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チェスキー・クルムロフCesky-Krumlov
【r729.jpg:チェスキー・クルムロフ:バラ祭り・時代衣装の美女】

チェスキー・クルムロフ Cesky-Krumlov

宿を軒並み断られ・・再挑戦・・すばらしい祭りを楽しみます・・

チェコ:ボヘミア地方】[北村 峠一].(Kitamura)      

●Fest der funfblattrigen Rose「5弁のバラ祭」年間最大行事に・・


 Trebonトシェボニュのところで書きましたが、このチェスキー・クルムロフに宿を探しに来たのが6月16日(金曜日)。まず北側から市内に入ろうとしましたが、道がなく駐車場も一杯。東の道からは人ごみで車の乗り入れをあきらめ、さすが人気の世界遺産、1992年にプラハと同時に登録されただけのことはあるくらいに思っていたのです。

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【r806.jpg:バラ祭りのパンフ】
 そこで事前に目星を付けていた南エリアにある「Pension Rosa(*1)」に、大きく迂回したどり着きますが、けんもほろろに「Full」と断られてしまいます。最初は東洋人はお断りのようなことかな? といぶかったのですが、一緒に交渉したバックパッカー、大きな荷物を担いだ人達も断られましたから本当に宿不足だったのです。

 その近くで探した2軒でも断られてしまいます。大きなザックを担いだ日本人の女の子にもすれ違いましたが、芳しくなさそうな雰囲気。声をかけようとも思いましたが、宿無し同士の会話は無意味かと。でも旅に出てから初めて見たその一人旅の娘は、毅然としてりりしく見えましたね。それに日本の若い娘は、こちらの人と比較しても色白で美人。

 さらにはずれでも「Full」と書いた店が1軒、さらにその先でも断られ・・町のはずれのペンションでは・・
「残念だが・・フェスタ・・城内・市内はもちろん数km先に行かないとホテルは空いていないよ」と自信一杯に言われてしまいます。 2006年6月第3金土日は「バラの祭り」という、年間でも最大規模の祭りの日に当たってしまったようです。

 しかたなくヴルタヴァ(Vltavaモルダウ)川に沿って約30kmもさかのぼり、やっと「フリンブールFrymburk」で宿を見つけたのです。

大きな地図で見る 【チェスキークルムロフは蛇行したVltava川の中に】
 翌17日(土曜日)、車を30分飛ばし城の北の駐車場へ(9:15)。入口で強制的に入場券を買わされ(150kc≒750円)、時計バンドのようにつけて城の中に入っていきます。

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【r717.jpg:城に北の駐車場から入る】 【r763.jpg:入場料150KCを取られる】

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【r721e.jpg:旧市街、城の南からの風景。左:Cloak Bridge屋根つき渡り廊下(15C/3層)。中:Upper Castle城(13C以降)。右:Castle Tower 城の塔(1580年/54.5m)】

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【チェスキー・クルムロフ城の地図<クリックで拡大>:
ヴォルタバ川が、地図の下から右上に蛇行して流れる】
 ヴォルタバ川が巨大な岩のためにうねり、その岩の上に城、教会、対岸の島の地形に旧市街が作られたのです。

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【s939.jpg:Siroka-Street:旧市街は石畳】

 早朝まだ人が少ない旧市街。この狭い旧市街には駐車場もありません。昨日のあふれるばかりの人たちは皆周辺の安い民家などに泊り込み、高い旧市街の宿に泊った客も「遠方に駐車した車は大丈夫だろうか」などと考えながら朝食をとっているのかもしれません。

 道の両側は観光地お決まりのみやげ物屋・ホテル・・朝から肉を焼き、二日酔い対処にビールを飲んでいるお客さんも見えます。 撮影禁止の聖ヴィート教会の先の、パノラマ状に城がすべて展望できる公園に・・素晴らしいアングルです。

