ヨーロッパ アルプス 峠ドライブ紀行 TOPに戻る この旅のtopへ戻る 前ページに戻る 次のページへ count
参考:★Cuneo周辺の宿

Cuneo
【g044:クーネオのCivic Tower市の塔】

Cuneoクーネオ

歴史ある県都を散策、そして翌日の雨の日も・・

ピエモンテ州クネオ県】[北村 峠一].(Kitamura)      


●Mondoviモンドヴィ〜西へ・・


 2泊したVicoforteヴィコフォルテ、部屋の窓から正面に見える大聖堂と、カルロ・エマヌエレT世の銅像に別れを告げ、次に予約を取ってある町「ヴェルナンテ」に向かいます。 が、時間があるので途中、県都クーネオに立ち寄ってみることにします。

 ヴィコフォルテから数kmでモンドヴィの町、2万人ほどの人口だそうですが、かなり立派なそして歴史がありそうな建物もあり、遠くに水道橋のような石橋。鉄道橋かもしれません。

Mondovi
【v491:ヴィコフォルテから数kmでモンドヴィの町】

Mondovi
【v491:水道橋だろうか鉄橋か?】

 前遠方に雪山が見えてきました。もしかすると右側はモンヴィーゾMonviso(イタリア語)、Mont Viso(フランス語)(3840m)かもしれません。40-50kmほど先にある名峰です。そしてGesso川のむこうにクーネオの旧市街が見えてきました。

Cuneo
【v530:前方の雪山はモンヴィーゾか? Gesso川のむこうにクーネオの旧市街】


参考:★Cuneo周辺の宿
−−−

●Cuneoクーネオの旧市街を散策・・



 町に入ってすぐの地下駐車場に車を置き(2時間ほどで1.5eur)、町に入りましたが・・さてどこに行きましょう? でまずはインフォメーションに・・そして地図と見所のポイントを教えてもらい・・旧市街の中を散策し始めます。


【Cuneo市街図:クリックでGoogle地図へ

  Cuneoとはラテン語で“楔(くさび)”を意味する言葉だそうですが、この町のいくつかの建物を紹介します・・
 地図で、右上(北東)にクサビ形にとんがっているあたりが旧市街の中心。旗があるのが市役所、「i」の看板のがインフォメーションで、その向かいにあるのが「Civic Tower市の塔(1317年建造)」。
Cuneo
【g045:Civic Tower市の塔(1317年建造)】

 数本西の通りにあるS.Ambrogio教会(13世紀建造)、Santa Croce教会(1715年)と右奥にS.Francesco教会(1481年建造)が見えます。

Cuneo Cuneo
【g046:S.Ambrogio教会(13世紀建造)】 【g049:Santa Croce教会と右奥S.Francesco教会】

 東側の通りにあるS.Sebastiano聖セバスチャン教会(1320年-)の聖人は、全身にいくつもの矢を受けています。

Cuneo Cuneo
【g051/g052:S.Sebastiano教会の聖人は、全身にいくつもの矢を受けている】
セバスティアヌス>by>ja.wikipedia.org

●S.Sebastiano聖セバスチャン/St.Sebastianus聖セバスティアヌス

・250頃〜288年
・ローマの殉教者:ディオクレティアヌス帝とマクシミアヌス帝の近衛兵の隊長。キリスト教徒であることが皇帝に伝わり、兵卒たちが大量の矢を射かける。しかし致命傷にはならず、皇帝の前に現れてキリスト教徒の迫害を非難。こん棒で打たれて殉教。

・中世初期から崇拝され6世紀には殉教者に列聖。
・14世紀のペスト流行以降に矢を浴びた姿で表現される。(黄金伝説:聖セバスティアヌスに祭壇を捧げるとペストが終息した)
・彼は美術や文学で、柱に身を縛り付けられ、矢を射られた姿で描かれることが多い。

・1月20日の聖人

i:聖人・聖者・Saints
http://ja.wikipedia.org/【wiki/セバスティアヌス】


参考:★Cuneo周辺の宿
−−−

●Galimbertiガリンベルティ広場・・


 町の中央広場、その中心に立つ大理石の像と、街行く人たちを眺めながら、カプチーノ2杯と、ふわふわパン・ホッカチオ2個(7.20eur)で軽い昼にします。
Cuneo Cuneo
【g054:昼にはちょっと軽食を】 【g053:Galimbertiガリンベルティ広場へ】

Cuneo
【g060:】

Cuneo
【g063:】

−−−

●Giuseppe Barbarouxジョセフバルバルー・・


参考:★Cuneo周辺の宿

 広場の真ん中に立つ像を紹介しましょう。

●Giuseppe Barbarouxジョセフバルバルー


・1772年クーネオ生まれ - 1843年トリノ没。
・イタリアの政治家。クーネオのGalimberti広場に像がある。

・ナポレオン敗退後の1815年のウィーン会議でイタリアの法務上院の司法長官として活躍し、クーネオを含むエリアをサルデーニャ王国のものとした。
・ローマ教皇の王国大使司教を1816〜1824勤める。

