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Giovanni Segantini
ジョバンニ・セガンティーニと
 「生」「自然」「死」三連作

ジョヴァンニ・セガンティーニGiovanni Segantini


ジョヴァンニ・セガンティーニGiovanni Segantini (1858〜1899年)


 第一次大戦前の1858年1月15日、当時はオーストリア帝国領であった北イタリアのTrentino トレンティーノ地方(Arcoアルコ・ディ・トレント:Lake Gardaガルダ湖の北)の貧しい家畜番の子として生まれたが、幼くして孤児になり、少年時代には流浪の生活を送ったり、浮浪児として少年院に入れられたりもしている。

 その後ミラノのブレラ美術学校で才能が開花。ミラノの北のブリアンツァ地方、最後に移り住んだスイスのSavogninサボニン、Silsmariaシルス・マリアMalojaマロヤSoglioソーリオPontesinaポントレジーナなどで、農婦などの働く人々や家畜たちが風景に溶けこんだ作品を描いた。

 1899年9月28日、Schafberg above Pontesinaポントレジーナのシャフベルク山=セガンティーニ・ヒュッテ(2731m)で、三連画の「自然」を制作している最中に急性腹膜炎で亡くなった。
 この三連画は1900年のパリ万国博覧会に、イタリアからの出品作として出展された。

 セガンティーニ一家の墓地は、Malojaマロヤの東の林の中にあり、Giovanni、妻Bice、子Mario、Gottardo、Albertoの墓石が並んでいる。

セガンティーニの「生」「自然」「死」三連作

 三連画は 「 生:La Vita − 自然:La Natura − 死:La Morte 」である。
セガンティーニ「生」
「生:La Vita」はソーリオを舞台に描かれたもので、
画面の後方に夕日に光るブレガリア山群(雪山)が、左手前の木に腰掛けた聖母子、そして牛のいる牧場が描かれている。
2001年訪問のソーリオ

セガンティーニ「自然」
 未完になった「自然:La Natura」は、セガンティーニ・小屋ヒュッテで描かれたもので、絵のバックにある山並みはまさにそこからの眺め(Piz-Palu(3905m)付近のベルニナ山群から、アルブラ山群のPiz-Uertsch(3268m)付近まで)と一致します。牛を家路に追う夫婦の姿が描かれています。彼は1899年9月28日、制作中に急性腹膜炎で亡くなりました。

セガンティーニ「死」
「死:La Morte」の作品の背景の山々は、マロヤ峠から見える山、Piz da la Margna (3159m)、Val Maroxマロッツ渓谷、Pizzi dei Rossi (3027m)、Piz Salacina (2599m)を見る方向が絵の背景です。喪服の婦人達が棺を馬そりに乗せる雪の朝のシーンです。
2001年訪問のマロヤ峠
2009年訪問のマロヤ峠>・・一家の墓地も

・作品は縦2m前後、横3〜4mと非常に大きい絵であり、サンモリッツのセガンティーニ美術館に所蔵されている。


セガンティーニ関連のサイト

http://www.segantini-museum.ch/【セガンティーニ美術館】
「生の天使」【「生」と同じく聖母子が描かれていて、奇妙に曲がりくねった木に座っている】
「悪い母たち」The Bad Mother【足立区綾瀬美術館 annex】
「水を飲む少女」「アルプスの真昼」【美術を楽しむ旅】
大原美術館【もう一つの「アルプスの真昼」が所蔵されている】
http://www.segantini.it/【拡大画像がある】
http://www.segantini.com/【年代記など】
http://de.wikipedia.org/【wiki/Giovanni_Segantini:ドイツ語版が詳しい】
GIOVANNI SEGANTINIのGoogle画像検索

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