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pontebba-map

Friuli-Pso. フリウリ州・ケルンテン州の国境峠の走り方
 この先の、イタリア・フリウリ州と、オーストリア・ケルンテン州の国境の走り方を検討します。

 アルプスの大分水嶺、1500m以上、乗用車で通れる自動車道路は是非通過したいのです。悩みは、この、ひとつの道路地図にだけ「1554mの自動車道路峠がある」と書かれていることです。
[北村 峠一].(eu-alps)      

 Pontebbaポンテッバの広場のカフェで、地図を開き、あらためてこの先どんなルートで走るかを確認します。(下の地図は少し広域のものを示しています) まず、この国境にある1530mNassfeld/Pramolloナスフェルド峠(地図の右端)と、1360mPlocken/M.Croce-Carnicoプロッケン峠(左)の間にあるいくつかの峠を走るのですが、どう走るか?日本でこの付近の峠を調査していたときから悩んでいたことなのです。

it-at-all-map  一番の問題点は「1554mの場所に峠は存在するのか?」です。 峠名は不明ですが「Straniger-Alm付近」、『Autofahrer-Atlas-Alpen』Polyglott社の1/30万地図(後述の図参照)に、しっかり峠のマークと1554mの標高が書いてあるのです。
「1500m以上の、国境の、大・分水嶺、そこの乗用車で走れる峠」があるのなら、絶対通過しなければいけません。
 次の問題点は1567mCason-di-Lanzaカソン・ディ・ランツァ峠の道路状況。やはり1500m以上なのですが、どうも林道レベルのように見えるのです。

 各峠の状況を表に整理します。 ◎のマークの峠は何とかしてすべて通過したいのです。1500m未満の峠は数が多すぎるので、ルート上にあった場合だけに絞ります。林道など乗用車で走るのが難しそうな道は、無理をしないことにします。まして登山道は対象外にせざるを得ません。
この周辺の目標峠と優先度検討:◎は優先度大
標高峠の名道路ランク分水嶺ランク:川名問題点など
1567m◎Cason-di-Lanza峠 林道?小分水嶺:
Tagliamento川の支流同士→地中海
林道でも乗用車で走れる道なら、何とか通過したい
1554m?
(Straniger-Alm)
Sella di Val Dolce
登山道?大分水嶺◎
Tagliamento川支流→地中海:Gail川→黒海
登山道路らしいが、近くまで行って状況みたい。できるなら通過したいが? 国境の山越えの登山道では?
1530m◎Nassfeld/Pramollo峠主要道大分水嶺◎
Tagliamento川→地中海:Gail川→黒海
必須峠
1360m◎Plocken/M.Croce-Carnico峠主要道大分水嶺◎
Tagliamento川支流→地中海:Gail川→黒海
1500m未満だが、大分水嶺であり、走るべき峠
1338m Forcella-di-Lius峠林道?小分水嶺:
Tagliamento川の支流同士→地中海
通過できなくてもよい。ルート上にあるときのみ。
1066m Sella-di-Cereschiatis峠林道?小分水嶺:
Tagliamento川支流同士→地中海
通過できなくてもよい。ルート上にあるときのみ。


<1554mの場所に「Straniger-Almの峠」は存在するのか?・・・再整理>

Michelin社のWeb地図
【Michelin社のWeb地図】
『Autofahrer-Atlas-Alpen』Polyglott社の1/30万地図
【『Autofahrer-Atlas-Alpen』
Polyglott社の1/30万地図】


Die-Alpen』Rv-Verlag社の1/30万地図
【『Die-Alpen』Rv-Verlag社
の1/30万地図】


『Slowenien』Freytag&Berndt社の1/25万地図
【『Slowenien』
Freytag&Berndt社の
1/25万地図】


 国境の1554mのStraniger-Almは峠なのか?通過できるのか?を、事前に日本で地図で調査した結果は、右図のような状況でした。

『Autofahrer-Atlas-Alpen』Polyglott社の1/30万地図(上)によると、道・峠・標高までもが記述されています。この地図には国境検問所マークはもともとないのですが、10月から6月まで道路閉鎖、キャラバン車は通行禁止、勾配16%のマークまでがあるので、通過できる可能性はかなりあるようなのです。

『Die-Alpen』Rv-Verlag社の1/30万地図(中)には、道・峠・国境検問所はありません。しかし細い線(林道レベル?)が、互いにかなり接近まで来ているように見えます。

『Slowenien』Freytag&Berndt社の1/25万地図(下)でも『Die-Alpen』と同様通過不能で、かつ前後の道はかなり狭そう・・・林道レベル・・・です。

・Michelin社のWeb地図(右)によると、この国境には明らかに道・峠はないようです。

(帰国後、この文章を整理しているとき、この登山峠を説明しているWebを見つけました。→「Sella di Val Dolceセッラ・ディ・ヴァル・ドルチェ峠(1781m)」

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 以上のことを事前に悩みながら、このポンテッバに到着したのです。

 そして休憩を取ったこの店の、コーヒーを持ってきてくれた、ちょっとグラマーなかわいい娘さんに当然声をかけ、道の状況を聞きます。
「この峠に向かう道はどんな道なの?路面状態はいいの?、悪いの?」
 彼女はイタリア語で何か言った後、どうせ解らないだろうからと、目の前の舗装道路の面を指差し、
「これと同じくらいいい道、アスファルトの道だ」と、笑顔で教えてくれました。

 なーんだ、悩むこともないようです。快適な道のようで安心です。さらに国境の1554mの峠はわからないと言いますが、もしかしたら通過できそうな明るい気持ちになります。

 結局これから先のルートを、以下のようにしようと決めます。

pontebba-plan-map ・1066mと、1338mの峠には行かない。

・まず、このPontebbaから→1567mのCason-di-Lanza峠に行ってみる。(行けなかったら戻って、1530mのNassfeld/Pramollo峠へ)

・1567mの峠が通過できたら→1554mのStraniger-Alm付近に行ってみる。(通過できなかったら戻る)

・1554mのAlmにもし道があって、通過できたら→オーストリアに入り、1530mのNassfeld/Pramollo峠を往復する。

・その後は、1360mのPlocken/M.Croce-Carnico峠を経て、イタリアに戻ってくる。

・途中で1泊する。

pontebba
【e5.jpg:Fella川の橋から西Pontebbana川上流を見る。写真左端が喫茶店。】


<さわやかな気持で、Cason di Lanz峠に向けて出発です・・・・>
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