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アヌシーの北10kmほどにあるウズラ橋les Ponts de la Caille
【d554.jpg:アヌシーの北10kmほどにあるles Ponts de la Cailleウズラ橋】

Geneve〜Aix-les-Bainsジュネーブからエクスレバンへ

寝不足、時差ぼけ、そして最初の峠からつまずく・・・

スイス:ジュネーブ州(GE)】【フランス:Rhone-Alpesローヌアルプス地方(74Houte-Savoie県)】[北村 峠一].(Kitamura)      


●今年のフライトは久しぶりの昼便・・勝手が違います


 ここ数年ずーっとエールフランスの夜便を使っていたのです。長く空ける家の点検などをし、梅雨入り前の熱気と湿気も、若干日が陰った時間に家を出ればいいし、ワン・フライト先の現地空港からレンタカーで出発すれば、ゆっくりと初日の宿も見つけられるなどと便利なのです。

 ところが今年は1人分がマイレージ、ところがなんと夜便枠は希望日前後はすべて満席。4ヶ月も前からこんな状況なので、やはり便利なフライトは皆さん同じなのでしょう。でも他の航空会社が追従しないのはなぜなのでしょう?

 朝4時過ぎに目覚め、6時過ぎ出発、定刻の10時半に離陸。さていつものように最初の食事の時に、ワインのミニボトルを2本飲んで目を閉じたのですが全然眠れません。結局映画を一本見てまだ眠くならず、機体下カメラからの地上映像を見ていたのですが、まぶしくて逆に頭痛までしてきました。あわてて目を閉じ、寝たふりしたのですが頭痛は抜けず、2時間ほどウトウトした後やっとパリに到着です。2時間ほどの乗換え待ちの後、ジュネーブに着いたのが夕方7時前(日本時間深夜2時)。

 どうも頭の芯に何か残ってしまいました。かなり判断力や計算力が落ちています。空港ロビーで買った500ccのペットボトル4.8Chf(約480円)、手持ちスイスフランが無く、10ユーロ札(約@1640円)出して10.20Chf(1020円)のお釣り。数十分経って頭の中でやっと引き算ができ、「1640円-1020円=620円」。かなり高い水を買ったものです、空港内のレートも悪いのですが。

 空港のインフォで、今回の旅で唯一予約したホテルの位置と所要時間(歩いて約10分)を確認し、歩き出しますがやはり感がさえない。 早く左折しすぎて、ワールド・トレードセンターの建物内に。キョロキョロしているカモを見つけたタクシー運転手が声をかけてくれ、
「橋を渡ったあの付近」と高速道路の先を指差します。
「なぜ歩くんだ?」 やっぱり商売で苦笑ですが、安く旅する事以外に、この10分ほどでも歩いて疲れないと、時差もあり今晩熟睡できない不安があるからなのです。

●時差対策・・初日から失敗


 「Trente Trois Hotel/33ホテル」は3階建てのビジネス中心の宿。部屋のドアに書いてある価格に比べ、ネットでの事前予約の額は7割以下と安かったので、やはり都会の宿は日本から事前予約が得です。

●宿情報:
スイス:(ジュネーブ州):Geneveジュネーブ
<Trente Trois Hotel Geneva (☆3)>


・2007年6月5日、1泊。
・事前にネット【ジュネーブのHotel】で探し予約。
・空港から6-700m、荷を転がして歩いていける。
 夜到着、早朝出発などに便利。
・ジュネーブにしては価格が安いのが魅力。
・ツインルーム(朝付)130 SFr(約13千円)/2人
・バスタブあり。
・駐車場は無料らしいが、使用していず未確認。

私のお勧め度:3.5
Trente Trois Hotel Geneva【画面から選択】
 
・住所など:Trente Trois Hotel Geneva. 82 Avenue Louis-Casai 1216 Cointrin Geneva
・Tel:+41-22-7104060。E-Mail:hotel33@bluewin.ch
地図

宿情報一覧へ:hotel-guide

 トランクを開き、明日からの旅生活に必須なものを手元バックに移したりとした後、30分ほど風呂に浸かって疲れを出し、ついでに洗濯。

 風呂上り、長袖でベッドに横になりますが寝れません。エアコンも点けていないのですが寒い。時間を見ると夜10時(日本は朝5時)過ぎ、フリースを着て本気で寝ようとするのですがだめです。この丸25時間、ほとんど起きていたはずなのですが、寝付けないのです。

