ヨーロッパ アルプス 峠ドライブ紀行 TOPに戻る この旅のtopへ戻る 前ページに戻る 次のページへ  Time/Data count ヨーロッパアルプスのハイキング地図
【ヨーロッパ・アルプスのハイキング地図】
  【国別地図】  【日本語ガイド本】

スニ渓谷の眺め

Mont Cenisモン・スニ峠(3):フランス側 ・・・スニ渓谷の対岸にヴァノワーズの山々が、デーンと・・・【●峠のDBへ

この谷、イズラン峠からの下りのボヌヴァル、ベッサン・・・本当に思い出一杯の場所なのです。・・・が、Madeleineマドレーヌ峠(1984m)という名前は知りません?!


 モン・スニ峠から北へ1-2km、なだらかな道を行ったところから、急に下りになり、スニ渓谷の全貌が開けます。谷の下まで500-600mもあるでしょう、その谷の向こうの山々、ヴァノワーズ国立公園です。谷を右手にさかのぼっていったところに、ヨーロッパアルプスで一番高い峠、マリアが見下ろしていたイズランの峠。その峠の手前に石の古い家々、花一杯のボヌヴァル・シュール・アルク村ベッサンの村には、今年もあのベルギーのおじさんは来ているのだろうか。そういえばモンスニの湖の周辺をハイキングすると言っていました・・・多機能の万歩計持参で。・・・などと4年前の旅を懐かしく思い出します。

 そして、この下の川べりの朝市で果物を買いました。ユリの大きな球根が珍しかったですね。そしてさらに下流の左に行くと、モダーヌのほこりだらけの町の先に、テレグラフ峠や、ガリビエ(ガリビエール)峠があって・・・ツール・ド・フランスの看板が・・・マルコ・パンターニがあの年優勝したんですね。


【3e6.jpg:峠の下り展望地から:左=イズラン峠方面の山。中=モンスニ峠・湖方面。右=Signal-Du-Petit-Mont-Cenis(3162m)山の裾】


【313.jpg:峠の下り展望地から:Val-Cenisスニ渓谷を見下ろす。正面はVanoiseヴァノワーズの山並】

 この展望台にある山の案内板をビデオ撮影しておきます。後でビデオからWeb編集したとき、山の名前を見つけやすくするためです。・・・が、ビデオの画質ってそんなに良くなくて(30万画素)・・・はっきり山名が見えませんが、地図・映像と比較して下に記録しておきます。

 ところで、私はなんでこんなに山の名前にこだわるのでしょう?自分でもはっきりしませんが・・・多分・・・名前を知りたい、そして地図で確認したい、という気持ちでやっているのでしょう。他にもそんなこと思っている方っていると思うんです。それなのに、こうやって山をパノラマ風に撮影し、名前を含めて書いているWebサイトや本ってあまり見ないのです。こんな画像と説明が、どこかでなにかの役に立つことを期待して。


【2d6.jpg:峠の下り展望地の表示板】


【382.jpg:左から Dent-Parrachee(3697m)、Dome-De-L-Arpont(3599m)、Dome-De-Chasseforet(3585m)、 Pnte-Du-Gr.Vallon(3136m)、Col-Du-Grd.Vallon(3124m)、Grd-Roc-Noir(3582m)】


【367.jpg:左から Grd-Roc-Noir(3582m)、La-Pierre-Aux-Peds(2760m)、Pc・・?(3447m)、 Roc-De-Burel?(3075m)、Col-De-Vallonbrun?(3272m)、Pint-S.O.(3479m)。 イズラン峠方面に Gran-Paradiso(4061m)アオスタの山、Levanna-Occidentale(3593m)、 Pnte-D-Andagne(3217m)、Pntes-Du-Grd.Fond(3460m)】

 別の時間、雲の無いときにイズラン峠方面を撮影した映像です。表示板には描かれているアオスタのGran-Paradiso(4061m)山・・・約40kmも離れていますが、見えるのでしょうか。
 (Mundbergさんから:一番左端の奥に写っている白い山(物)が、方向的にG.Paradisoである可能性があると思われます。近くのTigneスキー場の高い所からは、西方からのG.Paradisoが良く見えます。G.Paradisoは北北西のAIG.du Midiや Helbronnerからみた姿が均整もとれてて形も良く有名ですが、西方から見ると丸みを帯びて見え、全然別の山のように見えます。また、Zermattの Klein Matterhornから見ると姿が変わり、G.Paradisoは東西南北、見る方向によって姿が非常に異なる山です。)


【299.jpg:雲のない日に再度・・Gran-Paradiso(4061m)アオスタの山、Levanna-Occidentale(3593m)、
Pnte-D-Andagne(3217m)、Pntes-Du-Grd.Fond(3460m)がどこまで見えるか?
谷の真ん中付近がBessansの村】




 ミシュランの緑ガイドに、もう少し西のほうに行くと、ここよりさらに展望が開けている(?)マークがありました。・・・下図参照・・・。で、宿を確保した後、再度この場所に戻ってきて、山沿いに歩いてみました。でも木立が展望を隠しているのと、場所としてもそれほど張り出していないため、西の山の展望は峠道とほとんど同じでした。その代わりに東の山は、峠道から離れたためI'Quillon-Des-Arcellions(2665m)、Pnt.De-Ronce(3612m)、Pnte-De-Charbonnel(3752m)の山が見えてきました。まわりはたくさんの草花が咲き乱れるアルムでした。こんな場所でゆっくり散策・・・・いいですね。


【390.jpg:悪路注意の表示があり、車ではいけない道を歩く。】


【3e1.jpg:Dent-Parrachee(3697m)、 Dome-De-L-Arpont(3599m)、 Dome-De-Chasseforet(3585m)の山のもっと左が見えるかと思ったが、さっきの峠道と変わらない 】


