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Mendelpass/Passo della Mendola メンデル/メンドラ峠 -2:花たち 1/30万MAP 【●峠のDBへ

イタリア:トレンティーノ=アルト・アディジェ州トレント県/ボルツァーノ県】[北村 峠一].(Kitamura)     


【・・・この峠の名前(Mendelメンデル峠)から、「メンデル」や「メンデルスゾーン」を思い浮かべませんか?】mendola213.jpg
メンデル ●Gregor Johann Mendel グレゴール・ヨハン・メンデル(1822.7.22-84.1.6 オーストリア:ハイゼンドルフ(現在のチェコ)生まれ
エンドウを用いた交雑実験を行ない「植物雑種に関する研究」と題して「メンデルの法則」を発表
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メンデルスゾーン ●Jakob Ludwig Felix Mendelssohn-Bartholdy メンデルスゾーン
(1809.2.3-47.11.4:ハンブルグで生まれ)
「真夏の夜の夢の序曲」の作曲。指揮者としても活躍

【Mendelメンデルは「知識、知恵」の意味の姓で用いられるようです。そしてメンデルスゾーンとは、「メンデルの息子」との意味です。
(-son/-sohn/-senは息子という意味で、ハンセン、エリクソン、ジョンソンなどもそれぞれハン、エリック、ジョンの息子なのですね)】

■仮説:「メンデル」、「メンデルス・ゾーン」はユダヤ系の人物。「メンデル峠」はユダヤ人の入植の地?ではないだろうか??
推定の理由を以下に・・・記述してみます。
(ちょっと整理不足・情報不足なので、さらに調べます。皆さんからも何かわかりましたらよろしくお願いします。)

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【このすがすがしい朝の峠の、散策路にある草花を、遺伝や音楽を思い浮かべながらいくつか見ましょう・・・】
【草花の名前や、分類って見つけるのは大変ですね。図鑑などを引いても、素人にはさっぱりわかりません。似たような写真を見つけて仮に記入しました・・

そして
●<>内のコメントを、アルメント通りさんにいただきました。ありがとうございました。
「科」や、「草花」の名前を知るいいサイトがあったら、皆さんも是非教えてください】

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【マメ科:アカツメ草、シロツメ草?=クローバー?】
mendola202.jpg
<Trifolium medium オオバノアカツメクサ(マメ科シャジクソウ属):  見なれているアカツメクサに比し、小葉(3枚の1枚づつ)がより細長く、5,6cmありそうなことからこの種と考えます。日本にはジグザグ・クローバーなる名前で牧草として入ったそうですが、あまりにげだしてないようです。私も日本ではみたことありません。>


・・203.jpg
<Trifolium montanum (日本には入っていないようで和名はありません。マメ科シャジクソウ属):  花が非常に細く、また花序(花柄の先の花の集まり)がシロツメクサに比しやや卵型に伸び、花柄などに毛があるため白っぽく見えていることからこれに間違い無いでしょう。>


【同じマメ科・・・こちらは花びらが丸くふっくらしていて、マメ科と思い浮かべやすいですね】
・・201.jpg
<mendola201:Lotus corniculatus セイヨウミヤコグサ(マメ科ミヤコグサ属):  マメ科独特の花のつき方がミヤコグサ属であることをおもわせます。草丈や標高からみても広くヨーロッパにある本種と考えられます。>


【タデ科イブキトラノオ・・・でほぼ正しい?】
・・205.jpg
<不明: タデ科イブキトラノオの花は、一つ一つの花が小さく、 http://www.stewo.no/B/Polygonum%20bistorta%203.jpg  この写真では、長めの筒状の花のようにみえます。また蕾が非常に気になります。単子葉のユリ科、ラン科の花の可能性もあります。拡大はむつかしいでしょうか?>
拡大してみました。違うようにも/同じようにも??(kitamura)


【ナデシコ科の花か? 葉はエーデルワイスのような白いうぶ毛がある(キク科ウスユキソウ属?)】
・・208.jpg
<Cerastium tomentosum シロミミナグサ、snow in summer (ナデシコ科ミミナグサ属)  ナデシコ科の花、正解です! 白く見えるのは毛に覆われているからです。日本にはシロミミナグサとか、snow in summerを訳してナツユキソウなどとして園芸に使われています。原産地はイタリア南部〜シシリーですので、この峠のものも園芸種の逃げ出しでしょうか?>


【セリ科?、orオミナエシ科?・・・線香花火の開いた瞬間のような形ですね。】
・・2d5.jpg
<セリ科のなにかであることは間違いありませんが、セリ科のこのような花をつけるグループは日本でもかなり分類が厄介なもので、種子があるとかなり絞り込めるのですが。>


・・200.jpg
<こちらはさらにセリ科にも絞れません。このような白い小さな花が咲くものとして、アブラナ科、アカネ科も可能性があります。生殖器官である花が分類の決め手ではありますが、いつも花のあるものでもなく、何年も花の咲かないのも、若い個体もありますので、次なる決め手はやはり葉や形態なのです。葉が互い違いか(互生といいます)、向き合って2枚ついているか(対生といいます)を見るだけでも科が決まることがあります。写真では節から4枚でているようなので、アカネ科のなにかの可能性が高そうです。>


