるのでしょう。

 さて、帰りの道が分からなくなりました。今来た道を戻る手もあるけど・・・多分この道、周回道路になっているのでは?・・・と思っているとき、自転車とローラー・スケートの3人の女の子たちが来たので声をかけます。
「教会へ行く道はこれでいいのかな? Is this way? to Church」・・・英語を理解できないこの子たち、悩んでいます。
「教会 Church・・・ゴーン!・・・ゴーン!」・・・鐘の音をまねて再度聞くと・・・
「スィーSi!!」・・・そうですよ!この道でいいんですよ。

 彼女たちも、見知らぬ旅の人に声をかけられ、道を教えられたので・・・嬉しくなってUターンして戻ってきました。夕暮れ8時半・・・一周自転車2-3分の道をキャーキャー言いながら・・・この小さな娘のカールの髪の毛、可愛いですね。そしてイタリアの、地中海を感じる髪型です。

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【346.jpg:周回道路の、教会方面への道を聞いた女の子たち。3人】

 たそがれ時の村の周回路を行き交う人たち、不思議ですが3人が多いのです。さらにどのグループも僕たちと反対の、右回りに歩いているのです。右回りの理由は多分、眺めがいいからなのでしょう。

 が、3人が一緒に歩くという理由は?・・・そういえばイタリア系の町では男3人、女3人、男+女2人の組み合わせをたくさん見たような気がします。日本の散歩を見ているとほとんどが2人・・・
 このあたりを分析したりした情報ってないでしょうか?もし皆さんのなかで、推測やご存知の方がいれば教えてください。

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【327.jpg:町を一周する道路は、たそがれ時の散歩をする人たちが行き交う・・・この親子も3人】

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【359.jpg:小さな谷を隔てたむこうにも大きな教会が見える。・・・またも3人連れ】

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【364.jpg:教会の拡大】 【366.jpg:この家の壁絵は、日時計で新婚さん?のデザイン(Col-Saren-Tarde-O-Donora-De-Vigo-Te-Deo-L'ora・・・と書かれているようだが、どんな意味だろう?)】

 遠方に大きな教会が見え、またも幸せそうなカップルの壁画・日時計を発見し、村のテラスで飲んでいる3人のおじさんを見て・・・宿に戻ります。

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【388.jpg:町の広場が見える】

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【397.jpg:朝からワイン?ご心配なく。自家製のコケモモ?のジュースなんです】

 実は昨夕、宿の奥さんにこの先の峠道の整備状況を聞いたのです。
S.Antonioサン・アントニオ峠(Zovoゾーヴォ峠)(1482m)を経て、Passo M.Croce di Comelicoモンテ・クローチェ・ディ・コメリコ峠(Kreuzberpasクロイツベルク峠)(1636m)に行くルートは、舗装されているだろうか?」と

 奥さんの返事は「多分、林道の砂利道で乗用車では無理?オフロードではないか?」とのこと。「1500m以下のサン・アントニオ峠はパスしてもいい。モンテ・クローチェ・ディ・コメリコ峠は大分水嶺なので必須、赤の主要道路を往復しよう」と思っていたのです。

 朝食の時、男の人を見かけました、そして奥さんが言うには、
「主人に聞いたら、サン・アントニオ峠への道は快適な舗装道路、是非走ってみるといい」とのこと。さらに
「今日、天気は安定しているので、トレチメの山も素晴らしいだろう」と教えてくれました。

 「うちの主人は山・峠・写真が好きで、あちこち行っている。もし分からないことがあったらメールで聞いてもらえば・・・」とのこと。ものすごく心強い情報です。「次にイタリア・ドロミテ南部を回るときには是非いろいろ教えてもらいたい」とお願いします。

 ところで、昨夕から今朝までの間にこの奥さん、<英会話の猛特訓をしたのでは?>と思えるほどの上達です。別人のような英会話力で、本当にぺらぺらになっているんです。ホテル業をしていることから、もともと英語の勉強をしたことがあるのでしょうが、一晩でこんなにそのパワーが回復(?)する人にはじめて出会いました。

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【398.jpg:村の入口を出て、右のAuronzoアウロンツォ方面に】

 今日のルートは、
→Auronzo di Cadoreアウロンツォ→サン・アントニオ峠→モンテ・クローチェ・ディ・コメリコ峠→S.Stefanoサン・ステファーノ→アウロンツォ→ミズリーナ湖→トレチメ・デ・ラバレードを山歩き→オーストリアへ→Kartitschカルテッシュ付近で泊。
の予定にし、奥さん、おばあさんとの記念写真を撮って、宿を出発します。


<サン・アントニオ峠を経て、モンテ・クローチェ・ディ・コメリコ峠に向かいます・・・>
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