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Colle di Sampeyre
【d853.jpg:サンペイレ峠直前の丘一面に咲くアスフォデルス・アルブス】

サンペイレ峠Colle di Sampeyre(2284m)

ギリシャ神話、勇者オデュセウスも見た「亡霊たちの国」に咲き乱れる「白く輝く極楽花」・・  【●峠DB

イタリア:ピエモンテ州クネオ県】[北村 峠一].(Kitamura)      


●Stroppo


 Cuneo -Colli di クネオ峠群Valcavera峠(2416m)、Fauniera峠(2481m)、Esischie峠(2366m)を通過し北に谷を下っていくとValle Mairaマイラ渓谷に合流します。


【Cuneo -Colli di クネオ峠群の、Valcavera峠(2416m)、Fauniera峠(2481m)、Esischie峠(2366m)から、さらに赤線のルートを北に】


 この谷を上流にフランス国境まで行くと「Mary -Col.deマリー峠/Maurin -C.deマウリン峠(2637m)」で、ハンニバル通過の候補峠なのですが、もしカルタゴ軍がこの峠を越えたとすると、きっとこの道を下っていったのでしょう。ただし、このルート通過はかなり確率の低いものです。

Stroppo
【d850.jpg:ストロッポ村の広場で分岐する。左がElvaやSanpeyreへ】

Stroppo
【d846.jpg:ストロッポ村の広場の水場とロマネスク様式の古い教会】
 4kmほど下り、Stroppoストロッポ村の古い教会のある広場に到着。正面の古いロマネスク様式の教会に対して、水場と大戦の慰霊碑らしいものがありました。こんな小さな村の割りには、たくさんの名前が記されていて、かなり大きな激戦がこの地域にあったことが推測されます。

Stroppo
【d847.jpg:ストロッポ村の大戦慰霊碑。こんな小さな村の割りにたくさんの名前が記されている】

 左に登っていくほうにElva/Sanpeyre方面の標識を確認し、山道を登って行きます。




ヨーロッパアルプスのハイキング地図
【ヨーロッパ・アルプスのハイキング地図】
  【国別地図】  【日本語ガイド本】

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●サンペイレ峠Colle di Sampeyreに向かって


 Elvaエルヴァへの山道はかなり緑豊かで、先ほどのクネオの峠群とはかなり様相が違います。きっとハイキング客なども数多く訪れる場所でしょう。10kmほど走った先で、この見事な白い花の咲き乱れる丘陵地に入ってきました。思わず車を停め何枚もの写真を撮ります。

Colle di Sampeyre Colle di Sampeyre
【h667/d857.jpg:サンペイレ峠直前の丘一面に咲くアスフォデルス・アルブスは、ギリシャ神話で死者の国に咲く不凋花】

 帰国後、この花の名を調べたところ、「Asphodelus albusアスフォデルス・アルブス」というユリ科ツルボラン属の花でした。【●花の図鑑へ

 ギリシャ神話「ホメーロス」の中で、勇者オデュセウスが苦難の航海をしている間、妻ペネロペに40人の求婚者が言い寄ったとのことです。20年の試練の航海で故郷に帰り、求婚者たちを討ち取り、妻を裏切った侍女たちを処刑するのですが、その「悪人たちの亡霊たちの国」に、この極楽百合「アスフォデルス」の咲き乱れる牧原があるそうです。

 まるで目の前にあるこの丘が「亡霊たちの国」で、そこに「白く輝く極楽花」が咲き乱れる様子を描写しているかのようです。大火事の後の谷でも地下茎で生き残り、墓の近くで死体を養分に咲くこの花を、古代ギリシャの時代たくさんの詩が歌われたということです。さらにこの気高い白と金に輝くような花の姿に、「王」にも結びつく名が付けられたのも納得できます。

