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Piran-Rt-Madonaの灯台
【325.jpg：最西端のPiran-Rt-Adona灯台】

Piran/Adriatic-Sea ピラン/アドリア海-2
青い海、照りつける太陽、これは若い娘たちにとって、そして僕たちにとっても素晴しいのです。

　旧東欧の最西端の岬。Yugo Koral-45、903cc、15万km走行。独立して12年、スロベニアの成長とともに走ってきた車です。
[北村 峠一]      

＜2003.6.12(木)＞
　ピランの岬、旧東欧の最西端（と、どこかのガイドブックにありましたが、対岸クロアチアのSavudrijaの方が5kmほど西。・・観光地ではなさそうですが）。この青い海のずっと西、約90km先にヴェネチュアがあるのですが、晴れていても肉眼で見るのは無理のようです。荒れていない海岸は、ヨーロッパの最西端のロカ岬と違い、ここは砂浜に降りて行けそうです。

・・・と、海辺に目を凝らすと・・・暑さの水辺で若い娘たちが、おおらかに胸を出して日光浴を楽しんでいます。数十mも離れてはいますが、のぞき見しているこちらが照れくさいほど、堂々とした彼女たちの美しさです。ニースの海岸にもいましたが、ここは旧東欧？観光客なのでしょうか？（２日後、アルプスの麓、ブレッド湖でもやはり美しい彼女たちを見ましたから、この地の若者なのでしょう。）・・・この年(2003年夏)、ヨーロッパは猛暑が続き、フランスで1.5万人の死者すら出ました・・・
【●旅の絵本へ】

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【231.jpg：教会から見る岬と、北側のPusterla海岸線】　【247.jpg：暑い夏・見ているほうがドキドキする?】　【288.jpg：アドリア海の色の変化】

＜地中海の水はなぜ青いのか？＞

・地中海は川から流れ込む水量より蒸発する量が多く、ジブラルタル海峡を通って大西洋の水が流れ込む。しかしその50-100mの表面水はプランクトンの餌の栄養塩が少ない。プランクトンが多いと緑、少ないと青い。(『アルプス越えて買い物に』本田静哉、暮らしの手帖社、1984.3、p.301-)

　・・・そんなにプランクトンが少ないのか？　魚も取れないのかな？と思ってWebを調べ、次の記事を見て納得しました。そして魚は高く、肉の方が安いこともわかります。

・地中海では栄養不足のため魚が小型化し、その結果、独特な生活史を進化させた・・・　(北大 プランクトン教室)
・瀬戸内海の1 km2当りの年間漁獲量（約21 ton）は、地中海の25倍にもなり・・・　(広島大学 海洋生態系評価論研究室)
　岬の先端に降ります。それにしても青い海水です。プランクトンが少ないせいとのことです。結果として地中海は魚も少なく小型なのです、意外でした。

　暑いこの海岸に、長そでの旅行者は似合いません。でも一応この海の水にも、手を触れてみようと階段を降ります。「ぬるいね」「23度だよ」横に立っていたおじさんは、そう言った後、見事な飛込みをし、娘に手を振っていました。

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【2d3.jpg：僕たちのために、彼は背面ジャンプを】

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【2e0.jpg：見事なヒップと若さ。海水に触ると「23度」と教えてくれました。】
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【ピランの俯瞰図。灯台、港、市街が半島の先端にちりばめられています】

　先端の灯台、岬の南側を俯瞰図と比較してみてください。スロベニアの国の人たち皆が誇りに思う町、ピランのカラフルな歴史ある建物の海岸線です。

　今、6月なかばの平日で人もまばらです。週末、半月後の観光シーズンには、この海岸にもたくさんの人たちがこうら干しをするのでしょう。

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【364.jpg：岬の南側。左からRt-Adona灯台、Sv.Klementa/St'Clement教会、右に港・広場方面】

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【365.jpg：YUGO KORAL-45】

　真っ赤な、ちょっと古ぼけた車が目に付きました。「Zastava Yugo Koral 45。愛称：赤い悪魔。903cc45hp。最大速度145km/h。1990年頃の生産」
こんな1000cc以下の車が、道路を走ると早いのです。ユーゴスラヴィアから独立(1991年)してもう12年、走行メータを覗くと15万km台、この車もスロベニアの成長と共に走ってきたのでしょう。

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【376.jpg：港へ】


−−−−
　ピランの駐車代は1000Sit(約600\)でした。交差点では、Pulaが数km先のクロアチアの地名らしいということがここでわかります。ＨＲは、クロアチアCroatiaの別名Hrvatskaから来ているのですね。(ハンガリーはHUでした。)

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【387.jpg：Portrozの港の向こうにSecaの岬、その向こうにクロアチアが】　【392.jpg：このＴ字路を右に。Pula/Polaはクロアチアの地名】

　高速道路を使って同じ道を戻ります。シュコシャン鍾乳洞付近、プレット洞窟城、ポストイナ鍾乳洞付近、こういう、石灰石の白い丘陵が、カルスト地帯の風景が続いています。

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【3c2.jpg：Skocjanske-Jamaシュコシャン鍾乳洞の出口】　【3c5.jpg：Nova-Gorica/Ajdovscinaの分岐点。正面の山Suhi-Vrh(1313m)が分水嶺、その山の向こうにプレット洞窟城がある】

＜世界遺産のシュコシャン洞窟群Skocjan Caves：1988年登録＞

　○http://www.lochstein.de/hoehlen/Slo_Kro/skoc/skoc.htm【シュコシャン洞窟群：たくさんの写真情報】
　☆http://jjfi.hp.infoseek.co.jp/【シュコシャン洞窟群案内】
　ｉ：アルプス・周辺エリアの世界遺産
＜ポストイナの町に戻り、翌朝アルプスの大・分水嶺に沿って北上。Bohiniボヒニ湖に向かいます・・・・＞
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