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Col to station Jaman
【1159.jpg:MGM線 Jaman駅。右:Dent de Hautaudon山(1872m)】

Col. to Stn. Jaman ジャマン駅(1742m)へ

ライン川/ローヌ川の大分水嶺にあるMGM駅までのハイキング。【●登山峠DBへ
300頭のひつじが、その一声で・・

スイス:ヴォー州、フリブール州】  [北村 峠一].(Kitamura)      


 Col de Jamanジャマン峠(1512m)での昼食後、先ほどの分岐点まで戻ります(12:30出発)。

 この峠へ来る途中、谷の向こう側斜面に見えた何かの動き。まるで雪崩れのような白っぽいものが、斜面をジワーっと降りていくものを良く見ると、羊の群れでした。

Col to station Jaman
【v007.jpg:遠くの斜面を雪崩れていくひつじたち】

Col to station Jaman
【1137.jpg:僕たちの行くJaman駅は、正面のDent de Hautaudon山(1872m)の右の渓谷を行く。そこの斜面に羊の群れ】 ●地図位置A●


 僕たちが昼の約40分の間、その群れも同じようにその斜面で昼食だったのでしょう。わずかに下った斜面がまたも雪崩れ始めます。

Col to station Jaman
【v016.jpg:行きに見た位置より若干下った場所は、またなだれ始める】

Col to station Jaman
【1141.jpg:羊飼いのおじさんと犬を撮影させてもらいます】
 「ヤー」「ヤーロー」「メルシー」・・
 羊たちから2-300mも離れた道。僕たちが歩いているトレッキング道の先から、上半身裸のおじさんがこちらに向かってきます。そして時々発声するその声は、ひつじの周辺を走り回ったり、座って羊を監視したりする犬に向かっての指示そして感謝の会話風の声なのです。

 見事に動く犬、それに誘導されて移動する羊。
 一日中、そして年中、このおじさんは、こうやってひつじに牧草を食べさせ、夕方ミルクを集めるための小屋に移動させているのです。すれ違ったおじさんに
「何頭ぐらい居るのですか」と聞くと、「300頭だよ」と教えてくれます。
「その声と犬の動きはすばらしいですね」 写真を撮らせてもらいます。【●ひつじのページへ

Col to station Jaman
【1140.jpg:牧用犬の動き】 

Col to station Jaman
【v043.jpg:犬とひつじに向かって声をだすおじさん。 正面(北)ジャマン峠、左(南)層になった岩の先にJaman山がある】 ●地図位置B1●

Col to station Jaman
【v056.jpg:この付近から上り坂が始まる。正面(南東):Dent de Hautaudon山(1872m)】 ●地図位置B2●

 午前中のLes Cases駅からの登りで見たスキーリフトに沿っての急斜面のジグザグを、若干息を切らせて登り、若干なだらかになった台地から振り返ると、ジャマン峠、その右に大分水嶺(1689-1864m)の稜線、見事なLes Coursisの斜面の展望が一望できます。

Col to station Jaman
【1144.jpg:北:左の低い場所がジャマン峠。その右の稜線が大分水嶺(1689-1864m)。見事な斜面がLes Coursis】 ●地図位置C1●

Col to station Jaman
【1149.jpg:東:Dent de Hautaudon山(1872m)の裾に広がる岩だらけの道】 ●地図位置C2●

Col to station Jaman
【1146.jpg:南:正面の丘の上にJaman駅が見えてきた】 ●地図位置C3●
Col Jaman to Station 【[http://www.swissgeo.ch/]サイトの地図。クリックで拡大
赤点線は大分水嶺。緑線はハイキングのルート。左上のCol de Jaman峠から南にStn. Jaman駅までのルート。A/B/C/D各画像の撮影方向を現す】

 正面の丘の上にJaman駅が見えてきました。地図を見ると、MGM鉄道が急激なヘアピンカーブをしそのすぐに駅があるのですが、コンクリートで固められた線路のカーブが遠くからもよく判ります。

Col to station Jaman
【1145.jpg:ジャマン駅。MGM鉄道のヘアピンカーブの感じがよく判る】

 この斜面で見つけた花たちです。これから寒くなり、雪をかぶる時期ですが、越年草(冬を葉の状態で過ごすもの)や、多年草(地上部は一年で枯れるが、地下部(根)が春に芽を出す)以外の1年草などは、枯れる前にたくさんの種子を作らなければならない時期です。

 そしてその種子をなるべく遠くへ飛ばさなければならないのです。ここにも見えるタンポポなどは、種子や果実などに綿毛を付け風を利用して飛行船のように遠くに飛ぶ智恵を持っています。それ以外にもカエデやマツなどは、果実に回転翼を持っていてグライダーのように飛行するものも。生き物に運ばれて 遠くに移動する草花もあるのですね。僕たちが花の種を旅先で買ってきて、お土産に日本に持ち帰るのも、彼らにとっての旅なのでしょう。  【●花の図鑑へ

