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Colli di Cuneo
【d832.jpg:ヴァルカヴェラ峠Col de Valcavera(2416m)からさらに西の未舗装峠道を見る】

クネオの峠群 Colli di Cuneo(1)

聖霊が住むサヴォワ王家の猟場?・・

イタリア:ピエモンテ州クネオ県】[北村 峠一].(Kitamura)      


●「1500m以上の新しいアルプスの峠はないか」と・・


 ・・といつも探し回る私は、ヨーロッパアルプス周辺のかなりの数の地図を持っています。そして、目を皿のようにしていたのですが、このクネオの西の山には、点線(登山道レベル)、破線(危険な道)、狭い白線(林道未舗装レベル)ばかりで、黄色線(定期補修がある自動車道路=レンタカーで走れる道)はなかったのです。
touring-club-italiano
【Touring Club Italiano:Piemonte,Valle D'Aostaの地図】

 ところが2005年の旅の前、ネットで取り寄せた「Touring Club Italiano」のPiemonte,Valle D'Aostaピエモンテ、アオスタ州(1/200,000)の地図に、このクネオの西に黄色の細線(Road of particular通行可能道路)を発見したのです。そしてそこに2481mから1841mの5つの峠を見つけたときの嬉しさは格別、めったに2000mを越える峠を見つける事はないのですから。そして当然、今回の旅の目玉として峠ルートに組み込んだのです。

 以下、しばらく山の風景ばかりの写真が続きますが、お付き合いください。






【赤のルートを南から北に走った。Cuneo -Colli di クネオ峠群には、Valcavera峠(2416m)、Caccia峠(1840m)、未舗装のBandia峠(2406m)、Fauniera峠(2481m)、Esischie峠(2366m)があり、さらに西にオフロード峠が多数ある】
−−−

●デモンテDemonteからカッチャ峠Colle di Caccia(1840m)へ


 ヴィナデオから昨日見過ごし、通過してしまったデモンテDemonteに戻り、峠への分岐を探しますがなぜかまたも通り過ぎてしまいました。Uターンし、それらしい交差点に車を停め、道を歩いていたおじさんに地図を見せながら聞きますが、意外なことにアルマ渓谷(Vne. dell'Arma:Arma=武器/兵器/戦闘)を知らないようで、もう一人の通行人の助けを借りてやっと北西への道を走り始めました。

Colli di Cuneo
【v540.jpg:デモンテでアルマ渓谷への道を聞き走り始める。峠はずっと左手のはず。この付近の海抜780m】

 最初は比較的広かった道幅も、徐々に狭くなり、人家もまばら、最後の集落はS.Giacomoサン・ジャコモ村。この名は、聖ヤコブ(スペイン・サンチャゴ)への巡礼の道に多いので、多分この村の名もそれにまつわるのかも知れません。でも西に向かってはかなり険しい山道なので、修道士などの修行の場所か、農民、牧人の守護神としての名前から付けられた可能性もあります。

Colli di Cuneo
【v543.jpg:左:Gent、中:Fedio、右:S.Maurizioのどの集落にも教会はあるが民家はほとんどない】

 ジャコモ村を出てまもなく、道は極端に狭まり、出てきた道路標識は「Strada Priva di Segnaletica:私有道路標識」、「制限速度30km、キャンピングカーと牽引車は通行止め」。私の借りているセダン車はOKです。

Colli di Cuneo Colli di Cuneo
【v554.jpg:私有道、max30km、キャンピングカー・牽引車通行止の標識の先から道はさらに狭くなる】 【v558.jpg:さらに道は狭まり、ずっと左前方に行き先の山が雲の間に見えてくる】

 アスファルト道路のところどころに痛んだ穴があり、補修はされていません。この道をGiro d'Italia ジロ・デ・イタリアが最初に走ったのが1994年、その後2001年にも走ったのです。この狭い峠道を猛烈な速度で下ったのですから、当時は舗装もきれいだったはずですが、その後の雪や雨などでかなり劣化したのです。

 森林限界を越えたのでしょう、急に眺めが広がり、雲の合間に山腹を巻きながら上へ続く道が見えます。多分あの白い岩肌の山付近に目的の峠があるのでしょう。

Colli di Cuneo
【v573.jpg:大きなカーブの先、目的の山があそこだろう。山の斜面に峠道が続いている。寂しい道だ】


2001年ジロ18ステージ解説
Colli di Cuneo
【v568.jpg:草と岩だけの山道に入る。車の1台くらい見たいのだが・・】

ヨーロッパアルプスのハイキング地図
【ヨーロッパ・アルプスのハイキング地図】
  【国別地図】  【日本語ガイド本】
 車にも、人にも出会わないこの道、放牧の牛や、マーモットなどの動物の動きも鳴声も皆無です。標識もない本当に寂しい道を10km以上も走っていると、この道で良いのだろうかという気持ちになります。同時に、もしこんなところで車がトラブッたらどうする? という気持ちもよぎりますが、ここは平然とした風を装わなければいけません。

