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Dornbirnドンビン
【g527.jpg:Dornbirnドンビンの古い建物「赤の家」。<B>】

Dornbirnドルンビルン(ドンビン)

ここにもまた、ヴァルザー人に関連した歴史が。そして安く展望のいいアパートメントに・・

オーストリア:フォアアールベルク州】[北村 峠一].(Kitamura)      


Rappenloch-Schluchtラッペンロッホ・シュルッフト/渓谷
【Dornbirnの位置関係:地図】

●Dornbirnドルンビルンとは、とげ梨?、アラマン人?・・


 2009年の旅の最初の滞在地は、友人YさんがおられるDornbirnを選んだのです。そしてここでアパートを3泊借り、ホッホタンベルク峠、コルバー湖、ラッペンロッホ渓谷、リヒテンシュタインの渓谷・峠などに足を伸ばしたのです。

 このあたりの地名「ホッホ・・」「ラッペン・・」など、耳に入ってくる響きが良いですね。

 そして「ドルンビルン(発音は「ドンビン」)」も、音楽的リズムを感じますね。どんな意味かと辞書をひいて見たら・・Dornbirn[Dorn=とげ/いばら、Birne=梨]なので、刺梨(トゲナシ)の意味だろうと想像しました。


【刺梨(トゲナシ)の実と花】 ☆http://blog.goo.ne.jp/  【Dornbirn市の紋章にも梨が描かれている】
 刺梨(トゲナシ)を調べて見ると、
 ・学名=Rosa roxburghiiロサ・ルクスブルギー
 ・英語名=Chestnut rose/Rose Roxburghis Tratt/ゴールデンローズフルーツ
 ・原産地が中国の貴州省の「十六夜(いざよい)薔薇」というバラ科バラ属の野生植物の果実。
 ・実にはビタミンCが多く含まれていて、アセロラの約1.5倍ものあり、世界の果実でもトップクラスの含有量とのこと。

<追記>
 市の紋章にも想定した梨が登場しているのですが、街の歴史を読んでいると、895年にはザンクトガレンの記録書にこの町の名が登場。その「torrin puirron」は、「Torro」という名のアラマン系ドイツ人が「定住=puirron」していた・・事に由来していて・・梨とは無関係のようです。

 1351年には最初のヴァルザー人がEbnitエブニに入ったとあります。Ebnitはラッペンロッホ渓谷を、更に数kmさかのぼった山間の村なのですが、ヴァルザー人がエブニに入る約500年も前に、実はアラマン部族同盟の小グループ(=ヴァルザー人の祖先?)が、ドルンビルンに定住していたというのは興味ありますね。


Dornbirnドンビン
【g540.jpg:リンデンバウムの木】
−−−

●リンデンバウムの木・・


 ドンビンの街路樹に、こんな変わった花と実が付いている木を見つけました。あのシューベルトの歌曲『菩提樹』に出てくるリンデンバウムの木。「セイヨウボダイジュ(西洋菩提樹)」なのだそうです。
 実物を見たのははじめてのような気がしますが、へら形をした「苞(ほう)」という部分の途中から、枝分かれした花がつくんですね。

●街の中心広場:マルクト広場・・


Dornbirnドンビン
【g536.jpg:マルクト広場を教会から見る。<A>】

Dornbirn-map
【Dornbirn市街地地図:A-Fは各撮影方向】
ヨーロッパアルプスのハイキング地図
【ヨーロッパ・アルプスのハイキング地図】
  【国別地図】  【日本語ガイド本】


 フォアアールベルク州の首都は、ボーデン湖に面したブレゲンツですが、人口は2.7万人。一方ここドルンビルンは、経済活動の首都といわれて人口が4.6万人と州最大の都市です。(参考:フェルトキルヒ2.4万人)

 街の中心がマルクト(=マーケット)広場、その「マルクト広場」を上空から眺めると右図のようになり、特徴的な建物は以下のものです。(A-Fと矢印は撮影の角度)

 ・St.Martin聖マルティン教区教会<F>・・新古典主義様式の正面列柱があります。
 ・Rotes Haus赤い家<C>・・17世紀に建造された木造の家で、直角に張り出す2つの切妻は、アルプス・ラインの谷独特の伝統的建築。
 ・RC Realcorsult<D>・・木組み・出窓・特徴のある屋根の家や、壁画のある家など

