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【d27.jpg:スカラ家の砦】

 ⇒【アルプスの歴史も参考に】

<氷河のモレーン(堆石、氷堆石)>

氷河の底には岩屑が凍りついていて、氷河の移動で下の岩盤を削る。下流に運ばれ、堆積した岩屑やその集積、及びそれによってつくられた堆積地形をいう。末端モレーンや側方モレーンがある。
http://en.wikipedia.org/【wiki/Moraine:モレーンの写真】

<湖底が海面より低い湖>

 ☆湖底が海面より低い湖遠藤さん:世界の大きな湖→最も低い(湖底標高)のはBaikalバイカル湖で-1181m。-280mのガルダ湖は13位相当】

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【100.jpg:】

Sirmioneシルミオーネ:

イタリア最大のガルダ湖、それはなんと氷河が作った窪地なのです。
湖に突き出た半島は、古代ローマの時代から人気の高いリゾート地。

ロンバルディア州ブレシア県】   [北村 峠一].(Kitamura)      

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【Lago di Gardaと周辺】

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【Garda湖周辺の地形と氷河モレーン弧(ピンク線)
:『ヨーロッパの地形』から】

 パドヴァを出て高速道路を西へ。ロンバルディア州に入り、Garudaガルダ湖の北西にある峠に向かう途中、湖の南端にあるシルミオーネの半島に立ち寄ります。

 このガルダ湖周辺の地形・地殻の図は、素人の私にとっても興味あるものです。数日前走ったAdigeアデジェ川の両岸、見事に削られた岩肌のところでも書きましたが、そのすぐ西にあるこのガルダ湖も、約1万年ほど前まであった氷河によって大きな地形の変化が行われたのです。

 ガルダ湖の上流にあるブレンタのドロミテの山、その西にあるPresanellaプレサネラ山やAdamelloアダメルロ山などから始まる氷河は、Sarcaサルカ川→ガルダ湖→Mincioミンチョ川→ポー川を経て地中海に、大量の氷とアルプスの岩・砂利・U字両側の岩屑を運んだのです。

 ちょうどガルダ湖の南に見える氷河の末端モレーン(モレーン弧)で、このイタリアで最大の湖ができたのです。イタリア湖水地方のそれぞれの湖も、こんな歴史で氷河が作った作品なのです。

 それにしてもこのガルダ湖、水面が標高65m、最高深度が346m(標高281m)、南の末端モレーン上にあるSolferinoソルフェリーノの標高が132mといいますから、413mの深さのくぼみを作ったのです。氷河の力には実に驚かされます。

(●海より281mも深いところにある湖底には、地中海の海水が浸透してきてしょっぱいのか?、氷河の水は、岩石などを磨いで来たので比重が重く、湖底は白濁しているのか?など、湖底はどんな風になっているのか、興味しんしんです。・・どなたかわかる方教えてください)

 Sirmioneシルミオーネは、そのガルダ湖に突き出た半島、観光の中心地です。

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【106.jpg:ガルダ湖と、シルミオーネ半島。水上に浮かぶレストランは、錆びつき、傾いている】

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【Sirmione半島のmap】
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【112.jpg:たくさんの観光バスが】

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【118.jpg:観光バスの向こうに見えるスカラ家の砦】


 半島の中ほどの駐車場に車を置き、その先は歩きとなります。さすがに有名観光地、たくさんの観光バスから多量の人たちは出てきますが、水上に浮かぶレストランは傾きかけ、錆が一面。通過するばかりの観光客が多く、あまりお金を落としてくれないのでしょう。

 遠くにRocca-Scaligeraデッラ・スカラ家の砦が見えます。半島の先端へ向かうには、この1250年ころ建造の城砦の歩道橋で跳ね橋と門をくぐります。岬の先端には古代ローマ時代からの別荘、温水プールなどの遺跡もあるそうです。

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【138.jpg:半島から先端への間に、この14世紀建造のスカラ家の砦がある】

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【175.jpg:砦は、湖に向け数段の城壁を持っている】

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【157.jpg:正面(南):半島の先端。右は砦】

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【d24.jpg:半島の先端の岩山が見えるこの岩は、氷河も削り崩せなかったのだ。ここには古代ローマ時代の別荘、温水プールなどの遺跡もある】

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【d25.jpg:たくさんの観光客が通りを行き来する】

<シルミオーネに関連する文学者、音楽家たち>

 ●ローマの詩人:カトゥッルス/カトゥルスCatullus(BC84-54)・・ガルダ湖を愛した詩人

johann-wolfgang-von-goethe  ●ドイツの詩人:ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe ヨハン=ウォルフガング=フォン-ゲーテ)(1749-1832)・・「ヴェローナの近くに、天然の景勝・・風光絶佳のガルダ湖。回り道の甲斐はじゅうにぶんにあった」

arrigo-boito  ●ヴェルディVerdiのオペラの台本を書いた:アルリーゴ・ボーイトArrigo Boito(1842-1918)・・「ガルダ湖に沈み行く夕陽を見ながら「オテッロ」「ファルスタッフ]の美しい詩を書いた」

 ●『ユリシーズUlysses』を書いた:ジェームス・ジョイスJames Joice(1882-1941)・・「アメリカの詩人エズラ・パウンドとこの広場で歴史的出会い」

 ●20世紀最大のソプラノ歌手:マリア・カラスMaria Callas(1923-1977)・・「シルミオーネに家を所有」

マリア・カラスという生きかた
アン エドワーズ Anne Edwards 岸 純信

真実のマリア・カラス 永遠のマリア・カラス マリア・カラス-パリ・デビュー 歌に生き、恋に生き リンボウ先生のオペラ講談 一冊でわかるオペラガイド126選―聴いて、観て、楽しむ魅惑の舞台


 ●詩人:カルドゥッチGiosue Carducci(1835-1907)
 ●作家:ナオミ・ヤコブNaomi Jacob(1884-1964)
 ●指揮者:トスカニーニToscanini(1867-1957)   など      シルミオーネ:カフェ・グランデ・イタリア:牧野さんの資料など参考に


<Sirmioneシルミオーネ関連のサイト>

 ☆シルミオーネの町情報【PORTO d'ITALIA】
 ☆旅ゅーん:シルミオーネ【歌手ロザンナさんの思い出の町・城】
 ☆くまさんの旅行記【シルミオーネ:ローマ時代の遺跡などのたくさんの写真】
 ☆旅☆空間:シルミオーネ【ローマ人に親しまれてきた湖畔の温泉リゾートのこと】
 ☆シルミオーネ:カフェ・グランデ・イタリア【歴史のかおるカフェをたずねて】
 ☆詩人ゲーテの愛した湖 ガルダ湖【小都市をたずねる旅:マルチェージナMalcesina】
 ○http://www.glasssteelandstone.com/IT/SirmioneRoccaScaligera.html【Rocca Scaligera Sirmione】
 ○http://www.gardalake.it/【Garda Vacanze - Lake Garda Internet Travel Guide】
 ○http://www.lagodigarda.it/【Lago di Garda】
 B『ヨーロッパの地形〈上/下〉』クリフォード エムブレトン(著)大矢/坂(訳) 大明堂

 ☆ガルダ湖のホテル検索イタリア全域のホテル:地図から検索も】


<ガルダ湖の西を、Saloサローに向かいます・・・>

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