<ギリシャ神話と「悪人たちの亡霊たちの国」に咲く極楽百合>

 ・Asphodelは、ユリ科の水仙の一種で、白い花が房状に咲く。ギリシャ神話では「不死の花」とされ、球根の粉末は強力な眠り薬「生ける屍の水薬」の原料となるとされる(いもじな日々2005.10.2)。
 ・ギリシャ語のasphodelusアスフォデルスは天国に咲く花で、永久にしぼむことはないという。(Clocasia's Photo World)
 ・ギリシャ神話で死者の国に咲くとされる不凋花(ふちょうか=神話に登場する空想上の植物。 冥府へと下る道中或いは冥府の奥深くに咲き乱れる、決して枯れることのない不死身の花)アスフォデロスasphodelosに由来し、古くから墓地に植えられたという。(神楽岡工作
 ・ギリシャ語Asphodelus・・A spodos=火山灰 edos=谷 の意味。・・地下茎があるため、火事の後の谷の灰の中からも生き残る・・。また別の解釈としては、古代ギリシャから、死体を栄養に墓の近くに咲く花としてたくさんの詩が歌われた。ギリシャ語の「Sceptre王権」から名づけられたとも言われる。(Summer Asphodel)
 ・ホメーロスでは、英雄たちの亡霊のさまよう原に咲く花とされる(メニッポス〔紀元前3世紀前半〕)
 ・ホメロスの冥界の花:ギリシャの冥界はアスポデロス(asphodelosアスフォデロス)に覆われているそうだ。奥方に言い寄って亭主に成敗された悪漢が黄泉路を下る場面の描写。
   こうして大洋河(オケアーノス)の流れに沿って進み、「白切崖」の岩の横を過ぎて、
   更に太陽(神)のはいる門、夢のやからが屯ろするあたりを経て、
   程もなく極楽百合の咲く牧原に到着した、
   このところがつとめを終えて(世を去っ)た者らの影の、亡霊どもの住居である。
     『オデュッセイア』第24歌11-14 呉茂一訳 (日々是好日2000.10.15)


Colle di Sampeyre
【h668.jpg:左から:アスフォデルス・アルブス(ユリ科)、ケラスティウム・カリンティアクム(ナデシコ科)、オルニソガルム・ウンベラツム(ユリ科)、オノブリキス・モンタナ (マメ科)、?、ポリゴヌム・ビストルタ(タデ科)】

Colle di Sampeyre
【v678.jpg:サンペイレ峠に登っていく】
Colle di Sampeyre
【v688.jpg:峠から下ってきた幼児を乗せるサイクリング車】
 それ以外にも実に多種の白や赤系の花々が、霧の流れる丘に咲き乱れていてます。



 ・・・
 左手の丘の上から、霧の中を走るように斜面を下っていく若い女性一人・・
 まるで幻のように掻き消えていきました。

  もしかすると古代ギリシャから遊びに来た「ペネロペ」かもしれません
 ・・・



 この付近、霊気を感じる山々、パンターニの「死者の峠」、「亡霊たちの国」、「極楽花」・・役者が皆、揃って僕たちを迎えてくれたのです。


−−−

●サンペイレ峠Colle di Sampeyre(2284m)


 そしてまもなくサンペイレ峠Colle di Sampeyre(2284m)に到着です。【●峠DB

 金属で作られた草花のような塔の上にマリア像が立っています。碑に書かれた「Nella Bellezza della Nature Affida a MARIA la tua lode a Dio uno Trino」は、「この大自然の美しさを、愛するマリアに捧げます」とでも書かれているのでしょうか。

Colle di Sampeyre
【d864.jpg:金属で作られた草花のような塔の上のマリア像】
Colle di Sampeyre
【d862.jpg:サンペイレ峠Colle di Sampeyre(2284m)】


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Colle di Sampeyre
【d860.jpg:ゲンティアナ・ヴェルナ(リンドウ科)が咲き乱れる。右はカルタ・パルストゥリス(キンポウゲ科)】

Colle di Sampeyre
【d861.jpg:ゲンチアナ・コキアナ(リンドウ科)と ゲンティアナ・ヴェルナ】

 この峠付近にも真っ青なゲンチアナと、見事に対照的なキンポウゲが、咲き乱れているのです。

 Giro d'Italiaの2003.5.29第18ステージでも、Colle d'Esischie(2366m)のあと、このColle di Sampeyre(2284m)峠を通過したようです。

< 関連サイト>

 ○http://www.tradizioneterreoccitane.com/【Valli Mairaマイラ渓谷のガイド】
 ○http://www.ghironda.com/【Val MairaのElvaガイド】
 ○http://www.ghironda.com/【Val MairaのStroppoガイド】

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 2006年冬季オリンピック関係


<サンペイレでアニュエル峠から降りてくる道に合流。今回の旅の主要目的地、クリッソーロに向かいます・・>
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