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記事No : 531
タイトル 01: 「旅涯ての地」の本とは
投稿日: 2006/05/11(Thu) 07:18:51
投稿者kitamura

坂東真砂子 「旅涯ての地〈上/下〉」 ISBN: 4041932068/4041932076 角川書店(2001/06)
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出版社/著者からの内容紹介
さまよう魂を救うのは、神なのか。構想五年の荘厳な歴史ロマン大作!
●上●
内容(「BOOK」データベースより)
13世紀、イタリア。元王朝クビライ・ハンに仕えたマルコ・ポーロ一族がヴェネチアに帰郷した時、一行の中に宋人(チャイナ)と倭人(ジパング)の血を引く奴隷がいた。
名は夏桂(カケイ)。密貿易に失敗した彼は奴隷に身を堕とし、マルコたちに買い取られたのだった。
その運命は、偶然手にした一枚のイコンによって大きく変転する。イコンは当時、邪教と呼ばれたキリスト教・異端カタリ派の所有するものであり、それはキリストの「聖杯」でもあったのだ。
そして夏桂は謎の女伝道師マッダレーナに導かれ、信者たちの隠れ住む“山の彼方(ウルトラ・モンテス)”へと旅立つが…。荘厳な歴史ロマン大作。

●下●
“山の彼方”に辿り着いたマッダレーナと夏桂は司教ベルナルドを訪れ、イコンを差し出した。
その中には、『マリアによる福音書』が隠されていた。これこそ、カタリ派が探し求めていたものだった。イエスの真の言葉がヘブライ語で書き記されているこの書が、ローマ教会の手に渡り、闇に葬りさられる前に、司教はラテン語への翻訳を急がせた。しかし、その衝撃的な内容を知った司教は倒れ、大子ジュリアーノまでが、異端審問官への密告で火刑に処される。夏桂がもたらしたイコンが、一つの村を、揺るぎないはずの信仰を、崩壊させてゆく…。荘厳な歴史ロマン大作。


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