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 Botanica-Nomenclator:植物学・命名者index

●氏名:Carl Johann Maximowicz または Karl Johann Maximowiczカール・ヨハン・マキシモヴィッチ
●著者名表記:Maxim.


●写真:

●国など:ロシア
  1827生 - 1891亡

●概略:
 ・専門は被子植物の分類
 ・極東アジア地域を現地調査し、数多く新種について学名を命名した。その業績を含め、日本との関わりは大きい。
 ・マキシモヴィッチはケンペル、ツンベルク、シーボルトと続いた日本の植物相調査研究の流れを引き継ぎ、これを日本人植物学者に引き渡す重要な役割を果たした。シーボルトら3人との大きな違いは、前三者の研究対象があくまで日本国内にとどまっていたのに対し、彼のそれが東アジア全域にわたっていたことであり、それにより初めて朝鮮、中国、満州の植物相と日本の植物相の比較が可能になり、東アジアにおける日本植物相の地理的な位置づけが明確にされた。

●命名した本DB内植物の学名、和名:
 ・Gentiana thunbergii (G. Don) Griseb. var. minor Maxim. ゲンティアナ・ツンベルギ  [和名:タテヤマリンドウ]
 ・Schizocodon soldanelloides Sieb. et Zucc. form. alpinus Maxim. シゾコドン・ソルダロイデス  [和名:イワカガミ]
 ・Koenigia weyrichii (F.Schmidt) H.Hara var. alpinum (Maxim.) H.Hara [和名:オンタデ]
 ・Veratrum stamineum Maxim. トロリウス・シナネンシス(1870年) [和名:コバイケイソウ]

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●エピソード他
・1860-日本の開国を聞きつけ、植物相調査のためウラジオストクから函館へ。
・1860-1864年まで日本に滞在し、精力的に日本の植物相調査を行った。手始めに函館で採集助手として日本人の須川長之助を雇い、およそ1年ほどをそこで過ごし渡島半島の植物相調査を行う。
・1862年、助手の長之助を伴って横浜を経由し九州へ向かう。九州では長崎に1年余り滞在し、周辺を調査するとともに長之助を雲仙、阿蘇、霧島などへ遣わした。またこのとき、たまたま日本滞在中であったシーボルトとも長崎で会っている。
・マキシモヴィッチの引き継いだシーボルトからの流れは、明治期の矢田部良吉、松村任三、宮部金吾、伊藤篤太郎といった植物学者にも当然のように知られており、それゆえ日本の植物学においてたいへん重要な人物とみなされていた[2]。草創期の日本の植物学者は、未知種や新種と思われる植物を採集すると真っ先にマキシモヴィッチの元へ標本を送り、その種同定を依頼していた。

須川長之助
 マキシモヴィッチが暮らした開国直後の日本では、在日外国人には厳しい移動の制限があり、彼はすぐに1人では十分な植物相調査ができないことを悟った。そのとき彼が目をつけたのは、身の回りや馬の世話などをする下男、須川長之助であった。長之助の丁寧な仕事ぶりや真面目さに感心したマキシモヴィッチは、彼に押し葉標本の製作法など、植物採集の手ほどきを教えた。長之助もまた移動を制約されたマキシモヴィッチの手足となって、函館近郊の羊蹄山や大沼、さらには長之助の故郷、岩手県へ植物標本の採集に出かけた。
 上記にあるようにマキチモビッチは本州から九州への調査旅行にも長之助を同行させ、各地の植物を採集させている。このいわば博士と助手の関係は、マキシモヴィッチのロシア帰国後も彼の死まで続き、長之助はマキシモヴィッチの依頼に応えて日本各地の植物を採集して歩き、採集した標本をサンクトペテルブルクのマキシモヴィッチの元へ送った。
 長之助は正教会の信徒であり、博士と助手の関係が結果としてマキシモヴィッチの死まで続いたのもそのつながりがあったとされる。マキシモヴィッチの死後長之助は植物採集を止め、その後は農業に専心する。
 マキシモヴィッチが須川長之助に献名した植物種は数多くあるが、いずれも学名においてで標準和名には反映されなかったため、後年になって牧野富太郎が長之助が立山で採集し、初めて日本にも分布することが確認されたバラ科の汎存種 Dryas octopetala var. asiatica にチョウノスケソウ(長之助草)の標準和名を付けた。
 ○https://ja.wikipedia.org/wiki/


●URL:
 ○https://ja.wikipedia.org/wiki/
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●旅行中に撮影した花の写真をもとに、図鑑などから分類・整理しています。
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