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Pso-Manghenマンゲン峠
【g246.jpg:Pso-Manghenマンゲン峠:ジロ・デ・イタリア応援などのワッペンだらけ】

Passo del Manghenマンゲン峠(2042m)、Lago di Serraiaセライア湖

ジロ・デ・イタリアが半月前に走った峠【●峠DB
すべての国の女性に脱帽です・・

イタリア:トレンティーノ・アルト・アデイジェ州/ドロミテ】[北村 峠一].(Kitamura)      


●カヴァレーゼの南のポイントといえば・・

 6月8日日曜日、雲はありますがところどころに青空も見えています。今日の狙いはこのカヴァレーゼの南にある峠。私の目標にしている峠ドライブで、2000m以上で最後に残った峠なので期待して出発です。

 ところでこの南にあるCatena dei Lagoraiラゴライ山脈付近には、他に気になるポイントがいくつかあるのです。

 まずは昨日インフォメーションで聞いたCinque-Crociチンクエ・クローチ峠(2018m)は、残念ながら峠の前後で車両通行禁止になってます。でも峠の名前の意味、「5差路峠」は歴史がありそうで興味を引きますね。

 そのチンクエ・クローチ峠へのルートは、ずっと右にあるBroconブロコン峠の方から入っていくのですが、ブロコン峠にはこの数日後に通過することにしています。

 Cavaleseのすぐ南には、前のページで紹介したチェルミスがあり、大事故があったところです。




大きな地図で見る
【Manghen峠、Cinque-Croci峠、Pramadiccio峠、Cavalese、Tesero、Alpe Cermisなどの地図とルート】
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●Passo del Manghenマンゲン峠へ・・

 カヴァレーゼから峠への入り口への道はちょっと判りづらく、遠回りしましたが・・

Pso-Manghenマンゲン峠へ
【v822.jpg:ロータリー3番目を峠方面に曲がる】

Pso-Manghenマンゲン峠へ
【v827.jpg:細い峠道が林の中に入っていく】

Pso-Manghenマンゲン峠
【g236.jpg:峠直下の山小屋。2000m以上は霧が流れて良い眺め】
 最初牧場のようなところを走っていた峠道は、途中から急に狭くなり、対向車が来たらすれ違いが大変と思っていたのです。

 でも時間が早かったこともあり、バイクと自転車に出会っただけ。

 2008年6月8日9時40分、2000m以上最後の峠、Passo del Manghenマンゲン峠(2042m)に無事到着し、早速いつものように360度を撮影します。
●峠DB

Pso-Manghenマンゲン峠
【g226.jpg:峠の360度。北:カヴァレーゼ方面】

Pso-Manghenマンゲン峠
【g223.jpg:峠の360度。南側の山はM.Cengello(2368m)。十字架まで登ってみると】

Pso-Manghenマンゲン峠
【r028.jpg:峠にある十字架】
 峠の頂上は無風で、雲の合間から見える山々もきれいですが、やはり北斜面には雪が残り、咲き出した花の数もわずかです。アルペンローゼと思われる群生もありますが、多分咲き出すまで、あと一月くらいはかかるでしょう。【●峠の花図鑑

Pso-Manghenマンゲン峠
【g239.jpg:峠の花たち:左から:Arabis serrataアラビス・セラッタ(アブラナ科)、Pulsatilla alpina ssp. apiifoliaプルサティラ・アピフォリア(キンポウゲ科) 、Crocus vernusクロクス・ヴェルヌス(アヤメ科)、Loiseleuria procumbensロイセレウリア・プロクムベンス(ツツジ科)】【●峠の花図鑑

 頂上にある十字架付近に登って、南のVal Calamentoカラメント渓谷を見下ろしてみます。

Pso-Manghenマンゲン峠
【g232.jpg:峠の南:十字架からボルゴ・ヴァルスガーナ方面を見る。右下に峠道が見える。あそこをGiroは登ってきた】

 峠の標識には、字が隠れるほど大量のワッペンが貼ってありますが、これはツールドフランスなどの自転車レースのある峠でよく見られるもの。

 今年2008年のGiro d'Italiaジロ・デ・イタリアの第14ステージは、峠にまだ雪も残る5月24日、ヴェローナからこのマンゲン峠を経、カヴァレーゼの北にあるAlpe di Pampeagoアルペ・デ・パンペアーゴ(1740m)までの195kmで行われました。今からたった2週間前ですから、サイクリストやバイク同好会たちの熱気が残っているのです。さらに下りの峠道にも、応援の選手名、チーム名がたくさん残っています。