・1831年、国王Carlo Alberto di Savoiaカルロアルベルトは、彼を法務大臣に任命、各種の刑法、軍刑法、商取引法を制定した。
・イタリア復興運動が盛んであった1843年、サヴォイア王に対する反感と批判に対し、彼は王を守るために私生活に引退し、王宮宮殿の窓から自殺し人生を終えた。

<関連サイト>
http://it.wikipedia.org/【wiki/Giuseppe_Barbaroux】
Cuneo
【g056:Giuseppe Barbarouxジョセフバルバルー】

−−−

●Duccio Galimbertiドゥッチョ・ガリンベルティ・・


 そして、この中央広場の西側のテラスの上に、演説している人物の写真と、その周囲に影のような数人。これが、イタリア・パルチザンの指導者ドゥッチョ・ガリンベルティです。

Cuneo Cuneo
【g064/v569:Duccio Galimberti、1943.7.26自宅のバルコニーから対ファシスト抵抗の演説をした】

●Duccio Galimbertiドゥッチョ・ガリンベルティ


・1906年クーネオ生まれ - 1944年没。
・イタリアの政治家。クーネオの中心に彼の名をつけたGalimberti広場と像もある。

・イタリアのパルチザン(レジスタンス)活動のリーダー。
・1943.7.26自宅のバルコニーから対ファシスト抵抗の演説をした。「最後のドイツ兵を追放するまで、ファシズムが無くなるまで戦いは続く」
・「第二次世界大戦とフランス南東部・イタリア北西部=国境周辺の状況」を参照
  7月連合軍シチリア上陸→7月25日ムッソリーニ失脚→9月南イタリアは連合側に→北イタリアはドイツ軍管轄、各地でパルチザン運動→1944年6月連合軍ノルマンディ上陸→8月パリ開放→1945年4月ミラノ開放、トリノ開放、ムッソリーニ逮捕・処刑、ヒトラー自殺→5月ドイツ軍降伏
・彼は各地で演説し、ファシスト警察は逮捕状を出した。彼は逃亡し、パルチザン運動を組織し各地で実践、フランス側のレジスタンスとも共同作戦で戦った。
・1944年11月28日逮捕され、拷問・銃撃で12月4日死亡。

<関連サイト>
http://it.wikipedia.org/【wiki/Duccio_Galimberti】



参考:★Cuneo周辺の宿
−−−

●翌日も雨の中、クーネオの市を見に・・


 この散策の後、15kmほど南で宿をあらかじめとっていた「ヴェルナンテ」に行ったのですが、翌日はあいにくの大雨でした。 宿のお兄さんと話していると、
「今日はクーネオの町はマーケットがある(毎週火曜日)、明日はテンダ(フランス側)がマーケットだ」とのことでした。 そこで、クネオへの電車時刻表を教えてもらい、2日続けてクーネオの町に行くことにしたのです。

 ヴェルナンテの駅は無人で、切符の自動販売機は故障していました。さらに案内板には1番線とディスプレー表示されているのに、来た列車は2番線からの発車。なんとか11:02発の電車には乗れたのですが、途中改札もなく、車掌も来ずに支払う手段もなく・・結果として2eur分はただ乗りとなってしまいました。

Cuneo Cuneo
【g204/g205:Sacro Cuore di Gesu教会】

 駅はクネオの市街の西側、前日歩いているので土地勘はあります。

 マーケットは衣類・靴・小物など・・・中国やヴェトナム製の安物が、そして日本と同じような100円均一の雑貨が並んでいます。

 市場のほうにも回ってみましたが、野菜や魚など・・それも大量。ちょっと旅行客向きではありませんでした。

Cuneo
【g206:どこの市も、衣類などの安物は中国・ヴェトナム製などが並ぶ】

 雨の石畳歩きは疲れます。趣のあるカフェでちょっと休憩・・コーヒー2杯、小菓子2個(4.2eur)

Cuneo
【g208:趣のあるカフェでちょっと休憩】

 そしてタンド線/Ligne de Tende/Tendabahnのこの電車でヴェルナンテに帰ってきたのです。こんな車両が日中は1-2時間に1本程度走っているのです。

Cuneo
【g209:宿のあるヴェルナンテに列車で】


●関連のサイト

http://it.wikipedia.org/【wiki/Cuneo】
http://www.grandain.com/【クーネオ県サイト】
http://www.comune.cuneo.gov.it/【クーネオ行政サイト】
http://it.wikipedia.org/【wiki/Giuseppe_Barbaroux】 ○http://it.wikipedia.org/【wiki/Duccio_Galimberti】

<ヨーロッパ・旅・・・>


参考:★Cuneo周辺の宿

<関連書籍・地図>

ヨーロッパアルプスのハイキング地図、ガイド洋書  山渓など:日本語編


●北イタリアのワイン

<ヴェルナンテ近くの谷、Valle-Grandeグランデ渓谷に・・・>

ヨーロッパ アルプス 峠ドライブ紀行 TOPに戻る この旅のtopへ戻る 前ページに戻る 次のページへ
Copyright © 1996- Kitamura All Rights Reserved.

EU-Alps 峠の茶屋・掲示板:
EU-ALPS.com


質問などありましたら eualps@gmail.comへどうぞ。
★本サイト内を、地名などのキーワードで検索できます★

eu-alps.com内検索 WWW検索