Chateau Queyras-2　シャトー・ケーラスの村・・・売られていく子馬

石作りの建物・教会と日時計・・・売られていく子・母馬と、残された父馬の悲しいいななきが、いつまでも谷に響きます。　広域map

　城砦で守られたこの村は、上流の城の東側に広がっています。村の観光案内所は休み時間で、入口のドアに城の案内写真や、今日・明日の天気予報などが張り紙してあります。トレッキング客のためでしょうか。

　牛や羊や山羊の水飲み場・・・今、日中は山の方に連れて行き、草を食べているのでしょう。石造りのかなり洗練したデザインの建物、村役場や、観光教会が入っているのです。教会の扉は閉まっていて入れませんが、日時計や、壁の漆喰など、手入れが行き届いています。牧畜などで比較的豊かな村なのでしょう。

【273.jpg：水場と十字架】　【399.jpg：インフォメーションに張ってあった城塞の写真】

【264.jpg：城塞を東から見る】

【281.jpg：すばらしいデザインの石造りの家々】　【3b3.jpg：教会と日時計】

　馬のいななきが聞こえてきます。「ヒィヒィーン・・・グィヒ～ン・・・」というような声が響いています。見上げると城壁の周りを雄らしい馬が走り、鳴き、こちらを見、そしてまた走っていきます。一方、城に登る道路に沿った木に２頭の馬がつながれていて、あのオス馬はこの目の前のメス馬・子馬に向かって鳴いているのです。

　農夫がこのメス馬・子馬を連れてトラックに乗せます。見下ろしているオス馬は必死にその姿を求めて走り、いななきます。
目の前の父馬の狂ったようないななき、下の道路の方から母馬の悲しい鳴き声、さらに小さな泣き声。谷に３つの「ギヒィーン・・、ブルブル・・」「ヒヒーン・・・」「キィヒーン・・・」という悲しい声がいつまでもこだまします。

【295.jpg：城塞の上から子馬を見送る雄馬】

【2a0.jpg：母馬とともに連れて行かれる子馬】

【340.jpg：子馬にいな鳴きながら走り回る雄馬】　【303.jpg：トラックで運ばれる雌馬・子馬と、見送る雄馬】　【350.jpg：渓谷を下って売られていく】

●馬の誕生と離乳など・・・
　サラブレッド馬などの種付け時期は、3月から7月。妊娠期間は約11カ月で、1年に1頭の子馬を生みます。3月から4月の出産が多いようです。
子馬は生後まもなく立ち上がり、10日前後で母馬と一緒に放牧場に出ます。　生後５～６ヵ月が離乳の時期で、以降１歳の秋までは基礎体力を養い、１歳の冬になると人を乗せるため訓練が始まるようです。

　このシャトーケーラスの子馬も、この春に生まれ。母馬とともに売られていくのでしょうか。

　ちなみに、北半球では春(3-4月)に生まれますが、南半球では(9-10月)秋（南半球の春)に生まれるのが特徴（季節繁殖）で、数え年は同じでも、北半球生まれと南半球生まれとでは、生後月齢に半年の違いが生じるそうです。

●毛の色
　鹿毛（かげ）、黒鹿毛（くろかげ）、青鹿毛（あおかげ）、青毛（あおげ）、栗毛（くりげ）、栃栗毛（とちくりげ）、芦毛（あしげ）、白毛（しろげ）があるそうです。

　このシャトーケーラスの馬の色、オス馬は黒鹿毛（くろかげ）、メスと子馬は栗毛（くりげ）でしょうか。

参考url:
・http://group.lin.go.jp/data/zookan/kototen/uma/u01.htm：「畜産ZOO鑑」JRA日本中央競馬会
・http://www.nikkei.co.jp/keiba/nyumon/nyumon08.html：「サラブnet」NIKKEIディリースポーツ

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　シャトーケーラスの村を別れ、さらに東にギル川をさかのぼります。村の東側からと、別の日に行ったSt.Veranサン・ヴェランの方角からも、この城砦は際立ってすぐに見つけることができました。

【218.jpg：村の東からの城砦の眺め】

【chateau-queyras202.jpg：Ville-VielleからSt-Veranへの途中からの城塞の眺め】

＜さらにギル川をさかのぼり、モンテヴィーゾの方面に・・・・＞
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　Time/Data

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Chateau Queyras-2 シャトー・ケーラスの村・・・売られていく子馬

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