 毎年の旅、夜便に合わせて体が出来ていて、旅開始時の時差調整で苦労したことは無かったのですが。明朝からは運転をしなければならず、十分に寝ておかなければいけないのですが・・寝れません。12時を越えました。

 でもやっと「ウトウト」・・
 次に時計を見たのは、妻が目を覚ました1時過ぎ。スタンド球を点けメモ書き始める姿を見て・・やっぱり寝れなくなって・・やはりちょっとパソコンでメモ書きしようと立上げ、今日の行動記録などを叩いて・・気がついたら4時前。眠く無いのですが、やはり明日を考え寝ることにしましょう。
−−−

 結局1時間ほどたった朝5時(日本時間の昼12時)に起きてしまいましたから、この31時間で4時間ほどしかウトウトしていないのです。完全に時差対策失敗です。

Geneve〜Aix-les-Bains
【d543.jpg:Trente Trois Hotel33ホテル Geneva】

Geneve〜Aix-les-Bains
【d544.jpg:33Hotelの前の道路。右が空港方面】

Geneve〜Aix-les-Bains
【d548.jpg:借りたレンタカーSEAT】

現行と2007年以降のフランスのナンバープレート
 今年のレンタカーのナンバープレートは「nnnnxx 76」。この県番号76はパリのちょっと西の海岸線、Houte-Normandie地方・Seine-Martitime県のもの。フランスの田舎ではもちろん、イタリアの山奥でもフランスの県番号は判っていて、「ボンジュー」とフランス語で何度も声をかけられました。

 ところで、2008年からフランスのナンバープレートは写真右下のように変わって、右端の県番号は必須でなくなるとの情報です。従来の番号体系ではあふれてしまうからのようですが、この県番号がないと旅行客に声をかける時の共通話題がちょっと減って、寂しい気もします。
<参考サイト>
 ☆http://france.blogtribe.org/【新番号体系の話】

●フランスサイドで、安くレンタカーを借りて・・


 すでに「2007年のレンタカーのこと」で書いたような、ハーツやエービスと比較してかなり安いレンタカー:Europcarユーロップカーですが、さらにスイス側(スイスフラン)よりフランス側(ユーロ)のほうが、1万円ほど安かった関係でジュネーブ空港を北側に突っ切ります。

 スイス側のEuropcar営業所は窓口に常時3人いるほどの賑わい、一方フランス側は暇そうにしている1人のお兄さんだけ。安いのはこの人件費の差なのかもしれません。

「車はSEAT LEON TDI105」だと言われたとき、
「やっぱり安いメジャーではない車だからかな?」 ときっと不快そうな表情が顔に出たのでしょうか。お兄さんはすかさず、
「良い車ですよ、ディーゼルで燃費も安いし」とフォロー。確かに旅の途中、大規模スーパー・カリフールで見たこの車の価格は300万円近かったし、4000kmほどしか走っていないほぼ新車。燃料効率も17.62Km/L走りましたから、かなりお得な車です。

 基本料金の827eur(=@28.52eur*29日)には、各種基本の保険(PAI/THW/CDW)や空港関連の税も入っているのか再確認し、オプションのスーパー保険は断ります。円は旅行中もずっと下がり続け、最悪のレート@170円で引き落とされましたが、それでも14万円。一日あたり4827円と多分かなり安く借りることが出来たのです。

ヨーロッパアルプスのハイキング地図
【ヨーロッパ・アルプスのハイキング地図】
  【国別地図】  【日本語ガイド本】

●この道は3回目なのですが、またもジュネーブを横断するのに苦労して・・


Geneve〜Aix-les-Bains
【空港フランス領から、Genevaの町を突っ切って南に・・緑線・・Confignon付近で今回も迷う】
 地下駐車場、薄暗い中で目を凝らしながら借りた車体の傷などを見て回り、コンパスの取り付け、ビデオカメラ用金具をゴムで止めたり、運転関連のレバーなどを動かしてみて・・

 寝不足で回転しない頭を使って、この先1ヶ月毎日使う相棒の状況把握をしていると、あっという間に1時間近くたってしまいます。出発9時半。

 まずはアヌシーに向かうため、ジュネーブの町を縦に突っ切ることになるのですが、1998年に南下し、2002年にはバスで北上したこのルート、10万分の1の地図でも一応確認しておいたのですが、相変わらず迷うのです。

 まるで吸い寄せられるようにConfignon付近で、Bernexの住宅街の中をうろうろ。一度戻って、またもLullyの農場地帯、この先行止まりになりそうな細い道で仕方なく農家の人に道を尋ねたのです。

