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Bosco-Gurin
【g516:Bosco-Gurinボスコ・グリン村:古い納屋の石屋根修理風景】

Bosco-Gurinボスコ・グリン(1506m)

ワルザーの人たちは、ここでも標高の高いところに移住し・・【●渓谷DB

スイス・ティチーノ州】[北村 峠一].(Kitamura)      


●Bosco-Gurinボスコ・グリンへ・・


 6月26日金曜日、モゲーニョ村滞在2日目、渓谷めぐりの最初に、ワルザーの村、Bosco-Gurinボスコ・グリンのある渓谷に行く事にします。【●ワルザー

 マッジャ谷の行政の中心、Cevioの町は帰りに見ることにし、左折し西に向かいますが、すぐに急激な登り道。すれ違いが大変なほど道幅も狭く、ものすごい九十九折です。そしてダンプカーがたくさん登って行きます。まさに道路工事の最中、これは帰りが大変そうです。

 Cerentinoで右に分岐し、Valle di Bosco-Gurinボスコ・グリン渓谷に入って行きます。

Bosco-Gurin
Googleマップを見る 【g542:村の入口にあるHotel Walser】

bosco-gurin-cevio
【Bosco-Gurinボスコ・グリン(1503m)/Cevioチェビオの場所:クリックで拡大】

 村の入口に大きな駐車場、その脇に大きなホテルがあり「Hotel Walser」です。日本で宿を探しているときにも検討した宿ですが、渓谷めぐりの基点にするにはちょっと谷の奥すぎです。山歩きにはいいのかもしれません、かなり安そうですから。【●Hotel WalserBooking.com
 まず村の教会を目指して、村の中のかなり整備された石畳を歩いて行きます。

Bosco-Gurin
【g484:村の教会に向かって登っていく。背景の山はイタリア国境の2600mクラスの雪山と、低いところがPso.di Boscoボスコ峠(2328m)】

Bosco-Gurin
【g485:村の入口(東側)を見る】

Bosco-Gurin
【g497:教会正面と天井】
Bosco-Gurin
【g488:村の南の山P.Bombogn(2331m)】

 教会内部は、この小さな村のわりにきれいで、周囲の壁や天井にフレスコの宗教画がたくさん描かれています。ワルザーは信仰心の厚い人たちと聞いていますから、以前からこんな風に教会を飾っていたのかもしれません。

●Bosco-Gurinボスコ・グリンとWalser(ヴァルザー/ワルザー)・・

・この村に1240年頃、西のイタリアVal Formazzaフォーマッザ渓谷からワルザーが入植した。
・当時の領主はミラノ公で、傭兵を集めており、入植を許したと言われる。
・1244年、1253年にもワルザーの記録は残っている。
・今でもこの村人は、独特のドイツ語(ワルザー語)を話している。
●ワルザー

・人口は1850年の382人をピークに減少し、2000年には71人になっている。
・現在この村は、ティチーノ州で最も高地(約1500m)にある。


Bosco-Gurin
【g494:教会内部】

 教会から西の人家の方に石畳と石階段を下って行きます。家々の廻りも、すべて石で垣になっています。

Bosco-Gurin
【g539:村の通路の周囲は石垣、石畳、石階段】
Bosco-Gurin
【r679:村風景】
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●石屋根、穀物納屋、博物館・・


 見下ろした屋根、古い納屋の石の屋根の上に二人の男の人が登って作業をしています。よく見ると落雪防止のためにつけてある雪止め石が割れ、取替工事をしているのです。この冬に屋根に積もった雪の圧力で、割れてしまったのでしょう。石を立て、鉄の金具で取り付ける作業。屋根の端の作業ですから、他の一人がロープで確保しているのです。

Bosco-Gurin
【g509:古い納屋の石の屋根の上に二人の男達が登っている】

Bosco-Gurin
【h126:屋根の雪止めが、大雪で折れ取替修理。一人がロープで確保している】

Bosco-Gurin
【g510:穀物倉庫兼家畜小屋の解説】

Bosco-Gurin
【g538:博物館と、村の通路にいくつもあるフレスコ画のお堂】
 この修理している建物は穀物用の納屋でしょう。基礎の部分を見ると、石で出来た「ねずみ返し」の構造になっています。

Bosco-Gurin
【g536:石のネズミ返しの上に木組の納屋が乗っている】

 村のはずれには、屋根を支える木が朽ちて、石屋根が崩れた納屋もあります。手入れをしておかないとこんな風になってしまうのです。

Bosco-Gurin
【g523:朽ちて石屋根が崩れた納屋】

 Museum博物館と書かれた建物の内部です。家畜を飼う柵や、農作業の背負子、鍬など、機械化された今では使われなくなった歴史的なものがいくつか展示されていました。

Bosco-Gurin
【g514:博物館の内部:牧畜農家の暮らし】

Bosco-Gurin
【g535:砦のようにも見える納屋の列から見る村】

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●村の西側には・・


 村の西側に、敵をからの攻撃を防ぐ城壁、砦のようにも見える、横に長い建物が造られています。その向こうが牧草地で、更に西、Pso.di Boscoボスコ峠(2328m)を越えると、イタリアVal Formazzaフォーマッザ渓谷に通じる山道です。

 多分この長い建物は、家畜小屋だろうと思います。冬の間、牛たちはこの囲いの中で干し草を食べながら春を待つのでしょう。

Bosco-Gurin
【g518:砦のようにも見える家畜小屋の列】

Bosco-Gurin
【g522:西にイタリア国境方向】

Bosco-Gurin
【g534:村の西から見る村の全景】

 少し西の丘まで花を見ながら散策し、「砦」越しの村風景を撮影します。

Bosco-Gurin
【g507:村周辺の花たち】【●花図鑑

 そして昼休み時間ならあの狭い道路で、ダンプカーとすれちがわないで済むだろうと急いで村と別れました。結果は大正解、工事のおじさんたちは皆、乗用車に相乗りして、下の村のレストランで昼食中。静かな道路をCevioチェヴィオまで下ったのです。

<関連するサイト>

http://www.bosco-gurin.ch/【Bosco-Gurinの観光ガイド】
http://en.wikipedia.org/【wiki/Bosco_Gurin】
http://www.walser-alps.eu/【Bosco-Gurinの納屋:Schtadla解説】
http://www.walser-alps.eu/【Bosco-Gurinの古い民族衣装の写真】
Booking.com

<関連書籍・地図>

ヨーロッパアルプスのハイキング地図、ガイド洋書  山渓など:日本語編

<ヨーロッパ・旅・・・>


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<Cevioチェヴィオ・・>

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