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petrovo-brdo
【Petrovo-Brdo峠(804m)大・分水嶺】

Idrijca/Baca-river イドリア/バチャ川〜Petrovo-Brdoブルド峠(804m)
 この道は、ほぼアルプスの大・分水嶺に沿って北上するルートです。 【●峠のDBへ

 二つの川が流れ込むソチャ川は、第一次大戦で大きな戦いのあった場所。ヘミングウェイの作品にも関連する地です。
[北村 峠一]      


postojna-bohini-map
【赤は大分水嶺、緑は走行ルート】
<2003.6.13(金)>
 2泊したポストイナの町からR102を北西に向かいます。ちょっとした山を越えた先のPlanina村、Unica湖は、ポストイナ鍾乳洞を通過したPivka川が地上に出る場所。さらに、おととい宿を見つけるために行ったCerknisko-J.湖からの水も、ここに流れてくる場所です。このあたりは平坦な地形で、沼や池のような形も見えません。洪水が来ると池になる場所のようです。

 Godovicの集落を通過しますが、このあたりが大分水嶺(西=地中海、東=黒海)で、かつヨーロッパアルプスの東南端。西のリグリアから始まるヨーロッパアルプスの東端です。

 さらに平坦な道を北西に。Idriaイドリアの町を通過し、さらにIdricaイドリア川の作るかなり狭くて、眺めもなかなかいい渓谷の道を下っていきます。

idria
【04.jpg:橋を渡るとIdriaの町】

idria
【05.jpg:Idriaのセンターはここを左に。僕たちは右にTolmin方面に】

 Tolminトルミンの少し手前で、鉄道の石橋アーチをくぐります。そのすぐ先で右折し、Bacaバチャ川にそってR403にむかいます。このバチャ川と、今まで走っていたイドリア川は、数km先でSocaソチャ川に合流します。合流点の20kmほど上流にあるKobaridコバリド/Caporettoカポレット(第一次大戦の激戦地)の博物館には、ヘミングウェイの肖像もあるそうです。

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【11.jpg:鉄道の石の橋のアーチ。左のイタリア国境Nova-Goricaから、右に峠を越えボヒニ、ブレッド湖を経てオーストリア・Villachフィラッハをつなぐ鉄道。】

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【16.jpg:Reka-Bacaバッカ川の端を渡り右折】 【20.jpg:Baca-pri-Modreju村からBaca川に沿って東に登り道】


 Bacaバチャ川に沿い、少し登ったところで休憩にします。つり橋を対岸に渡ってみると、その山の斜面・木に囲まれた斜面を、ディーゼルカーに引っ張られた貨物列車が登っていきます。ボヒニ、ブレッドに向かう鉄道です。まだ冷たい水の川には、おたまじゃくしが沢山孵化し、マスも泳いでいます。(40cmほどの大きなマスの死骸もありましたが、釣り人は全然見かけません)

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【34.jpg:少し登ったところで休憩。つり橋がBaca川にかかっている】

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【58.jpg:つり橋を渡ってみる。対岸に国鉄が走っている。川には大きなマスの死骸や、おたまじゃくしが】

koritnica
【78.jpg:koritnica付近で、谷の向こうに白い岩肌の高い山が見える。多分ボヒニ湖の南のRodica山(1966m)などの山だろう】

 少し先のKoritnica村付近から、かなり山が迫ってきます。アルプスの大・分水嶺、あの向こう側はボヒニ湖のはずです。
 Podbrdo村に到着です。スキーリゾート地らしいこの村、ちょっとセンスのいい建物が多いですね。鉄道がここからトンネルで、ボヒニ湖やブレッド湖に抜けるので、きっと冬シーズンも来易い場所なのでしょう。そして道はいよいよ峠にむかいます。

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【04/13.jpg:Podbrdoの村。右に鉄道が見える。鉄道はここからトンネルでBohinjska-Bistricaに抜ける。なかなか近代的なビルがあるリゾート地らしい】

podbrdo podbrdo
【17.jpg:このキノコのような白い建物、ユニークです】 【19.jpg:この付近の建物、屋根の形、壁と窓のバランスなかなかです】

Petrovo-brdo峠804m  Podbrdoの村を出て3-4kmで切り通しのような、両側に石の塀を積み上げた場所に来ました。標識はありませんが、多分ここがPetrovo-brdo峠(804m)なのでしょう。多分昔はここに扉があり、関所・境のような場所だったように見えます。現在のスロベニアの行政区では、西側がPrimorskaプリモールスカ地方、東側がGorenjskaゴレンスカ地方です。

 この切り通しの向こう側には、かつての検問の事務所?のような建物もあります。
  【●峠のDBへ

petrovo-brdo
【03.jpg:切り通し。ここは県境、以前は国境の関門でったのでは?】

petrovo-brdo
【13.jpg:東のゴレンスカ側にある建物。ここから登りの林道が「ボヒニ方面」とあるが、未舗装のようなので、広い道を行くことに】

petrovo-brdo
【22.jpg:切り通しの東側から、分岐点の全景】

minakata_hさんから、以下の情報を頂きました。

・・・スロベニア語の地名って読み難いですよね。覚えたつもりでもすんなり頭に入らないので途中何度も車を止めては地図を確認し直したものです。また道路事情はかつて共産国であったためか一部の高速道路を除いては西側諸国に比べて見劣りして、特に今週のR403のようなローカル線は未だ整備が進まず放置されているなと感じました。

 さてブルド峠、ボヒニ・セドロ峠は私も走ってきました。・・・夕刻時間に追われていたのと予想外の悪路に悪戦苦闘でした。
・・峠の・・写真の建物(東のゴレンスカ側にある建物)はよく覚えていますよ。あそこはレストランだっと思いますがその前に車を止めてどちらの道を行こうか思案しているとお客達が一斉に振り向いてまるで宇宙人を見るかのような目で見られてしまいました。
 日本人が、しかも車で訪れるなんて珍しい事なのでしょう。時間に追われていましたので悪路覚悟で距離の短い「登りの道」を選択しましたが、この道は地図の上では無印ルートながら実は舗装された走りやすい道でした。

 ボヒニ・セドロ峠の標識は目に入りませんでした。対向車も来ないし峠の手前数百メートルからは未舗装でもし通り抜けできなかったらどうしようとドキドキで余裕なかったのでしょう。下りに入ってからは正面に綺麗な山々が開けてきましたね。・・


 さらに東に8kmほど下った分岐点。ここから左にボヒニ方面に、若干狭い峠道を登っていきます。

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【48.jpg:峠から約8km。下左・右の橋を渡るR403から、左上にボヒニ方面にR910が分岐している。】


<Boh.Sedlo峠はもうすぐです・・・・>
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