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Pavlovパヴロフ村
【r544.jpg:Pavlovパブロフ村の民家:バラの赤、漆喰壁の青のコントラストが美しい】

レドニツェLednice・ヴァルチツェValtice周辺地域

Palavaパラヴァ地域、Pavlovパヴロフ村、Breclavブジェツラフの町・・

チェコ:モラビア地方】 [北村 峠一].(Kitamura)      


 レドニツェ・ヴァルチツェの世界遺産の周辺地域をドライブ散策してみました。

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【Palavaエリア】By www.lednice.org

●Palava地域、Mlyny湖、鯉


 Ledniceレドニツェの北西はPalava(パラーヴァと読む?)というの地域で、のどかな麦畑とDyjeディイェ川をせき止めた大きなMlyny湖が北に広がっています。

 この周辺の湖では、鯉の養殖がさかんとのこと。この鯉は「幸運のシンボル」として、チェコや東欧各地ではクリスマスのごちそうに食べる伝統的な習慣があるということです。

 私にも小さい頃、正月のご馳走に出る「佐久の鯉」の味噌汁の、こくがあってうまかった思い出がありますね。

レドニツェLednice
【hv35.jpg:Mlyny湖が麦畑の向こうに広がる】

レドニツェLednice
【hv23.jpg:丘が見え、その上に城砦のようなものが】

●Divci hrady(Stronghold of Girls:少女の要塞)


 前方に長い丘があり、その上に城のような建物があるように見えます。ズームしてみるとなかなか立派な城址です。帰国後調べてみると・・
 この付近一帯の名はPalavaパラーヴァ、丘陵地の名はPalava Hillsパラーヴァの丘、城跡はDivci hrady(Stronghold of Girls:少女の要塞)という名で14世紀にチェコの王ヤン・ルクセンブルクが建造したもの。その後リヒテンシュタイン家が16世紀にトルコ侵略に対抗して増強しますが、30年戦争(1618-1648の宗教戦争)の間、スウェーデン人によって破壊されてしまいます。その後、トルコの侵略に対して再建され強化されたとあり、そこからの展望は遠くカルパチアン山脈からアルプスまでもの展望が期待できるとありました。

レドニツェLednice レドニツェLednice
【hv21.jpg:古い城跡が丘の上に見える】 【hv41.jpg:右の写真は北側からの遠望】


●Pavlovパヴロフ村

 湖からPavlovパブロフ村の中心らしい方向に坂道を登ってみました。その道の両側の民家はかなり印象的なものでした。片方の家並みは、後で訪問した世界遺産の「Holasoviceホラショヴィッツェ」の形、「中世の農家、南ボヘミヤのバロック様式」と言われているものですが、ここは「南モラビア」。両者がよく似ているのはなぜなのでしょうか。

 反対側の家並みもまたすばらしいものです。青の漆喰が残った壁、中庭へのアーチ、赤いバラの門をくぐると赤い縁取りの窓の農家。このコントラストは美しいですね。そして整った形の教会。絶対絵になります。

レドニツェLednice
【r546e.jpg:Pavlovパヴロフ村の教会と通り。左の家の形は後で訪問した世界遺産の「Holasoviceホラショヴィッツェ」の「ボヘミアの民族建築様式の建物」によく似ている。】

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【r670.jpg:赤いバラの門を迎えるのが赤い縁取りの窓の農家】【hv40.jpg:教会の向こうにMlyny湖が見えている】

チェコ・パヴロフ:2007年賀状
【D-site:2007年の年賀状】
 ということで妻の2007年の年賀状はこのシーン。結構苦労して描いていましたが、白黒コピーではこの農村風景の感じは表しにくいのでしょうね。

−−−
 村を降りたところで突然の大雨、車を徐行させてちょっと見上げた民家の煙突の上に巣があり、コウノトリがとまっていました。きっと、この雨でヒナたちが心配になり大慌てで帰ってきたのでしょう。

レドニツェLednice
【s710.jpg:煙突の上のコウノトリ】

 雨が通った道を、Palava Hillsパラーヴァの丘の北に回ってみました。赤いケシの花が咲いている道傍、石碑が建っているコーナーからの360度の展望。麦畑、何かの低木の畑です。

