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klippitztorl

Klippitztörlクリピッツテール峠(1642m)
 Saualpeザオアルペは、Gurkグルク川とLavantラヴァント川の間。この地は木材の宝庫、家族ハイキングに。【●峠のDB

 ラヴァント渓谷にかかる高速道路の165mの細い高い橋脚、地震には大丈夫なのでしょうか。
[北村 峠一].(eu-alps)      

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<2003.6.10(火)>
 アルトーフェンの宿、郵便局を経て道を東に。R92号を横切り、Gurkグルク川の支流に沿って登っていきます。この付近の山脈の名前は「Saualpeザオ・アルペ」。Sauは豚やいのししですから、豚の放牧やいのししのたくさんいる、豊かな高原だったのでしょう。

 小川に沿った途中で廃屋を見つけます。石で積み上げた家の構造は、廃屋になっても残り、家を再築する場合でもそれを活用できるので、古い家も生き残れるのです。でも地震の多い日本には真似の出来ないことです。

 道の反対側にあるのは、多分戦国の時代では地元領主の館? 石で積み上げた外塀は外敵への対策でしょう。数百年経った今、平和な現代にはちょっと似あいませんが、石のアーチと植物で囲まれた、ちょっといい感じのレストランのようです。

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【169.jpg:廃屋とレストラン?】

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【1a3.jpg:klippitztorlは山道?多分ヒュッテか林道の標示】

 なだらかな山の、見事な林の間を登っていきます。さて、どこが峠でしょうか。こういうなだらかな山は、いつの間にか下りになってしまい、峠の頂上を過ぎてしまうのです。 klippitztorl
【1a4.jpg:西方向の眺め。見事な林の間に来た道が見える】

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【1c6.jpg:1642mの標示が出た】 【1c7.jpg:ここからの下りは12%・・100mにつき12m。1.5kmで180m下るという】

 あの木陰の下に、「Klippitztörlクリピッツテール峠(1642m)」の標識が見つかりました。【●峠のDBへ

州境でもないこの峠の標示は嬉しいですね。でももっとしっかり撮影すべきですね。車内からビデオカメラでざっと撮っただけ。フロントのダッシュボードのブツブツが、逆光でしっかり写ってしまいました。「まあ、このくらいの峠は」と気を抜いてしまっているんですね、すみません。

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【1d9.jpg:峠を東に下り、R78で南に向かう】

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【1e6.jpg:この見上げるような橋脚大丈夫なのでしょうか? 右端のボツボツは、フロントガラスの模様】

 峠を東に下る道の回りも緑一杯です。前方にR78の交差点が出てきて、南に広い道を。見事な谷の間の道、Lavantラヴァント川の渓谷です。と、前方に恐ろしく高い、そして細い・・・細すぎる高速道路の橋脚が見えてきます。地震があったらどうなるのか心配です。当然そんなことは設計済みでしょうが、怖くないですか?


<●世界最高の=高い=橋脚は?>
 橋脚の高さで、世界最高はどのくらいあるのでしょう。
 ●マラ・レカ高架橋:高さ198m。1976年に出来た、旧ユーゴスラビア鉄道ベオグラード〜バール線の世界最高のRC橋脚。(>松尾橋梁から

 ●Autobahnbrucke des Lavanttalsラヴァントタール陸橋:高さ165m。全長1079m:オーストリア国内で10指にはいる、ヨーロッパ全体でも、橋脚による橋としては2番目に高い。(ミシュラン・グリーンガイドp211)

 ●オイロパ(ヨーロッパ)橋:高さ146.5m。1963年にできた、オーストリアのブレンナー高速道路のPC橋脚、鋼箱桁、橋長820m。(>松尾橋梁から

 ●日本での橋脚の最高は、鷲見川橋:118m。
 岐阜県郡上郡高鷲村、日本で一番高い橋。日本道路公団、東海北陸自動車道鷲見川橋。長さ436mの橋桁を支えるのは3基の橋脚。最高のもので高さ118m。(SUMITOMO METALSから


<この付近のWeb-Site>

 ○http://www.tiscover.at/klippitztoerl/【Klippitztoerlのハイキングガイドなど】


<ヴァインベーネ峠を経て、シュタイアーマルク州に向かいます・・・)>
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