【キキョウ科のカンパニュラ? それともリンドウ科?・・・この二つの科は、花の形・色などが似ていますね】
・・2d8.jpg
<Geranium の仲間 (フウロソウ科 フウロソウ属):  日本で身近に見るこの仲間はゲンノショウコでしょう。日本の高山に行けば、○○フウロ、例えばハクサンフウロとか、チシマフウロなどがあります。花びらが反り返っているように見えるところが特徴で、これが!と思わせるところです。スイスではGeranium phaeum が近いかと思いますが、メンデル峠には別の種類がある可能性もあり、スイスの図鑑からこれに決めて良いものか、悩みます。>


【バラ科キンバイ系?orキンポウゲ科の花?】
・・2d9.jpg
<Ranunculus の仲間 (キンポウゲ科 キンポウゲ属):  写っている果実の形態からRanunculus属の植物であることは確実です。しかし、このグループも分類はむつかしく、種までたどりつけません。>


【キク科タンポポ属?orキングルマ?】
・・2e0.jpg
<この手の、タンポポかと思わせるグループは、多いのです。ですが、これはタンポポ属で無いことだけは分かります。
2e0.jpg は、その総苞がこげ茶色になっています。総苞片にこげ茶色の毛が生えているためで、そのようなのは、Leontodon,Crepis,Hieracium の3属のいずれかに属する種と考えられます。>

【キク科・・・エーデルワイスがキク科だなんて!!ヒマワリのように、花の集合体を額が囲んで・・・全体で花の形をしているものがキク科だと・・・教えていただいたのですが、この理解でいいのでしょうか】

<キク科は非常にバラエティに富んだグループで、知っているものだけでも、フキ、ヨモギ、レタス、ダリア、オナモミ、ブタクサ、セイタカアワダチソウ、ヨメナ、アーティチョーク、ヤグルマギク、ガーベラ、コスモス..トンデモナイです。

さて、花は、がく、はなびら、おしべ、めしべ、のどれかがあれば花です。すべて揃っているものでは、アサガオ、サクラなどがありますが、キク科の花は、その花がいくつもあつまって見かけ上ひとつの花に見える、ヒマワリはまさにそうですが、わけです。ただ、その花の集まりが、
1.非常に短い筒状の花びらを持つ花(筒状花)だけでできている。
2.一方向に長く延びた部分がある花びらを持つ花(舌状花)だけでできている。
3.周囲は2.の花、中心は1.の花でできている。
の3とおりに分けられるのです。
タンポポは2.に、ヒマワリは3.に、エーデルワイスは1.になるわけです。
特に1.の花は、花びらがほとんど目立たず、地味なために、花といわれても??と思われるものがおおいわけです。ヨモギやブタクサがあてはまります。一方で園芸植物はすべて花びらがりっぱなものですから、2.か3.になるわけです。
もうひとつ、キク科の特徴として、その小さな花の集まりの根元に、緑色の葉片、これを総苞片といい、この集まりを総苞といいます。
http://w2222.nsk.ne.jp/~mizuaoi/76oonigana.htm
このHPでは、2.のグループのオオニガナの花をいろいろな方向から見てキク科の説明をしてあります。ご参考になるかと思います。>


【フジのような潅木と花です】 ・・2e3.jpg


【??・・・花の形がはっきりしなかったり、葉っぱだけでは・・・??。 最後のは、4-50cmもある葉で特徴あるのですが・・・葉っぱだけから見つけるにはどうしたらいいのでしょう?】 ・・204.jpg
・・2e1.jpg ・・2e7.jpg

【コケでしょうか?】 ・・2d4.jpg 【松・・タンネの実?】 ・・2e4.jpg
【木の根に・・・きのこ?】 ・・2d6.jpg 【切り株・・・なんでこんなもの??】 ・・2e6.jpg

【そして、家の周りの花たちも・・・ゼラニューム、ペチュニア・・・何科?】
・・2e8.jpg
<写真左のゼラニウムは、すでに”市民権”を得ていてゼラニウムと呼ばれていますが、 ペラルゴニウム(Pelargonium)属の植物です。フウロソウ科フウロソウ属(Geranium) がゼラニウムなのですが、こちらのペラルゴニウムはテンジクアオイとして一時フウロソウ属に入れられていたため、そのままゼラニウムという名が通ってしまっているわけです。
ペチュニアはナス科の植物です。>
・・217.jpg
【きつね?剥製です・・】 ・・218.jpg
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【●おまけ:今回の旅で登場・出演してもらった花たちを、ここでリンクして見ましょう】

サクラソウ科のプリムラ、キキョウ科カンパヌラ(サン・ベルナルディーノ峠)
リンドウ科のエリツァン(シュプリューゲン/スプルーガ峠)
アジサイ(キャヴェンナ)
カンパニュラ、ゼラニューム、バラ花嫁・花婿(ソーリオ)
一面の黄色の花(マロヤ峠)
栽培されたエーデルワイス:キク科ですね(ポントレジーナ)
バラ、ゼラニューム?(モルヴェノ)

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【分類方法や、いいサイトが見つかったら、いままでのページも含めて分類整理したいですね。
それに花の撮影方法など、アドバイスもらえたらうれしいですね】
<Paladeパラーデ峠 (1518m)68位は、ここの峠をちょっと戻り、北に向かってすぐです・・・>

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