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【hv46.jpg:360度の眺め:右の木で隠れたところにPalava Hillsパラーヴァの丘が見える。こちら側は一面低木の畑、何を植えているのか?】

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【hv54.jpg:反対側は麦畑】

<Palava、Pavlov村 関連サイト>
 ☆プラハのクリスマス【 海外旅行の地球の歩き方:】
 ☆チェコのクリスマスVanoceのあれこれ【プラハ・チェコ日記】
 ☆チェコ共和国の地理 【HAKUMEさん:山脈、川など。歴史も】
 ○http://www.lednice.org/info_english_uk.htm#nature【Palava解説(Pavlov Hills)】
 ○http://www.sci.muni.cz/【Sites of Botanical Interest in Moravia:モラビアの植物学】
 ☆三十年戦争【Wikipedia】
 ○http://www.obec-pavlov.cz/【Pavlov村のサイト:村中心部地図広域
レドニツェLednice
【hv42.jpg:野生の麦の中に赤いケシの花が】

●Josefa Ulehla,Vladimir Ulehla さんとは?


レドニツェLednice レドニツェLednice
【r533e.jpg:Bulhary付近の地元教会】 【r536.jpg:Josefa Ulehly (1852-1933)のレリーフ】

ブルーノの著名人:Vladimir Ulehla
(ウラジミール・ウレーラ氏 1888:ウィーン生まれ-1947ブルーノ没)
 植物生理学者、フォークロア研究者、科学映画のパイオニア
 彼は生物学者であり、フォークロア研究者(民俗風習、部族の衣装の特徴を用いたファッション・スタイル)であった。
 彼の民俗学的な歌は、父Josefa Ulehlaジョゼフ(1852-1933:反オーストリア的愛国者、Podiv生まれ)の影響もあるのでしょう。
 ○http://www.brno.cz/【Vladimir Ulehlaウラジミール・ウレーラ】
 Podivin/Bulhary付近の一角の教会脇に車を停めました、王冠のような塔の飾りが気になったからです。多分どこにでもある地元の教会のようでしたが、ドアに鍵がかかっていて中には入ることが出来ません。

 道路むかいの民家らしい建物の壁にあったレリーフ、Josefa Ulehlaさんの名前が書かれています。ブルーの出身の著名人(Vladimir Ulehlaウラジミール・ウレーラ?)のお父さんの肖像のようです。



●ブジェツラフBreclav


 この町は1996年にチェコからオーストリアに戻ったときの国境、査証にスタンプの押してある駅の町です。レドニツェ、ヴァルチツェの世界遺産に鉄道で来るときの玄関の町になるのでしょうが、チェコ通貨を入手するためここの銀行へ立寄りました。

 ATMでCitybankカードを使って4000kc(約2万円)を下しましたが、帰国後の精算額通知を見たら@5.2円/Kcとちょっと高かめでしたね。出発前に調べた時は5円弱だったのですが、日本円がヨーロッパ通貨に対し安くなっていたためでしょう。日本の金利政策、旅行者や預金者の立場から見ると、早く外国並みに戻して欲しいものです。

ブジェツラフBreclav
【hv02.jpg:ブジェツラフBreclav:町の中心地。銀行やインフォメーションなどがある】

ブジェツラフBreclav ブジェツラフBreclav
【hv94.jpg:ブジェツラフBreclav:Farni Kostel Sv.Vaclava:1944年に出来た斬新な聖バーツラフ教会(Sv.Vaclava:ボヘミアの最初の王)】 【hv07.jpg:ブジェツラフBreclav:Frani Kostel Navstiveni P.Marie:1898年建造のマリア教会】

<Breclavブジェツラフ関連サイト>
 ○http://www.breclav.info/【Breclavブジェツラフ観光ガイド】
 ○http://www.breclav-city.cz/【Breclavブジェツラフ市ガイド】
 ○ http://www.breclav.info/【Kostel P.Marie解説】