●2008年のGiro d'Italiaジロ・デ・イタリアの14ステージ

Giro d`Italia 2008-14StageAlice Video:Passo Manghenを通過する動画シーン
【By:Alice Video - Giro d`Italia 2008 - Passo Manghenpart nr.1

http://organvita.exblog.jp/8195711/【Organvitaさん:カヴァレーゼ近郊Teseroに在住し、当日のジロを目撃された】
http://www.steephill.tv/【結果情報】
結果:1位 Emanuele Sella (Ita) CSF Group Navigare 5.37.14 (34.338 km/h)

Pso-Manghenマンゲン峠
【v833.jpg:Giroの応援マークが見える】

●アルプス周辺にお住まいの日本女性ブロガー・・

 帰国後、ジロがこの峠を通過したときの情報を知りたいとネットで検索していたら、前日宿探しをしたTezeroテゼロ村に在住している日本人の女性、Organvita(吉田 愛)さんのブログを見つけました。パイプオルガンを弾き、2006年にこの村にオルガン製作者であるイタリア人のご主人と住み始め、ヨーロッパ各地や日本で演奏活動をされている方のようです。

 レース当日の村の写真や、観客、選手など皆さんの熱気が伝わるそのブログの記事は、大雪が降り続いているという今(2008年12月始め)の情報と共に、本当に嬉しいものでした。

 このアルプス周辺に住まわれている日本人、特に女性の方は積極的に情報発信されていますね。「ブログ村>海外在住>イタリア情報」には147人も登録し、そのほとんどが女性のようです。HPやブログのつながりで、私もヨーロッパエリアの何人かの女性の方と、情報交換したり時にはお会いしたりしていますが、実に皆さんエネルギッシュ。仕事を持ち、育児を頑張り、お里帰りをし、前向きな現地情報を発信。「ご主人も、さすがいい日本女性を選んだなー」 といつも感心するのです。

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●Val Suganaスガナ渓谷から、Lago di Caldonazzoカルドナッツォ湖・・

 南側の斜面はかなり整備された峠道です。ほとんど車には会わず快適ですが、逆に出合ったときには気を遣います。「むこうの人はわき見運転していないか?」 と。

 Val Suganaスガナ渓谷は大きく深い谷です。正面に見えるのがヴェネト州ヴェローナ県境のM.Ortigaオルティガ連山、第一次大戦時のオーストリア・チロルとイタリアの国境だったところで、きっと大戦場だったことでしょう。

Pso-Manghenマンゲン峠
【v846.jpg:Val Sugana渓谷の向こうにヴェネト州境のM.Ortiga連山が見事】

 谷を西に走り、Lago.di Caldonazzoカルドナッツォ湖の湖岸を少し散策して見ようと、Canala di S.Cristoforoクリストフォーロの公園に駐車します。昼食のパンとチェリーをベンチで食べていると、カモが餌を貰いに寄ってきました。でも、こんなところはきっと、餌やり禁止でしょう。

 しばらくするとカラスのような真っ黒な羽根なのに、オデコとクチバシだけが白い、ちょっとずるそうな人相の水鳥も寄って来ました。小雨もぱらついてきたこともあり、この湖から退散することにしました。
カルドナッツォ湖 カルドナッツォ湖
【g251.jpg:L.di Cadonazzoカルドナッツォ湖】 【g252.jpg:湖岸のカモ、ちょっとずるそうに見える水鳥はなに?】

●Lago di Serraiaセライア湖とあの水鳥・・

 カヴァレーゼへの戻りはトレント経由でもいいのですが、やはり私のペースは峠道、山を突っ切って走ることにします。

セライア湖へ
【v857.jpg:山の中の道を北上し・・】

 途中のLago di Serraiaセライア湖の駐車場に車を入れ、湖を一周することにしました。一日中運転ばかりでは体力を使わず、さわやかな気分になれないからです。山のほうに雲がかかり、きっと通り雨が来るという読みでレインコートも持参です。