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【s941.jpg:だまし絵の壁絵。クリックで拡大 【s963.jpg:パノラマ庭園から見る城・塔・教会と民族衣装の子供は可愛い】

 再度木の橋を渡り、Brewery-Gardens醸造所公園へ。ここの舞台では午後の公演に向け準備をしている最中。民族衣装に着飾った子供たちも、トルコ風衣装のおじさんが動かす簡単な遊園具に乗って楽しんでいます。

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【s980/s981/s981.jpg:回転遊具で遊ぶ子供たち とトルコ風の帽子、胴衣の男】

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【s982e.jpg:野外の回転遊具がいくつも並ぶ】


●時代衣装の観光客・・


 時代・民族衣装の若者たちが、時間がたつと徐々に増えてきました。ほとんどが中世の貴族をイメージしたコスチュームのようです。このフェスティバルは観光客が服を借り、見物しながら城内を練り歩いているようで、自分自身も祭りの主人公として参加でき、観光も楽しめる良い企画。きっと日本でもこんな祭りが増えていくことでしょう。 考えてみれば「アキバ」のコスチュームもこのようにその衣服の人になり切って居るし、「馬子にも衣装」という言葉もありますね。

 貴婦人のコスチュームの美人をテントの下に見つけました。その娘さんたちに声をかけ写真を撮らせてもらいます。さらに彼女たちが町・城の中のあちこちを散策しているときにも。

ヨーロッパの時代服飾:コスチューム

<書籍>
『西洋コスチューム大全』ジョン・ピーコック/著 グラフィック社
『コスチューム―中世衣裳カタログ』田中 天 F.E.A.R.
『世界の服飾1』A.ラシネ/原著 マール社
『世界服飾史カラー版』美術出版社
『European Costume of the Sixteenth Through Eighteenth Centuries in Full Color』Edmond Lechevallier-Chevignard (著)

<Webサイト>
 ○http://www.costumes.org/【The History of Fashion and Dress】
 ☆ヨーロッパの歴史 コスプレ衣装の販売
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【s991.jpg:中世の貴婦人のコスチューム:このデザインは1500-1750年頃の上流階級の婦人でしょう。ウエスト・ガードルも大変でしょうが、着こなし、色、やはり美人は何を着ても様になりますね】

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【s976.jpg:中央の堂々としたこの女性、大型のボゥをつけた帽子、首のフリル、スクエアネックのガウン。設定は宮廷の女官だろうか。左の服の袖はプリーツの飾りつけ】

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【s998e.jpg:////ニッカボッカのズボン。騎士】

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【s978.jpg:】 【s994.jpg:】


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【r732.jpg:Castle Tower 城の塔(1580年/54.5m)に登る:@35KC】

●城の塔からの360度の眺め・・


 城の内庭にはおみやげ屋のテントが建ち、民族衣装の人たちもさらに増えてきます。互いにポーズし、写真を撮りあう人たち、それをさらに楽しむ観光客。

 この3日間の祭りの間の貸衣装代はどの位するのでしょうか。この快晴でちょっと汗をかきそうな時代衣装の人も、木陰でアイスクリームなど食べていて・・きっとクリーニングなど考えるとレンタルも安いはずはありません。 でも元が取れるほど十分に楽しんでいます。

 城の塔に登ることにします。50mを一気に塔の上に・・ちょっと息切れ?
と・・サイドバッグの下面にチョコ・アイスクリームが付いていることに気づきました。手がベタベタと粘って、テッシュで拭きながら、
「これはスリの仕業? カメラとビデオは首からのひも付きなので大丈夫だけれど、気をつけよう」などと周囲を見回し、同時に360度の素晴らしい眺めを楽しみます。

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【r737e.jpg:城の塔から見下ろす360度の眺め:東方向:正面は城の庭内、修道院。右にBrewery-Gardens醸造所公園のテントが見える。右下St. Jo?t Church 】

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【r743e.jpg:城の塔から:南方面:旧市街とSt.Vitus聖ヴィート教会、見事なヴォルタヴァ川のカーブ】

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【r740e.jpg:城の塔から:西方向:岩の上に構築された城と城内】


●城内、屋根付き3層の橋・・


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【r733.jpg:カリブの海賊?男たち+男装の女性たち・・きまっている。大きな襟も特徴的】 【r747.jpg:城内の壁装飾・絵も良い】

 さらに城の内庭を通過し、最初入ってきたCloak Bridge屋根つき渡り廊下(15C/3層)付近で別の角度から旧市街を見下ろすのです。可愛い坊やもこの眺めには納得?