 道を間違える原因は、それはここがスイスだからです。アヌシーなどフランスの町の名前なんか標識に書くはずが無いのです。それに国境に囲まれたこの町、狭い道からはフランスに行きにくくなっているので、主要道路を走り、「France」という表示をたよりにまず隣の国フランスに出なければいけないのです。が、私のドライブは田舎道を好んで走るのでこんな風になってしまうのでしょう。

 でもいつか、このなぜか引き寄せられる住宅街を、じっくり探索してみたいですね。何かあるんですよ「宝物」が。

 やっと国境、まさかパスポートは不要と準備していなかったのも、寝不足のせいでしょうか。あわてて腹からパスポートケースを取り出したら、
「大量に札を持っていないか? 7000eur以上あるんだろう・・」と冗談を言われるさま。

Geneve〜Aix-les-Bains
【d550.jpg:147mもの高さがある】
−−−

●les Ponts de la Cailleウズラ橋に立寄り・・


 アヌシーの少し前ですばらしい渓谷にかかる吊橋を見つけました。前2回の途中ではほとんど気にならなかったので、若干気持ちにも余裕が出来てきたのかもしれません。

 両サイドにある塔はまるで城の見張りのように立派なもの、その長さ200m、巾10m近い歩行者専用の吊り橋はこの渓谷を見下ろすだけの観光専用の立派な橋。150mほどにも深く見下ろす谷の下には、新緑の森の中細い川の流れが見えています。

 Cailleはウズラの意味。このCruseilles〜Allonzir-la-Caille間の渓谷付近にはウズラ[鶉]がたくさん住み着いていたのでしょうか?

<les Ponts de la Cailleウズラ橋>


http://www.123savoie.com/【谷から高さ147m、長さ192mの吊橋はサボア家が1839年に作った。並行したコンクリート・アーチの橋は1929年建造】
http://destroyedlolo.homeunix.org/【古い道、渓谷からの眺めなど、たくさんの写真で解説している】



Geneve〜Aix-les-Bains
【s979.jpg:この大きな観光用の吊橋、歩く木製部分は巾10m、長さ約200m位もある】

Geneve〜Aix-les-Bains
【d556.jpg:1998/2002年に来たアヌシーの町を通過。目的の峠へのルートは正面の丘の上のくねくね道を・・】


●やっとアヌシーを抜け、目的の峠道に入ってきたのに・・


 吊橋を過ぎたところでそろそろ昼の準備、道路わきの店で「ピザ、タルト、クロワッサン、水」を調達。

 1998/2002年に来たアヌシーは若干土地勘もあるのですが、目的の峠への道はさっぱり見つかりません。町の周囲・駅の辺りをぐるぐる回りやっとそれらしい道路に出ますがそこに「Cret-de-Chatillon」の表示は無く、代わりに「Semnoz」の表示・・さてそれはどこなのでしょう?

Geneve〜Aix-les-Bains
【d557.jpg:アヌシーの前で買った昼のピザ、タルト、水を道路わきのベンチで】
 結局10万分の1の地図は細かすぎ、渓谷名は地図に斜めに書いてあって気がつかなかったのです。このルートで正解でした。ほっとして、ルート途中のベンチを見つけ、先ほど買ったピザなどを。旅の気分に少しづつなってきたようで、草むらの花を撮る余裕も出てきたようです。

 さあ、最初の峠へと走り出してまもなく、道路閉鎖のバリア、通行止めの表示。「6/4〜6/8、8時〜18時の間、RD41号線は通行止め」

 ここまで走ってきて通行止め・・時々あることなのですが・・
 月曜から金曜は平日なので、観光客が少ないので全面ストップしての工事なのです。今日は6日(水)、ここで土曜日まで待つわけにもいかず、残念ながらこの「Cret-de-Chatillon▲(1699m)」は次回の機会に回すしかありません。

 前回2002年の旅をで最初に走り出したこの付近、濃霧で道もわからず大変だったことを思い出しました。フランスの峠は簡単にはクリアできないようになっているんです。

<Cret de Chatillon関連サイト>

 ○http://apmforo.mforos.com/【Cret de Chatillon】
 ○http://www.refuges.info/【Cret de Chatillon小屋・・上空から】
 ○http://news.bbc.co.uk/【ツールの1998.7.28、Cret de Chatillonを通過するステージでパンターニが勝つ】

