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フランス・恐怖の右優先ルール:交差点


INDEX−−−−−−  99/8/24 アルザス・コルマール 在 志村さんからの情報
右優先ルールとは
優先道路と交通標識
脇道の合流と優先関係
ロータリーの優先関係・ルール
フランス語圏とドイツ語圏の運転気質の違い
現地のフランス人、日本人の同僚の意見・言い分    ■FAQ・情報提供・LINKのページに戻る

フランスの恐怖の右優先ルールについてですが
当地の日本人がみんな恐怖に思い、先輩に叩きこまれているにもかかわらず
実際に事故を起こしたりしているのに、
どの旅行案内、ドライブ案内にも解説がない、右優先ルールは次のようなものです。


右優先ルールとは

1.基本的に十字路、ないし、右側から道路が合流してくる場合において
2.場所により(これが困るのですが)右側の車が無条件の優先権を持つ。
3.夜、自分の側が黄色の点滅信号の場合、(日本と異なり)反対側(交わってくる道路)も
  黄色の点滅になっている。この場合も無条件で右側の車が優先権を持つ。
というものです。

 このルールの下の交差点では、自分が優先で右折の場合はすぐ左に車が来ていても
 全く無視して、飛び出して行って良い.
 自分に後続車がある場合は後続車もそう考えているので、一旦停止すると追突される恐れがある。
 自分が広い通りを直進していても右優先の交差点や脇道からの合流がある事があるので
  右から道路が交わってくるときは注意が必要。

 3.では私の同僚が事故を起こしました。
  黄色の点滅なので逆側は赤の点滅一旦停止と思い込み,右から来た車と衝突。
  メルセデスの右側面に小さなプジョーだったので人身事故にはならなかったのですが
  逆になっていたら大変だった?


標識としては
交差点で

 白地に斜め四角のこの先に交差点ありの標識で、
 単に四角だけならこの先の交差点は自分が優先。
 四角に斜め線が入っていれば自分が優先ではない。左右からの車に譲らなければならない。
 白に赤の三角で黒の太い矢印と横線が入っている標識は自分が優先道路。


 何の標識も無い交差点は右優先ルールだけが支配しており、右に見える車に道を譲る。
 (この先、右からの優先道路=一時停止のマークならわかりやすいのですが:kitamura)

脇道の合流(これが恐怖。標識なんて見落とす事もありますよね)

 白地三角に大きな×の標識は前方にT字で合流してくる道路があり、
  その道路がこっちに対し優先。直進する自分が優先ではない。
  すなわち一旦停止なしで車が右折で飛び出してくる可能性がある。

 日本人の常識では絶対に自分が優先と思える広い道を走っている時でも、
  とんでもなく細い道が優先権を持つことがある。(特に田舎の道)

 道路を見ていて路側帯が切れていない、または停止線、停止標識がある場合は、
  優先道路ではない。
 路側帯が切れていて停止線もない場合は、どんなに広い道への合流でも、
  右折なら飛び出して行って良い。
  ただし、直進、左折の場合は右から来る車がいたらそっちが優先。

 このルールに不慣れなうちはなんて乱暴なという感じを再々受けましたが、
  慣れるとこのルールに従っているのだと言うことが判ってきました。
  ただし,身に染み付いた右優先でこれらのルールは無視して、
  とにかく左から来る車に対して優先を主張して出てくる車もあります。

 日本人の場合、自分に優先権があるときでも飛び出すのには度胸がいりますが
  こちらの人は平気なようです。
  私のアパートのそばに右優先ルールだけで動いているかなり大きな交差点があり、
  四六時中4台がにらみ合っていますがここでの事故は見たことがありません。


ロータリーはこの逆で

 中にいる車すなわちロータリーの外から見ると左側の車が絶対優先権を持っています。
 ロータリーは
 1.白地に(三角)黒の矢印のぐるぐる回りがロータリーの手前に
 2.紺地の丸に白い右向きの矢印が通常ロータリーへの進入の正面に

 一見ロータリーで実はそうでなく
 右優先ルールで動いているただの交差点という場合もあるので、入る時に要確認。

 フランスのロータリーは完全にアバウトで、中での進路変更は自由です。
 従って進路を変えたい車の妨害やクラクションで脅かす等はやってはいけない。
 (英国では妨害され、脅かされました)

 ロータリーは完全に慣れと思います。

 気をつけるのは入る時自分の入口のすぐ右の出口から出ようとする車で、
  これは自分の進路にかぶさってきますから、
  その車の後続車に気をとられ左を見ながら入ると危ない目にあいます。
  迷っている時は一番内側に入り、何周でも回りながら自分の道を探せば良い。

 外側をぐるぐる回るのはルール違反
 (外側の車線に寄っていると言うことはロータリーを出るという意思表示とみなされる)
  で、出ると思われて、前方に入って来られる可能性もあります。

 フランス人はロータリー好きと見えて、今でも平面交差点のロータリー化が進んでいます。


フランスとドイツ語圏の運転気質の違い

1.黄色は進め。
  (ドイツ、スイスでは厳密に停止ですよね。パニックブレーキになっても。)
2.横断歩道は車優先。
   スイスでは厳密に歩行者優先、歩行者が車に全然注意せず飛び出してくる。
   スイスの街中で迷って脇見やむを得ずの時は、前の車の横断歩道での急停車に注意。
3.左折車線を交差点での追い抜きに使う。(イタリアほどではないけれど)
4.街道が村に入ってもあんまり速度を落とさない。
   ドイツ車はがくんと落とすので後ろについた時は注意。他
5.田舎には道路照明が基本的にない。夜の雨の高速道路など非常に怖い。
6.アメリカのような赤信号での右折はドイツ、スイス同様許されない。

 とはいうものの、フランスの道路は走りやすく、標識も判りやすく
 (目標の大きさで白か緑かの色分けがあり距離数つき、通りぬけ車誘導標識もある)、
 ミシュランの黄色の地図さえあれば、ヨーロッパのどの国を走るより楽です。


それから、フランス人、日本人の同僚に聞いたのですが

1.右優先はドイツ、スイス含めヨーロッパの大陸の国の基本ルールとしてある。
  だから、ドイツ、スイスのドライバーがフランスを走れる。
2.(日本人の意見ですが)しかし、フランスほどトリッキーではなく危険ではない。
  フランス人に言わせると常識で右優先ルール適用か個所かどうかわかる。
  右優先は危険なルールでもなんでもない。感覚に合っている。
3.(黄色点滅になる)夜は運転しないという日本人がいました。
4.イギリスには左優先の基本ルールがある。(らしい)。

右優先に注意して。

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