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スイス〜ドロミテの峠:ドライブ記録 by 南方さん=(情報提供)

  <<<-date = 2000/8/10
この記録は、南方 さんがアルプスの峠をドライブしたときの情報です。
 (1)スイスの峠:サンモリッツ周辺、フルカ峠周辺
 (2)スイス〜イタリアの峠:ベルニナ周辺、ドロミテ街道周辺

皆さんの旅のスケジュールをたてるときの参考や、「旅の記録」、「感動や興奮、楽しかった思いなど」の情報としてまとめてみました。
内容についての問い合わせは、 南方 さん直接か、 kitamuraまで。

2000/7/29:(1)峠の旅・情報
2000/8/ 5:(2)質問と回答・情報

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●2000/7/29 峠の旅・情報
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kitamuraさま御夫妻
前略

 はじめまして、和歌山の南方と申します。kitamuraさまのホームページを拝見させていただき、ヨーロッパアルプスの峠超えに行って参りました。

 私は和歌山市在住の42歳の会社員で、ヨーロッパの国々の魅力に魅せられてヨーロッパばかり今回で8回(最近の5回はレンタカーでの旅です)の旅行歴があります。

 昨年スイスをレンタカーで4日間旅行しましたが、サンモリッツまでの旅程でアルプスの峠越えが避けられないことを知り、初めての経験に2000m超の峠を9月下旬に車で越えられるのか、との情報収集を、インターネットで検索しました際に初めてkitamuraさまのホームページを拝見させていただきました。

 本屋さんにはたくさんのガイドブックが並んでいますが、車でのアルプスの峠越えに関する書物はほとんど見あたらず、結局このホームページでほとんどの情報を頂き出発致しました。

 初めての峠、ユリア峠を越える時には初めての経験に高度を増すに連れたいへん不安になりましたが、峠付近の素晴らしい景色に大いに感動し、その後の旅程にできるだけ見所のある峠越えを組み込んで、スイスアルプスの山々を駆け回って参りました。

●ルート概略 : 1999.9月下旬
Zurich − < Julierpass> − St.Moritz − <Berninapass> − St.Moritz − < Malojapass> − <Splugenpass> − Bernardino − <Brunigpass> − Interlaken − <Grimselpass> − <Furkapass> − Luzern − Zurich
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 それですっかりアルプスの峠に魅せられて、この7月中旬にはまたまたイタリア、スイスの峠に行って参りました。

 今回の旅程ではドロミテ地方の詳細な情報が、ガイドブック等ではほとんど記載が無く(先輩から素晴らしいところとのお話を数年前より何度も聞いて、今回の旅行のハイライトとしましたが・・・)、またまたkitamuraさまのホームページをたいへん参考にさせていただきました。

 ドロミテには三日間おりまして、私はCanazei、Pordoi峠でホテルを探しました。何処も欧米の方々で大賑わいでしたが、結局この三日間は日本の方には全く出会いませんでした。今回の旅行でもミラノ、サンモリッツ、ベニスは大勢の日本人で賑わっていましたが、アルプスの峠にはまだまだ日本の方はあまり行かれないようでヨーロッパの魅力の半分以上を見損なっているのではないか、とたいへん残念に思いました。

 田舎の方は日本人も少なくて、本当に外国を旅行してるんだとの実感が沸き上がってきますし、現地の方々も都会とは違って素朴でたいへん親切ですよね(私は片言の英語は少し話せるのですが、ドロミテ地方はイタリア語かドイツ語しか話せない人がほとんどで少し苦労しましたが・・・)。

 多くの日本の方々にもっとヨーロッパアルプスの良さを知ってもらいたいと思う一方で、あまり有名になり過ぎてのどかな雰囲気を壊してもらいたくないとの思いもあり複雑な心境ですが・・・。

●ルート概略 : 2000.7月中旬
Milan − Como − <Berninapass> − St.Moritz − <Umbrailpass> − < Sterviopass> − Bolzano − <Costalungapass> − Canazei − <Sellapass> − <Gardenapass> − <Campolongopass> − <Falzaregopass> − Cortina d'Anpezo − <Tre Croci> − Mizurina − <Tre Croci> − Cortina d'Anpezo − <Falzaregopass> − <Pordoipass> − <Sellapass> − Ortisei − Venice
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 ヨーロッパも今回で8回目となり主だったところは行き尽くした感じで、今後は他の国々に行こうかなとも思ってましたが、もうしばらくはヨーロッパの田舎(小さい町々にも美しい見所が一杯なのですよね)およびアルプスの山巡りが続きそうです。