Geneve〜Aix-les-Bains
【v987.jpg:道路閉鎖】

Geneve〜Aix-les-Bains
【close-map:】
Geneve〜Aix-les-Bains
【hv64.jpg:6/4〜6/8、8時〜18時の間、RD41号線は通行止め】

Geneve〜Aix-les-Bains
【hv65.jpg:左:Cret-de-Chatillon(展望台:1699m)、右Quintalへ】


●エクスレバンの南で2泊のベースキャンプ宿を決めます・・


 Quintalに下り、エクスレバンに向かいます。ハンニバルが通過したかもしれない西にあるモン・デュ・シャ猫山(1504m)と、南にあるシャンベリーの町の「象のモニュメント」を回ってみる予定なのです。そこへの行動に便利で、かつ安い宿で2泊する予定なのです。

 事前にミシュラン(viamichelin.fr)でチェックしておいた北にある村、Gresy付近を走ってみたのですが、思うようなところは見つかりません。あいにく雨も降ってきて、道路わきで見つかったスーパー(Champion)で果物やペットボトル数本の買い物。さらに南下したAIX-LES-BAINSエクスレバンは土砂降り、湖岸に沿って宿を探しますが、一歩車から出るだけでずぶぬれになりそうです。

 結局湖の南のはずれ、想定はしていたのですが、交差点に近く自動車の音がうるさいかなと敬遠していた宿、「le Clos du Lac」が意外と静かそうということで、2泊を決めたのです。食事なしですが、52.5eur(約8.6k\)/泊・室 と安かったからです。

Geneve〜Aix-les-Bains
【hv73.jpg:le Clos du Lac全景】

●宿情報:
フランス:(Rhone-Alpesローヌ・アルプ地方):
73Savoieサヴォワ県 Vivierd-du-Lacヴィヴァー・ド・ラック
<Hotel Le Clos du Lac (☆2)>



【三角窓は小さく部屋は暗い】
・2007年6月6-7日、2泊。
・シャンベリー、エクスレバン付近の峠・踏破の基地として
・Bourget湖畔から数百m、主要道路の交差点にあり移動に便利。
・価格が安いのが魅力。
・ツインルーム(食事なし)54 eur(約8.8千円)/2人・泊
・バスタブあり。
・屋内の窓は三角で若干小さい。天井も斜め部分があり若干圧迫感がある。
・駐車場は敷地内
私のお勧め度:3.5
Hotel Le Clos du Lac

・住所など:85,route du Bourget-du-Lac. 73420 Vivierd-du-Lac
・Tel:+33-47954-4007。
・E-Mail:resa-viviers@monalisahotels.com
地図


宿情報一覧へ:hotel-guide
Geneve〜Aix-les-Bains
【hv74.jpg:Hotel Le Clos du Lac】


より大きな地図で 2007Tr-avel-R-oot-Po-int を表示
 宿のマスターに「モン・デュ・シャ山へは車で行けるか、そこへの行き方」を確認し、シャンベリー近くまで道路状況などの下見に走ってみます。

 途中、郊外型の大規模スーパーCarrefourカリフールを見つけ、夕食の材料を求めます。名前は知っていたのですが入ったのは初めて。例のSEAT車の展示販売までするような、実に巨大なショッピングモールです。

 宿に戻り、室内でハムやサラダなどで食事。時差ぼけと睡眠不足を解消しないと明日からの峠ドライブも大変と、ワインボトルを半分以上空けて(ちょっと飲みすぎ)・・8時過ぎにベッドに入ったのです。



<旅のルートに沿った近隣のサイト>

http://www.geneve-tourisme.ch/【Geneveのガイド】
http://www.geneve.ch/fao/【Bernex-Confignon農村地域の田舎家】
http://ja.wikipedia.org/【国際的に知られる温泉保養地】
http://www.aixlesbains.com/【エクスレバンのガイド】
http://www.chambery-tourisme.com/【シャンベリーのガイド】

<スイス・ワイン>

スイス ワイン検索

<フランス・ワイン>

フランス ワイン検索

<関連HOTELなど>

Last minute hotel reservation!【Rates-to-Go:直前格安ホテル】  ○ジュネーブのHotel  エクスレバンのHotel  シャンベリーのHotel
hotel【Hotel-Club:スイスのホテル:地図から検索】  ○ジュネーブのHotel
【フランスのホテル:地図から検索】  ○エクスレバンのHotel  ○シャンベリーのHotel
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<その夜のこと・・・>
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