「怖い道だわね・・この道で良いの?」助手席の妻はさっきからこればっかり言っているのですが、
「地図とコンパスがあれば大丈夫さ」と私はいつもの強がり、そして土地勘。でもこれが実に当てにならないことを自分で知っているので、あとは妻の心配性が・・逆に頼りです。

 いくつかのカーブを越えたところで少しフラットな場所に出、小さな木に「Caccia」と書いた峠の標識をみつけました。 ここがカッチャ峠Colle di Caccia(1840m)【●峠DB】です。
 周囲に低い潅木すらなく、新緑の草とわずかに飛び出す小岩だけなのは、氷河の岩屑(モレーン)でなだらかなのでしょう。そしてここが峠と呼ばれるのは、氷河が作る池の縁(岩柵)が高く残ったからでしょうか。
 Cacciaカッチャとは<狩猟>の意味。フランス国境に接したあちこちは、サヴォワ王家の狩猟場として保護されたといいますから、ここもきっとそのように守られてきたエリアだったのかもしれません。

Colli di Cuneo
【v579.jpg:くねくねといくつかのカーブを曲がった後、木の小さなプレート、Cacciaと読める。カッチャ峠だろう】

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●ヴァルカヴェラ峠Col de Valcavera(2416m)へ


 左右に大きくカーブした岩の斜面は氷河が作った独特のカールでしょう。その谷間の寂しい道がいつまでも続きます。

Colli di Cuneo
【v583.jpg:氷河のモレーンだろう。いつまでも左右に大きくカーブした岩の斜面が続く】

Colli di Cuneo
【v593.jpg:氷河のモレーン:岩屑】

 そしてそろそろ峠に近づいた頃、久しぶりに車と人を見つけ、ほっと緊張感が解けました。実は20kmも人に出会わず、ちょっとゾクゾクした感もあったので、肩の力が抜けるのがわかります。あの斜面の二人のおじさんの動きは、多分コケモモなどの山の実を採っているのでしょう。

Colli di Cuneo Colli di Cuneo
【v609.jpg:懐かしいフォルクスワーゲン】 【v605.jpg:約20kmぶりに人が。 コケモモを採っている?】

Colli di Cuneo
【v610.jpg:最後のカーブを曲がった先が・・】

 ヴァルカヴェラ峠Col de Valcavera(2416m)【●峠DB】に到着です。
 この360°、あまり見たことのない風景が広がっていると思いませんか。なだらかさとごつごつした岩。Cavernaはイタリア語で「洞窟」とか「暗くじめじめした」という意味らしいので、そんな洞窟が谷のあちこちに隠れているのかもしれません。

Colli di Cuneo
【v622.jpg:ヴァルカヴェラ峠の東側の風景。あのカールの中の道を登って来た】

Colli di Cuneo
【v630.jpg:ヴァルカヴェラ峠の頂上と東に向かう道路。】


大きな地図で見る
Colli di Cuneo
【d826.jpg:ヴァルカヴェラ峠Col de Valcavera(2416m)】
 峠の頂上を少し西に歩いて、見晴らしの利くところからの風景もまたダイナミックです。100mほど下った先から砂利道になり、左へ右へと曲がりながらはるか先の山を越えて続いています。きっとフランス国境のLarcheラルシュ峠(Maddalenaマッダレーナ峠)方面から、Valle Maurinマウリン渓谷方面に続くのでしょう。

 いずれこの道が舗装整備されたら、是非一番乗りで走りたいものです。なぜならその先には、C.de Maurinマウリン峠/Col.de Maryマリー峠(2632m)というハンニバルが越えた可能性のある、候補峠があるのですから。

Colli di Cuneo
【d831.jpg:峠頂上から西を望む。未舗装道路がずっと続き、はるか先に見えるのはフランス国境方面だろう】

 あくまでも私と、助手席の妻の感じたことではありますが、あの走りながら感じた不気味さ、運転が大変だった訳では無いのになぜか出たひや汗。ガビア峠ニボレット峠でも感じなかった霊気と怖さを、この渓谷と峠道に感じたのです。

 もしかするとここイタリア北西部の峠には、たくさんの山の霊が集まっているのかもしれません。そして現世に生きる峠のサイクリスト、ライダー、ドライバー、そして山歩きの人たちにとっても、今後注目が集まる地になるような気がしたのです。

< 関連サイト>

 ○http://nl.wikipedia.org/【Colli_di_Cuneoクネオ峠群】
 ☆Giro d'Italia 2001 独断ガイド 【2001年ジロ18ステージ解説】
 ☆ピエモンテ州クネオ地方に行こう!
 ○http://en.wikipedia.org/【Piemonte-Wine】

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