 「赤い家」レストランのテラスで食事をしましたが、街の方たちの動きが見えて楽しいですね。

Dornbirnドンビン Dornbirnドンビン
【g522.jpg:赤い家。<C>】 【g528.jpg:赤い家:部分<B>:クリックで拡大

Dornbirnドンビン Dornbirnドンビン
【g521.jpg:木組みの建物<D>:クリックで拡大 【r223.jpg:商店の壁絵<E>:クリックで拡大

Dornbirnドンビン
【g530.jpg:St.Martin聖マルティンの教区教会・・新古典主義様式の正面列柱。<F>クリックで壁絵部分拡大

Dornbirnドンビン Dornbirnドンビン
【g537/538.jpg:聖マルティンの教区教会内部】
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●Ferienwohnung 休暇用アパート:Lackner Elisabethラックナー・エリザベートさん・・


 日本から予約して行ったラックナー・エリザベートさんの休暇用アパートの場所は、Googleの航空写真をCopyして持参たのですが・・全然判りませんでした。結局土地感のあるYさんのご主人の案内で・・その住所「Tobelgasse」は「森の渓谷小道」の意味で、まさにその通りの地形の中を車で登って行った先に建物がありました。

Dornbirnドンビン
【g570.jpg:Lackner Elisabethラックナー・エリザベートさん夫妻】
 でも、ここからの眺めはすばらしい。西に見下ろす風景は、ドンビンの町、ライン川を隔てたスイスの山、ボーデン湖、南西にはアッペンツェルやゼンティス方向のアルプスも見えるのです。

 そしてゆったりしたアパートは、寝室、居間、台所、ユーティリティと2人で借りるにはもったいないほどなのに、価格が1泊あたり2人で約7.5千円ほどと(食事なし)格安なのです。ただし周りが果樹園などで、虫が光を求めて集まってくる? ので、虫嫌いの人にはちょっと気になるかもしれません。

 毎朝毎晩おばさんが、「今日はどうだった?」「よく寝れたか?」「今日はxxに行って見たらいい・・」などと気さくに声を掛けてくれる、フレンドリーな家主さんです。

Dornbirnドンビン
【g566.jpg:アパートは0階が貸室、1階が自宅】

Dornbirnドンビン Dornbirnドンビン
【g441.jpg:アパートからの西の眺め:スイスとボーデン湖が望める】 【g442.jpg:アパート内部の居間】

宿紹介●:オーストリア:Vorarlbergフォアアールベルク州:
Durnbirnドンビン(ドルンビルン):
<Lackner Elisabethラックナー・エリザベート>(Ferienwohnung 休暇用アパート:個人提供)


2009年6/13(土)-15(月)-16朝出発、3泊利用
・ドンビンを基点に観光するため。
・個人の貸室。Bodensee-Vorarlberg Tourismusボーデン湖-フォラルルベルク観光団体が窓口
・日本から事前予約。
・ドルンビルンの郊外(中心から約2km)の、敷地中に静かな庭園を持つ家族のアパートHaselstauden。
・道路の行き止まり。教会、店、バス停まで歩いて10分。バス停からは6-700m坂道を登るので、車利用が前提。
・3室(寝室、テレビ付き居間、完全装備の台所)。キッチン用具一式付。洗濯・乾燥機、トイレ、シャワー室が独立
・部屋のみ食事なし3泊:165eur=@45eur*3日+清掃代30。(1泊あたり約7.5千円/2人)
・ボーデン湖、ライン川の渓谷を西に見下ろせ、アッペンツェル方面の雪山が見える。丘の斜面にあえい景色がすばらしい場所。
・駐車場は建物前。
・住所の「Tobelgasse」は、「森の渓谷小道」の意味で、まさにその通りの地形の中に建物はある。

私のお勧め度:4.0

http://bat.nethotels.com/
・住所など:Tobelgasse 39 ,6850 Dornbirn
 Tel:+43-5572-51175
・E-Mail:lackner.1@aon.at+43

Google地図

<近隣のサイト>
http://www.dornbirn.at/【Dornbirnの観光ガイド】
http://en.wikipedia.org/【wiki/Dornbirnのガイド】
Booking.com

●オーストリア・フォアアールベルク州の宿紹介


 3泊した宿を出発する朝は雨。残念ながらボーデン湖までは見晴らせませんでしたが、霧雨の中のライン川流域を見下ろしながら、宿のおばさん、おじさんの見送りの中、次の目的地スイス南部の峠・渓谷に向けて、高速道を南下したのです。

Dornbirnドンビン
【g567.jpg:出発日は雨。スイスやボーデン湖がかすんでいる】

<関連するサイト>

<近隣のサイト>
http://vorarlberg.at/【Dornbirn公式サイト】
http://www.dornbirn.at/【Dornbirnの観光ガイド】
http://en.wikipedia.org/【wiki/Dornbirnのガイド】
オーストリアの都市の紋章【ドルンビルンの紋章:解説】

<ヨーロッパ・旅・・・>


<関連書籍・地図>

ヨーロッパアルプスのハイキング地図、ガイド洋書  山渓など:日本語編

<関連HOTELなど>

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