Col to station Jaman
【1174.jpg:左から:?(リンドウ科)、ゲンチアナ・カンペストゥリス(リンドウ科)、セイヨウマツムシソウ(マツムシソウ科)、Cirsium (キク科アザミ属)】

Col to station Jaman
【1136.jpg:ソリダゴ・ビルガウレア(キク科)、リナントゥス・グラキアリス(ゴマノハグサ科)、タンポポの綿毛/種子/穂(キク科)、カルリナ・アカウリス(キク科)】

 ハイキングをしている人は見えないのですが、なぜか何人かの人の声が聞こえます。どこだろうと目を凝らして見ると、500mほど離れた東の岩に何人もの人が取り付き、ロープを張っているのが見えます。ロッククライミングのパーティーなのでしょう、が遠くから見ていても大丈夫だろうかと心配になりますね。あの岩の右側付近が「Colde Bonaudon峠(1755m)」で、ロッシェ・ド・ネーへのトレッキングルートもあるようです。

Col to station Jaman Col to station Jaman
【v063/v066.jpg:遠くに人の声が聞こえる。目を凝らして見ると、500mほど離れた岩にロッククライミングのパーティーが見える】

Col to station Jaman
【v094.jpg:北東方向:ジャマン峠方向】 ●地図位置D1●

Col to station Jaman
【v088.jpg:南:岩山の向こうにロッシェ・ド・ネーがある】 ●地図位置D2●

Col to station Jaman
【v082.jpg:北西:ジャマン駅方向。今登山電車が見えた。あの稜線が分水嶺で、登山電車もその稜線を走る】 ●地図位置D3●

Col to station Jaman
【v075.jpg:MGMの電車を拡大。4-50度の勾配上空に走っているが、転げ落ちない?】

Col to station Jaman
【1156.jpg:Buvette de Jaman(ジャマン食堂)は花の飾りがたくさんアレンジされ、旅人の目を楽しませてくれる】
 最後の急坂をよじ登って、やっと目的の「ライン川/ローヌ川の大分水嶺の真上にある駅」Stn.Jamanジャマン駅に到着です(13:40頃・・所要時間ゆっくりで70分)。食堂を切り盛りしていた若いご夫婦が、きっとこの駅のたくさんの花を育て、美しく配置しているのでしょう。旅人にとっては大感謝です。 Col to station Jaman
【v133.jpg:Jaman駅1742m】

Col to station Jaman
【1154.jpg:登山靴と花】

<MIKADO ミカド:ゲーム>

Col to station Jaman
【1155.jpg:MIKADO ?】
 カラフルなスティックがたくさん入ったゲームで、「ミカド」と命名されている・・が日本には無い。
 ・単純な棒取りゲーム。
 ・ルールは:2人以上で遊ぶ。順に1本づつ棒を山から片手で取り出していく。  ・他の棒を動かさない限りつづけて取ることができる。
 ・他の棒が少しでも動いたら、次のプレーヤーに交代。
  各棒は模様で点数が決まっている。
   うずまき   の棒× 1本  20点
   青・赤・青  の棒× 5本  各10点
   赤・青・赤・青の棒× 5本  各5点
   赤・黄・青  の棒×15本  各3点
   赤・青    の棒×15本  各2点
 ☆http://www.shop-garden.net/pur-thaiwoodengames/twg009/twg009.html【Mikadoゲームのルールなど】
 ○http://www.woodentoys-uk.co.uk/wooden-games6.html【古代(?)からの腕前を競うゲームとある】
Col to station Jaman
【v114.jpg:1-2歳の子供】
 でもちょっと気になるのがここの1-2歳のまだオシメをしている男の子。もう見ていてヒヤヒヤです。まあ電車の間を走るのは、本数が少ないし、スピードを落としているのでまあいいとして・・、ここの4-50度もある崖、急な斜面に柵が無いのですからいつ谷に落ちることか。もうきっと何度も落ちているのでしょう、両親が時々のぞいていましたから。

 コーラを飲みながら脇のテーブルに置いてあった「編み棒」のようなものに気づきます。台湾製のビニールの袋に入ったもので「MIKADO」と書いてありますから、きっと日本語の「帝:みかど」のことでしょう。さてどんな風に使うのでしょう。(ゲームの解説→)

Col to station Jaman
【v098.jpg:MGMの車両の間であの子がのぞいている】  

Col to station Jaman
【v109.jpg:左:モントルー方面、右:ロッシェ・ド・ネー方面】

<Jamanジャマン峠付近のWebサイト>

 ○http://www.swissgeo.ch/【スイス官製地図:約1/1万まで詳細表示】
 ○http://www.velcanto.ch/Velo/Parcours/Lavaux/PagesLavaux/Jaman.htm【Col de Jaman:峠周辺の写真】
 ○http://www.swisscastles.ch/aviation/Montagne/dentjaman.html【La Dent de Jaman:ダン・ド・ジャマン山(1874m)周辺の航空写真など】

<MGM登山鉄道でRochers de Nayeロッシェ・ド・ネーへ・・>


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