【s777.jpg:トシェビーチの聖プロコブのバジリカは13世紀前半に出来た修道院教会】

Trebic トシェビーチ：世界遺産

2003年に指定されたばかりのユダヤ人街は、まだ補修工事だらけ。

【チェコ：モラビア地方】 [北村峠一].(Kitamura)

●中央広場、インフォメーション

　日本を出るまでに探した「歩き方」などのあちこちの資料を見ても、この町の世界遺産の情報はほとんどありませんでした。でもこの先テルチの世界遺産の町で泊まる予定なので、途中立寄ります。

　着いたのが１時頃、町の中心広場にある駐車場は１時間で10Kc＝50円。急いでまずインフォメーションを探します。お昼時のこともあるのでしょう、学生などの若者が多い街という感じがしました。

トシェビーチTrebic

【s791e.jpg:町の広場360度：北側。右端にインフォメーションの「フランチェスコの家」がある】

トシェビーチTrebic

【s796e.jpg:町の広場：南側。正面PPLの車の建物を突っ切ってユダヤ人街への道がある。右のほうにもスグラッフィートの家が見える】

トシェビーチTrebic

【s789.jpg:掻き絵装飾が美しいフランチェスコの家。別の角度から】

　ズグラフィート(グラフィート：掻き絵装飾)の美しい建物、「フランチェスコの家」の中にインフォメーションがあり、世界遺産に行きたいというと英語で書いたコピーのチラシを数枚くれます。
「場所は広場を突っ切って、向こうのあたりの先の橋を渡って・・」と言われたのですが。

トシェビーチTrebic

【s791.jpg:中心広場Charles suareカール広場】　【s788.jpg:町の塔は35mで展望台になっている。手前のフランチェスコの家はInfoになっている】　【s774.jpg:町の広場の北側にイフラバ川、その北にユダヤ人街、左に聖プロコブ教会がある】

●Trebicトシェビーチ：世界遺産

【hv606.jpg:ユダヤ人街の方向・世界遺産】

　広場の反対側の、世界遺産への看板のある場所に行ったのですがそこはお店に入る口。貰った地図と看板や店の中をかわるがわる見て悩んでいると、30歳台の教師風の女の人が「何かお手伝いしましょうかと」声をかけてくれます。
「ここに行きたいのだけれど」と地図を見せて言うと、やはりこの店の中に入れと言います。
「え、ここ？」そこは店の商品が積んであって、その脇を裏側に曲がり、奥の階段のすき間を半分登るようなところ。やはり世界遺産に指定はされても、簡単に店の利権に関わる改造なんか出来ないのです。

　そこを抜けたところが、町を流れるイフラバ川Jihlavaにかかる橋。対岸の集落がユダヤ人街Zidovske Mestoで、その眺めはパンフレットに出てきたところでした。Synagogueシナゴク（ユダヤ教の会堂）や墓地Jewish-Cemeteryなどが世界遺産に指定されているのだそうですが、観光シーズンにむけて、あちこち補修工事中。ほとんど標識もない細い路地を、川に沿った教会に向かいます。

トシェビーチTrebic

【hv607eh.jpg:町を流れるイフラバ川の対岸の集落がユダヤ人街。左手の２つの塔が聖プロコブ教会】

トシェビーチTrebic

【s776.jpg:ユダヤ人街のいくつ物建物はまだまだ修復中】

トシェビーチTrebic

【s783/s780.jpg:ベネディクト会の聖プロコブ教会】

　ここが聖プロコブのバジリカSt.Procopius'Basillica。たしかに13世紀前半(1230-1260年頃)に出来た修道院教会の天井ドームや、礼拝堂の神秘さは800年の歴史を感じます。ユネスコの世界文化・自然遺産に2003年に登録された価値はあるのです、が規模が小さく、プラス・アルファーの見所が欲しいですね。

トシェビーチTrebic

【s785/s779e.jpg:聖プロコブのバジリカは1230-1260年の間に出来た修道院教会】

　PRするところがそれほどないからななのでしょうか、この数日後に貰ったチェコの観光ガイド「プラハ及びその他のチェコ国内都市ガイド」に書かれていることは、
「トシェビーチ地方は、チェコ国内でも最も汚染の少ない、環境の良い土地に属しています」と言う言葉。

　でもそんなところだからこそ、近くに原発が置かれたのかもしれませんね。