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【r749.jpg:これは何の衣装?】 【r756.jpg:3層の橋の上は、さらに上に廊下状の屋根がある】 【s001.jpg:可愛い男の子】

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【s004.jpg:城の矢通しから見るヴォルタバ川と城の塔】

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【r792.jpg:「チーズ!」記念写真のシャッターを】

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【s003.jpg:聖ヴィート教会】

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【s013e.jpg:ヴルタバ川でカヌーで遊ぶ若者たちを見下ろす観光客。ちょっとした滝で転倒して・・歓声。何組かは時代衣装】

チェスキー・クルムロフ のバラ祭り
Cesky-Krumlov Slavnosti-Petiliste-Roze
The-Celebrationofthe-Rose
Fest-der-funfblattrigen-Rose:5弁のバラ祭

http://www.travel.cz/【Cesky Krumlov - Festival Five-Patalled Rose 】
開催日:2006.6.16-18/ 2007.6.22-24/ 2008.6.20-22/ 2009.6.19-21/ 2010.6.18-20

●多分この時期に来ると、いつも宿は一杯でしょう。期間中の宿を確保する方法を考えると、当然のことながら・・
・「バラ祭」を含めたツアーを見つけるか、
・早くから宿を申し込むか、
・チェスケー・ブデヨヴィツェや、私のようにちょっと離れた町から通うことになるでしょう。
 カーブしたヴルタバ川、そこでカヌーで遊ぶ若者たち。ちょっとした滝に挑戦し転倒して沈・・大きな歓声がカヌー仲間、橋の上の観客、塔の上などからも聞こえてきます。

 見ごたえのある世界遺産、この祭りがないときでも十分に楽しめそうですが、是非このバラ祭りにあわせてこられてはいかがでしょうか。開催日などをメモしておきました。

 駐車場代は3時間で90kc(≒450円)でした。

<関連するサイト>

Cesky Krumlov Czech Republic, Krumau
Accommodation in the hotels situated in the medieval centre of Cesky Krumlov, historical sights, culture, museums, theatres, virtual tours, one-day trips ...【チェスキー・クルムロフのガイド】
http://www.ckrumlov.info/【チェスキー・クルムロフのガイド】
http://www.ckrumlov.cz/【城内の構造図】
  城、旧市街地への地図リンク
http://wikitravel.org/【wikitravel】
http://ceskykrumlovholiday.co.uk/【各種案内】
Akioの旅での発見【たくさんの写真・解説】

<関連書籍・地図>

 本:『プラハ・チェコ』旅名人ブックス:日経BP企画p290-
 本:『物語チェコの歴史―森と高原と古城の国』薩摩 秀登 (著) 、中央公論新社
 本:『チェコとスロバキア―歴史と現在』大鷹節子著、サイマル出版会

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<チェコのワイン>

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<関連HOTELなど>

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 出て10分ほどの木陰で車を停め、車中でお昼にした時の光景。斜め向かいに見えたペンシヨンの前に、東洋系(多分、例のベトナム人?)の4人が乗った、チェコ・ナンバーの車が停まり、店の中から出てきた人とちょっと話をし、すぐに車は出て行きました。あのチェスキークルムロフの大イベント・昨夜の宿の状況など考えると、きっと部屋は満杯だと言われて、他を探しに行ったのかもしれません。
<ホラショヴィツェの世界遺産へ・・>
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