●2006年W杯状況:日本:オーストラリア、チェコ:アメリカ


 フットボール・ワールドカップ・2006年ドイツ大会の期間(2006.6.9-7.9)と、今回の旅の期間(2006.6.6-7.7)が準決勝戦まで重なったので、サッカーファンではないのですが、旅先紀行のあちこちでこの話題が出てきますがご容赦を。

 この旅の近隣国で大会に参加したのは、ドイツ、ポーランド、イギリス、ポルトガル、チェコ、イタリア、クロアチア、フランス、スイス、スペイン、チュニジア。そしてわが日本。ミュンヘンのレンタカー会社で観戦用パスポートを貰い、試合結果などをそのノートにメモしながら次のスケジュールや、対戦相手をチェックしながら宿のテレビなどを見たのです。

Valtice ヴァルチツェ
【s657.jpg:ワールドカップ:オ−ストラリア対日本
 最初の1点は日本が取ったのだが】
 2006.6.12(月)は日本の初戦。このヴァルチツェValticeに着いた15:00からの試合相手はオ−ストラリアで、試合終了まで部屋で見ていました。最初の1点を日本が取った記念の映像を掲載します。このとき一瞬、Dグループ内で同率首位になったのです。お!、日本もやるじゃない! と思ったのも数分。すぐに追いつかれ体力負けの3:1。

 夕食に行ったレストランでは、ちょうどEグループの「チェコ対アメリカ」の試合が18時から。厨房にあるTVから歓声が聞こえてきます。ウエイターたちも気もそぞろで、行ったり来たり。最初の大きな歓声で彼に「どっち?」と聞くと「チェコ!」とウィンクします。次の得点が入ったときは、彼のほうから報告もありました。ちょっと強い、うまいビールジョッキー2杯で店を出たときは2:0の状態。

 3回目の歓声は、城の中から。あの分厚い石の壁を通して外を散歩している僕たちにも聞こえて来ましたから、ものすごい歓声だったのです。結果は3:0でしたが、チェコは次のガーナ、イタリアに破れグループ3位。決勝トーナメントには日本と同様進めませんでした。

 やはり開催国ドイツの興奮ぶりはちょっと異常とも思えるほど。トラックや乗用車にドイツの旗を付け誇らしげに走り回り、隣国オーストリーを走る車でも試合に勝った時にはクラクションの輪唱をやっていましたから、自国ではものすごかったでしょうね。この旗やクラクションは、7月4日イタリアに負けるまで続いていました。


vino-mikulov

チェコのビールとワイン


budvar  チェコのビールはおいしい! こんなことは有名なので今更・・項目列記だけ。
・国民ひとりあたりのビールの年間消費量世界第1位。日本人の3倍以上。
・人気ビールはPlzensky-Plazdrojピルスナー・ウルクェル。バドワイザーの元祖のBudejovicky-Budvarブディェヨヴィツキー・ブドヴァル。レストランの日傘テントのバドワイザーの広告が目立ちました。ビールの種類は400-500種も。
・ラベルの数字10%、12%はバリング度=発酵前の糖分濃度。アルコール濃度は4-5%と日本と同じとのことでしたが、もっと高いように感じました。
・チェコの西側、ボヘミア地方で主にビールは造られている。

 ワインもうまかった。
・チェコのワインは主にモラヴィア地方(チェコの東側)で。
・赤ワインはフランコフカ、白ワインはミクロフがメジャー。
・あまり輸出しないので日本ではまず見かけません。

<関連するサイト>

 ☆あのね【チェコ観光局:モラヴィア地方のお城】
 ○http://www.lednice.org/【「すばらしいLednice」レドニツェ周辺の詳細なガイド:自動翻訳のため、他の言語でも読む必要がある】
チェコウェブリング

<関連書籍・地図>

本:『チェコとスロバキア―歴史と現在』大鷹節子著、サイマル出版会
チェコに関する書籍・音楽など
チェコに関する洋書


<チェコのビール>

チェコのビール検索

<チェコのワイン>

チェコのワイン検索

<関連HOTELなど>

Last minute hotel reservation!【Rates-to-Go:直前格安ホテル】  ○ウィーンViennaのHotel  プラハのHotel
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<ワインのMikulovミクロフ へ、そこで見たものは・・>
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