情報蓄積・整理:玉手箱:Tamatebacom(V2n)
このフォームからは投稿できません。
name
e-mail
url
subject
comment

[記事リスト] [新着記事] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

記事No : 597
タイトル Col de Soular 、Col D’Aubisque
投稿日: 2009/07/23(Thu) 09:26:58
投稿者romeosierra3

Col de Soular 、Col D’Aubisque

ピレネーの北側山腹を大局に見ると、分水嶺に平行に西からオービスク峠、ソーラー峠、ツールマレ峠と並んでいる。
ルルドから南に向かうフランス国道N21からツールマレ峠への分岐の約20Km手前で西に分岐するとソーラー峠にとりつく、この峠は標高もそれほどではなく、峠の頂上も広々していて牛が遊び、ハイキング道が縦横に走っているのどかな風景である。かまどの中で芯材を回しながら種を巻き付け焼いて太らせて行く原始的なバウムクーヘンともいうべきお菓子を売っている屋台が出ていた。

ソーラー峠(1474m)からオービスク峠(1740m)に向かう道は、フランス・アルプスの地中海寄りに見られてモンテカルロ・ラリーの映像に出てくるような崖の中腹を削ったいわば絶壁の車によるトラバースである。長さ約4Km、道幅は最徐行してのすれ違いが出来る程度、センターライン、ガードレールは無く、右がオープンで崖際に車が飛び出さない程度の間隔で低い角石が置いて有り、右側通行のソーラー峠からオービスク峠に向かう車にとってはこれが命綱になる。助手席からは覗き込まなくても崖下が良く見えるという。その代わり道路からの右前方の景色は素晴らしい。勿論夜間通行禁止で、暗くなりそうな時間帯になったら進入してはいけないという立て看板がある。

オービスク峠も大きく視野が開けた景色の良い峠である。
アルプスではこの程度の2000mに満たない峠であると直ぐ脇に高い山があって見晴らしが無い事が多いのであるが、ピレネーでは2000m以下でも森林限界線さえ越えていればおしなべて峠からの風景は良い。

オービスク峠を西に降りると標高523mのLarunsと言う町で南に向かう地方道D934に出る。ここから約30Km景色が開けない谷底の道をひたすら登るとCol du Pourtalet ポータレ峠 1794mを越えてスペインに出る。国境と言っても昔の税関の建物跡があるのみで何もする事無くスペインに入れる。
ポータレ峠の約10Km西をイバネタ峠と並ぶもう一本の巡礼の道、Col du Somport 1650mがピレネーを越えている。
ポータレ峠を越えて入るスペインは、巡礼の道とも有名なアラン谷とも谷筋が違っており、秘境の雰囲気が十分残っている。


- 関連一覧ツリー (▼ をクリックするとツリー全体を一括表示します)

- 返信フォーム (この記事に返信する場合は下記フォームから投稿して下さい)
おなまえ
Eメール
subject 入力禁止
Title 入力禁止
Theme 入力禁止
タイトル
URL 入力禁止
URL
メッセージ   手動改行 強制改行 図表モード
メッセージには上記と同じURLを書き込まないで下さい
削除キー (英数字で8文字以内)
投稿キー (投稿時 投稿キー を入力してください)
  プレビュー

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 削除キー