 前回、今回の旅行ではkitamuraさまには本当にお世話になりまして、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 これからもこのホームページを拝見させていただき、旅行の資料とさせていただきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

 kitamuraさま御夫妻におかれましては今後も峠の旅を続けられ、無事にヨーロッパアルプスを完全制覇(その予定はないですか?)されるように心よりお祈り申し上げます。
              早々


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●2000/08/05:kitamuraからの質問と補足など
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> 南方さんって、珍しい名字ですね。南方熊楠という方も和歌山の方ですか?

南方熊楠のことをご存じのようでたいへんうれしく思います。・・・・南方熊楠は和歌山県田辺市に移り住まわれ、紀南地方を中心に足跡を残された方ですが、お父さんは和歌山市の方だったそうです。現在田辺市の隣町の白浜温泉(羽田から飛行機で一時間余りです)に記念館があります。
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> Grimselpass、Furkapassは、私たちも一月ほど前に行って来ました。
> Grimselpassから、氷河越えのFurkapassは雄大ですね・・・

20年前大学生の時に、ツェルマット−サンモリッツ間を走る氷河急行の車窓から見たフルカ峠の氷河が忘れられず、昨年9月の旅行時にまた行って来ました。車で行くと心行くまで景色を堪能できて素晴らしいですね。氷河の中に入れるようになっていましたが、行って来られましたか?

最近氷河急行がブームになり日本人団体客で賑わっているようですが、数年前からフルカ峠は難所につき新フルカトンネルを通るようになってしまい、氷河急行最大の見所が無くなってしまいました。

昨年訪れた時確かにフルカ峠の昔の線路は廃線となっていましたし、SLによる観光列車が不定期便で運行されていました。列車による”線”の旅と違って車による”面”の旅ならではですよね。
それと、sustenpassは行かれましたか?私は時間の都合で回れなかったのですが、ここも氷河が見れるらしく素晴らしい峠とのことですが・・・。
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> − Milan − Como − <Berninapass> − St.Moritz
> コモからベルニナ・サンモリッツというルートもあるんですね・・・
> 今度その道を考えてみます。

 今回私たちはミラノ観光の後、コモを観光し、そこから湖畔に沿った断崖の狭い道を”コモの真珠”と言われるベラッジオ(Bellagio)まで行き宿泊、翌朝湖上をフェリーで東岸まで渡り、そこから(さらに北上してマロヤ峠経由が最も早いルートですが)イタリア−スイス国境南の渓谷をまっすぐ東へ進みTiranoの町からベルニナ峠を越えサンモリッツに行きました。
(前回もベルニナ峠に行きましたが雨でした。今回、天気の良い日に峠を越えたかったのとサンモリッツ東のディアヴォレッツァに登りたかったので)。

このルートは氷河急行とともに有名なベルニナ急行が通るルートです。Tiranoからしばらくは一般道を車と国際急行が一緒に通り(路面電車のように)たいへん緊張しました。
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> < Sterviopass> − Bolzano
> この峠の下りはどうなのでしょうか?登りにあれだけアップアップしての勾配なので
> 下りは結構 「谷」がすぐ下で恐いのでは?? 右手に雪山が・・・氷河が・・・

kitamuraさまの情報で、すごい下りであるのは覚悟していました。360度超のヘアピンカーブの連続で、特に右カーブは上りの車が確認し難く、妻子の協力を得ながらゆっくりと下りました。
(猛スピードで下る自転車に何度追い越されたことでしょう)。

下っても下っても次から次に現れるカーブに、峠の高さを改めて認識しました。
妻は車酔いしやすくSterviopassを越えるか決めてなかったのですが、当日お天気も良く、妻には酔い止め薬を飲んで体調を整えてもらって、サンタマリアの村で行くことに決断しました。

サンタマリアからUmbrailpassに至る山道は一部未舗装で道幅も細く大変でしたが、Sterviopassは素晴らしい(というかすごい)峠で一家で感激することひとしおでした。
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> ドロミテのいくつかの峠も、私はまだですね・・・
> ところでVeniceから北イタリア山岳エリアへのルートは良いところありますか?
> イタリアの各地の峠を走るには、フライトの起点・終点をこのあたりにする場合も出てきそうです

私たちはドロミテには西のBolzanoから入って、東のCortinaへと抜けましたが、そこからVeniceまでは、一般道65kmに高速道100kmと2時間余りですぐに行けたのですが、

ドロミテの峠を一通り行っておきたかったのと、途中Veronaに立ち寄りたかったのでMizurina、Cortinaから引き返し、ドロミテ最高のポルドイ峠で一泊してBolzanoよりVerona経由でVeniceに向かいました。

ただ景色の点から考えますと、やはりオーストリア−イタリア間の峠越え(今回時間の都合で行けなかったのですが特にグロースグロックナーは行きたかったです)の方がお薦めなのではないでしょうか?