【3c2.jpg:その代わりにPnte-D-Andagne(3217m)、 Pntes-Du-Grd.Fond(3460mの右のほう=手前からI'Quillon-Des-Arcellions(2665m)、Pnt.De-Ronce(3612m)、Pnte-De-Charbonnel(3752m)の山がよく見える。】


【2b4.jpg:ここもまた花がきれいだ。アルペンローズなども咲き出している】


 ちょっと遠方ですが・・・この峠から「ミシュラン・グリーンガイド」だけに書かれているMadeleineマドレーヌ峠を観察します。前回の旅でこの峠に気がつかず、今回の旅の前にガイドブックを見て気になっていた峠です。たしかに北の山からの岩の張り出しが若干台地のような地形を作っていて、川は脇の谷をえぐって低いところを流れています。多分昔は、chantelouveと書いてある川に沿ったルート(GR5E)に道があって、一度高い所に登って通過する(峠の)ジグザグルートは自動車のためにできた道ではないでしょうか。その東の地名「Le-Collet」も「峠地区」というような意味でしょう。・・・たしかゆっくり下る見晴らしのいい下り道だったはず・・・あの宿は?・・・などと、いろいろなことを思い出し、次の日にBessansまで往復してきました。


【347.jpg:Bessansベッサンに向かうジグザグ道を観察する】


【347col.jpg:ミシュランのガイドだけに記載されているCol-de-la-Madeleine(1984m?)は岩山の裾で盛り上がっている付近・・・ずっと右のほうにBessansベッサンの村(1714m)・・教会の塔らしきものが見える・・・より若干高いとしても若干(数十m)でしょう?】

● Col de la Madeleineマドレーヌ峠について (ミシュランの海抜記載ミス?)   【●峠のDBへ


(左の図):『The-Green-Guide』French-Alps:Michelin出版2001年・・・p239に、Col de la Madeleine(1984m)という峠が記載されている。
(右の図):『IGNの1/10万』には峠名がない。海抜もLe-Colleの教会、ジグザグの登りきった付近で1800mを若干切る。

 

この峠の件は、2002/08/07-12ころに、掲示板「峠の茶屋」で皆さんのお話を聞きましたので、以下に概略をまとめます。
−−−−−−−−−−−−
(kitamura):Iseranの南、Bonneval、Bessansの南に、Col de la Madeleine(1984m)という峠がありました。(旅に行く前、グリーンガイドでこの峠の記述を見つけ、前回の旅ではその1900mを越えるような峠に気がつかなかった。ミシュランのみにあり、IGNの1/10万にはない)・・・で、わざわざ見に行ってきました。確かに山が張り出してきてそこの部分高くなっていて・・・でもIGNは認めないんですね。看板も作らない。結果としては、峠の茶屋ができず、観光地にならず、村はさびれる。

(Mundbergさん):同名・同高度(1984m)の峠が、N90南下、N6沿いLa Chambre町に向う途中にもある。IGNのTOP25(1/2.5万)には、その場所にCol de la Madeleine(標高表示なし)が記載されている。ただし、ミシェランの標高1984mは誤りのようで、等高線から察するにせいぜい1750m位。D902に沿って記載されているが、がんばっても標高1800mには達しない。周りから見てなだらかに隆起した丘といった感じ。 単なるミシュランの誤記だと思われる。

(romeosierraさん):Col de la Madeleineは、ミシュランの1/20万には両方載っている。が、巻末の索引には la Chambreの南の峠しか載っていない。なお峠の標高は1993mとあるが、近くの三角点(ピーク)マークを指しているのかも。 D902側のCol de la Madeleineは、私の記憶ではこのあたり、イズラン峠方面からの氷河のモレーンが形成した急な坂道の所(スイスのグリンデルバルトに行く途中の登りに似ているが、もっとスケールが大きい)。この前後は比較的なだらかな平らな地形でこの部分が突然急坂になっているところ。しかしこのモレーンは下のCol du Mt Cenisへの分岐の町が標高約1220m、ここから推定実距離4kmでこのD902のこの辺りでの最高点1750m地点に達する平均斜度10%を越える凄い坂道ながら、到底1984mには達する事はありません。(Bessans=1730m、Bonneval-sur-Arc=1800mしかない)。

−−−−−−−−−−−−
・私の峠のDBには・・・→1784mとして登録しました。IGNの等高線から1800mの少し下と推定(=ミシュランの記述1984mは1字違いと仮定)

・この狭いVANOISEヴァノワーズのエリアに、2つの「Madeleine峠」(マドレーヌの菓子と同じスペル)がありました。
・さらに3つの「Bonneval村」(Iseran峠の南に「Bonneval sur Arc」、Iseran峠の北東2kmほどのところに「Bonneval sur Arc」、Madeleine(D94)峠の北に「Bonneval」)。(「美しい/幸せの村」というような意味でしょう?)

<付近のWebサイトなど>
モンスニ峠付近のホテル検索
モンスニ峠付近のホテル検索


<モン・スニの湖の奥の「Clappierクラピエ峠」「Petit.Mont.Cenis小モン・スニ峠」の位置関係などを見に、ハイキングにいきます・・・・・>
●ご意見・お問い合わせ・情報・何でも・・・「峠の茶屋・掲示板」でお待ちしています。EU-ALPS.com
ヨーロッパ アルプス 峠ドライブ紀行 TOPに戻る この旅のtopへ戻る 前ページに戻る 次のページへ  Time/Data
ヨーロッパアルプスのハイキング地図
【ヨーロッパ・アルプスのハイキング地図】
  【国別地図】  【日本語ガイド本】