 この湖でもあの「ずるそうな顔立ち」の、カラスのような水鳥の親子がいました。アルプスの主要な峠はほぼ通過し、その峠データベースもあとわずか。アルプスの花図鑑も330種以上になってきて、そろそろ頭打ち。この先、アルプスの動物や昆虫なども集めることにしましょうか。

セライア湖
【h715.jpg:Baselga di PineのL.di Serraiaセライア湖に、一周しようと立寄る。先ほどの湖にもいたオオバンの親子と、ひれのような水かき「弁足」をUPで】

●オオバン、学名:Fulica atraフリカ・アトラ

1.学名:Fulica atra
2.目、科、属:ツル目Gruiformes、クイナ科 Rallidae、属:Fulica、種:オオバンF. atra
3.仏名/伊名/独名/英名
 仏:Foulque macroule
 伊:La folaga
 独:Blasshuhn
 英:Common Coot/Eurasian Coot
・全身が灰黒色で、くちばしと額板は白い。バンと体つきは良く似ているが大柄でくちばし基部の白いのが特徴。ちょっと怖そうな顔つき。
・ひれのような独特の水かき「弁足」をもつ。
・西洋ではその色彩や身のこなしから、美や雅(みやび)のシンボルとなる一方で、英語では白い頭部の連想から、「額がハゲあがっている」ことをas bald as a coot(オオバン)とも言うそうです。
オオバン(大鷭、学名:Fulica atra)【Wiki:ツル目クイナ科】
オオバン【サントリー愛鳥】
オオバン【いわきの野鳥たち】

●24時間のマラソンも、女性強し・・

 なぜか何人ものゼッケンを付けたランナーが追い越していきます。ところどころの木や柱に「24ora Mai Zeder」と書かれていますので、24時間のマラソンレースが行われているようです。昨日6月7日から走り出し、今日8日16時に表彰式があるようで、今14時過ぎなのでラスト1時間ほどが勝負です。
 時折夕立のような雨も通過する中、たくさんの選手と自転車に乗った応援団が湖1周4kmをぐるぐる走るのです。

 帰国後ネットで記録を見ると、優勝は男子が218km走破、この湖を55周ほど走ったのです。平均時速9kmですから、きっと寝ずに走ったのでしょう、すごいものです。なんと女性優勝者は199kmも走ったとのことで、たった19kmしか差がない。女性のパワーには脱帽です。

 そして、すべての峠を付き合ってくれている我が妻も・・

セライア湖
【v872.jpg:ゼッケンをつけた選手が湖岸を回周している】

●24ore Mai Zeder:マイ・ツェーダー24時間マラソン

・Mai Zeder24時間マラソンは2005年から毎年開催。Baselga di PineのAltopiano di Pine、L.di Serraiaセライア湖の周囲を走るコース。
海抜1000mのほぼフラットの場所、一周4kmを、24時間走るレース。
・2008年は6月7-8日に行われ、参加選手は145人、世界中から集まった。
・記録:1位の選手名/チーム名(距離)は、
 男子=Barichello Gastone(218km)、女子=Barchetti Monica(199km)
 男子リレー=A tutta birra高いビールに(327km)、女子リレー=Lente ma contenteゆっくりだが幸せ(288km)
・Mai Zederは、「Zeder:ドイツ語の杉」なので「Mai:もドイツ語のMain私」で、「私の杉」という意味でしょう。
24ore Mai Zeder (24=ventiquattro)
2008年のマラソン風景の写真

セライア湖
【g258.jpg:24ore Mai Zeder:マイ・ツェーダー24時間マラソン】

<関連するサイト>

http://it.wikipedia.org/【Passo_Manghen:wiki】
http://www.summitpost.org/【Passo del Manghen周辺のハイキング、展望など】
http://www.maizeder.it/【24ore Mai Zeder:マイ・ツェーダー24時間マラソン】
http://jp.youtube.com/【Serraia Lakeで撮影:Andrea e Anita Sposi - Il Mondo Insieme A Te - Baselga di Pine :動画】

<関連書籍・地図>

ヨーロッパアルプスのハイキング地図、ガイド洋書  山渓など:日本語編

<関連HOTELなど>

【Hotel-Club:イタリアのホテル】  hotel 海外ホテル予約

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●イタリア ワイン検索

<カヴァレーゼ近郊のカステッロ村へ、ハイキングに・・>
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