私の場合関西空港を基点としますので、最近はエールフランス便を良く利用しています。AFはインスブルック、ザルツブルクへの便が少ないので計画が難しいのですが・・・。千葉にお住まいとのことで成田空港に近く色々なエアーを検討できて良いですね。
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> >・・もうしばらくはヨーロッパの田舎・・・アルプスの山巡りが続きそう・・
> >小さい町々にも美しい見所が一杯なのですよね

> 本当にそうです。こんなにいい村が・街がどうして観光地として有名でないんだろうか・・・
> でもそーとしておきたいな・・・あまり便利にならずに・・・などと

全く同感です。今回の旅行で改めて認識したのですが、田舎の方は我々個人旅行者にとってはとてもいい雰囲気ですよね。


また、以前にベニスに行ったとき、少し良くない思い出があったので、今回妻の希望でイタリアに行くことを少し躊躇ったのですが、今回は田舎で良い思い出ばかりできて本当に行って良かったです。

イタリアはヨーロッパの中では物価も安いですし田舎の方はみんな素朴で親切な人が多く、実は少しイタリアにはまりかけています。
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>>無事にヨーロッパアルプスを完全制覇・・その予定はないですか?・・されるように心よりお祈り申し上げます

>制覇・走破・・あまりに「大胆不敵?」な言葉ですがそれを目標にしています。
>・・が、なにぶん年1回10日ほどの旅では、なかなか消化できず、頑張っても15峠、
>残りが60峠ぐらい=単純に考えて4回。一筆書きの旅ですから、多分6-7回(6-7年)は必要でしょう。
>60才を越える?・・と、そんなに体力無いと考えると、ひと月間ぐらいの旅を 年2回ぐらいに・・・したいなー・・と・・・

お年をお伺いいたしまして少し驚きました。旅行の内容からたぶんお若い方(少なくとも30歳代、ひょとして20歳代後半の方かもと)と思っておりました。

自分よりも一回り以上も先輩の方と伺って私もファイトが沸いてきました。峠越えのお話を皆にすると”お若いですねー”と言われるのですが、峠の素晴らしさを一度知ってしまったら年齢など関係ないですよね。

ぜひ制覇されてできれば本などに(綺麗なスケッチを多用していただきたいですね)まとめられることを期待いたします。
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> 夢はその後、各地の渓谷や、ハイキングコースや、田舎の村や・・・
> ピレネーなどもあるし・・・

そうそう、ピレネーもありましたか、面白そうですね。いつの日かぜひまた情報をお教えいただきたいと思います。

それとノルウェーは走られたことはおありですか?私は10年ほど前に4日ほどフィヨルドを廻ってきました。

高低差はさほど無いのですが、フィヨルドの断崖絶壁に張り付くように道が続き、また途中フィヨルドを何度もフェリーで対岸に渡らなければなりませんが、
海に川に湖に山に峠に氷河にと景色は目まぐるしく変化して楽しいかったですよ。もしまだでしたら、ぜひお薦めいたします。
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> もし、よろしければ、mailの内容を私のHPに紹介させてください。
> 読まれている皆さんが、初めての海外ドライブに、自信を持って行ける
> きっかけになるといいなと思います。さらに峠に関連した情報がなるべく
> 集まっていた方が、情報源として有効かと思います。

海外での運転を何回か経験していた私でも、峠越えは確かに最初は不安でしたね。
また本屋さんでも適当なガイドブックが見つからず、kitamuraさまのホームページは本当に有り難かったです。

より一層充実した内容になるようにお手伝いさせていただけることがありましたら、喜んでさせていただきたく思います。


●色々な峠越えを経験された皆様からの「旅の記録」と同時に、「感動や興奮、楽しかった思いなど」を情報としてまとめられれば良いなーと思います。
是非皆様の情報をお寄せください。

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