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Col Tsecore
【r381.jpg:ズッコーレ峠峠にあるArea Pic Nic Colle Tzecore】

Colle Zuccore(Col du Mont Tseuc/ Tze Core)ズッコーレ峠(1623/1607m)

霧雨のアヤス渓谷をさかのぼり・・【●峠DBへ
野生のアイベックスのような角と顔つきのヤギたちが僕たちを迎えます。

イタリア:アオスタ州】  [北村 峠一].(Kitamura)      


 サン・パンタレオン峠を下り、Pont-St.Martinポン・サン・マルタンに宿を取った翌日、霧雨気味の中をズッコーレ峠、ジュー峠めぐりに出発します。

Col Tsecore
【v315.jpg:Ayasの渓谷にはこのVorresヴェレースの町の中で左折する】


【Colle Zuccore(Col du Mont Tseuc/ Tze Core)(1623/1607m)とColle de Jouxの峠】
Col Tsecore
【v321.jpg:Champoluc/Drusson/Vale D'Ayasの標識が出てくる。Mercatino Verreziese dell 'Occasione e dello Scambio の垂れ幕は何なのだろう?】

 Vorresヴェレースの町からVale D'Ayasアヤス渓谷に入るのは、ちょっとわかりにくい道です。その分岐点に張ってある「Mercatino Verreziese dell 'Occasione e dello Scambio」の黄色い垂れ幕の意味を帰国後調べてみると、かなり有名な骨董市が開かれるところのようです。

 さらに登り始めてすぐに見えた城「Castello di Verresヴェーレス城」は1287年の記録にも出てくる歴史ある城だそうですし、この城での謝肉祭に行われる「歴史追想行事」は古い衣装をまとったもののよう。次の機会には立寄りたいと思います。

Col Tsecore
【v334.jpg:Challano Saint Victorへ4km。右手にヴェーレス城が見える】

 Ayasアヤス渓谷をさかのぼる道の左右には、砦や館のような建物が点在しなかなか・・これで晴れていればもっとすばらしい景色でしょう。左前方に特徴あるTete de Comagne(2099m)らしき山が見えます。これから行く2つの峠は、あの山の南と北に位置するはず。Quinsod村で左折します。

Col Tsecore
【v357.jpg:左手の特徴ある山はTete de Comagne(2099m)だろうか。多分あそこを一周するルートになるのだろう】

Col Tsecore
【v336.jpg:Ayasアヤス渓谷には、砦や館のような建物がいくつか現れる。左はTarcnco・左折でChampeilleへ、右端はQuinsod村そのガソリンスタンドの先で左に山に入る】

Col Tsecore
【v384.jpg:レストランの先車の出てきたところを左折して・・細い道へ】


 民家の間の細い道から、標識に沿って幾度かカーブし・・
  日本でも普段走らないようなさびしい山道に・・
   小雨がちで霧が走る道・・


【Colle Zuccore(Col du Mont Tseuc/ Tze Core)(1623/1607m)ズッコーレ峠の位置と細い道】
Col Tsecore
【r129.jpg:さらにこの先細い道へ。Arbaz/Col Tsecoreへの表示ある】

 Ayasアヤス渓谷を隔てた向こうの山には低い雲が流れて・・

Col Tsecore
【r130.jpg:黒のヤギたちが現れた】

 と、鈴の音が聞こえ、黒い山羊の群れが現れました。まるで野生のアイベックスCapra-Ibexのような見事な角と精かんな顔つきのヤギたちです。アルプス・アイベックスは絶滅の危機にある動物とのことですから、その種を家畜化したやぎたちなのでしょう。
●山羊/やぎ/Goatについて】【●C.W.ニコルさんの記事も参考に

Col Tsecore Col Tsecore
【r132.jpg:見事なヤギの角。アイベックスのようなスタイル】 【r133.jpg:Arbaz村に入る】

 そのアイベックスにも勝る古さ? うら寂しい廃屋の村Arbazに入ります。でもトラクターや自動車などが庭先にありますから、まだまだ健在な村なのでしょうか。お年寄りが、一人だけで住んでいる民家なら、大雪でも降ったら大変なことでしょう。

Col Tsecore
【v402.jpg:Arbaz村の建物は皆廃屋?かと思うような古いものばかり。農機具や車があって、まだ人がいるとわかる】

Col Tsecore
【v420.jpg:Arbaz村が終わりもうすぐ峠。東にはAyasアヤス渓谷とGressoneyグレッソニ渓谷の間の3000mクラスの山が雲の間に見える】

 そしてColle Zuccoreズッコーレ峠(1623)に到着です。【●峠DBへ

 地図上の名前は「Colle Zuccore」とありますが、この付近の標識では「Col Tsecore」。峠にある標識は「Col du Mont Tseuc」、峠脇にある自然公園Area Pic Nic Colle Tzecoreと「Colle Tzecore」です。

 周囲の山や地名などを探しますが類似の名前は出てきません。辞書を引いてみると・・
Zuccone(石頭/でくの坊)、Zucca(かぼちゃ、頭)、Zucchini(ズッキーニ)、Core・・Cuore(心臓/心)。 などの言葉からいろいろ推測してみましたが、なかなか峠名の由来にまでは至りませんね。

Col Tsecore
【r380.jpg:峠には右(北)草原と左(南)公園がある。駐車場には家族連れの何組かの人たちが、草原の中を歩き回っている】

 駐車場には家族連れの何組かの人たちが、草原の中を歩き回っています。紫色のクロッカス(アヤメ科)に似た、コルキクム(ユリ科)の花の群生が広がって居ます。水滴に濡れたその花たちを何枚か撮影します。【●アルプスの花へ】

Col Tsecore
【r387.jpg:左から:ポリゴヌム(タデ科)、カルタ(キンポウゲ科)、サルビア(シソ科)、コルキクム(ユリ科)】

Col Tsecore
【r389.jpg:Colchicum alpinumコルキクム(ユリ科)の霧にぬれた可憐な花が、草原一杯に咲いている】

 先ほどの家族連れの何人かが車に戻ってきて、待っていた人と歓声をあげています。その手に持った籠の中はよく見えませんでしたが、どうやらキノコのようなものが。この秋の実りの時期、草原の中やその先の林の中に分け入り、いろいろな収穫物を探すのが楽しみのようです。

<Colle Tzecore/Tze Core/ Col Zuccore - Emarese付近のサイト>


 ○http://www.comune.verres.ao.it/mercatino.htm【Verresの骨董市】
 ○http://www.courmayeur-mont-blanc.com/castelloverres.htm【Verres城】
 ○http://www.courmayeur-mont-blanc.com/Carnevale.htm【Carnevale storico di Verres】
 ○http://www.regione.vda.it/【Colle Tzecore - Emarese 1,616m 】
 ○http://www.inalto.org/【Col Tzecore案内】
 ○http://www.salitomania.it/zuccorever_ita.htm【Colle Zuccore (Tze Core)1607m】

<北にあるJouxジュー峠へ・・・>

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