ヨーロッパ アルプス 峠ドライブ紀行 TOPに戻る LINK/FAQ/情報提供のtopへ戻る /[ビデオQAへ]count

写真フィルムのX線被害について
●写真のX線被害の概要
●調査依頼文
●調査結果:回答文
●「フィルムは手荷物として機内に持ち込んでください」の文書
●いつ頃からなのか?
●対策案、今後の方向性案など・・・

topに戻る
****************************
●写真のX線被害の概要


2001.6-7月の旅から帰ってきて、写真を焼き付けてみたら・・・全部(15本)・・・「どことなくくすんで、シャープでなく、露出不足・・・期限切れのフィルム使った?・・・」と、ショック・・・
フィルム遮蔽のケースに入れておいたのに!!
で、コダックにフィルムとサンプルの焼き付け写真送ったら・・・

「1998頃から、欧米の空港の荷物(預ける荷物)チェックのマシンが高性能=フィルムに破壊的になって・・・(通常の透視で不審な荷物を見つけると、強力なX線でチェックする・・・)」
「機内持ち込みの、手荷物にしてください」 ・・・・・・・・とのこと
「CD焼き付けて、ディジタル加工でも、改善不能では?」とも
通った空港は、パリ:CDG+オルリー、ストラスブール、ミュンヘン・・・当然成田も

topに戻る
****************************
●調査依頼の文:


コダックお客様相談センター http://www.kodak.co.jp/JP/ja/service/support/support_ci.shtml

<フォーム書き込みの写し>
フィルム:製品不具合

 ・先月ヨーロッパへの旅行に際し、コダックGOLD400:24枚撮りのフィルムを20本ほど購入した。(Coopで購入:有効期限2002/5、2001/11など) 15本ほど撮影し、焼き付けて帰ってきた写真は、どことなくぼんやりし、色も悪く・ ・・せっかくの記録が台無しだった。 <カメラはミノルタCapios75、焼き付けはFujiだった>
 ・有効期限に付いてのFAQは読みましたが、「賞味期限」以前でも、かなりひどい状 態となっているように思える。(毎年、御社のフィルムを使っているが、今回の状況 はひどい・・・)
 →焼き付け等をやり直すことで回復できるものか、教えて欲しい。

 ・フィルムをスキャナーし、CDなどに焼き付け、画像処理ソフト(現在ペイント ショップ・プロ利用)などで加工すると、少しはましになるかどうかを教えて欲し い。
topに戻る
****************************
●調査結果回答:


送付・検査したコダック社からの文章(2001.8.14)から

・・・全体的にぼんやりした印象ですが、この2本のフィルムはX線の影響を受けていますので、その結果、仕上がりが悪化しています。
見露光部分が判別しやすいので、2本のフィルムの絵柄のない部分を見て欲しいのですが、斜めに蛇行する濃度ムラを識別できます。
 これが典型的なX線カブリの現れであり、海外に行かれていますので、おそらく空港での検査によって影響を受けたのではないかと思われます。この状態を画像処理ソフトで修正するとしても、部分的にX線の影響がでており、それも境界部が明確でありませんので現実的には困難と思います。

(なお、「現像プリントについては、純正仕上げで依頼して欲しい・・これにより色合いが改善できる」旨の文もあった)

topに戻る
****************************
●「フィルムは手荷物として機内に持ち込んでください」

   フィルムメーカが飛行機ご利用の方に呼びかけ
                2001年7月19日
                コダック株式会社
                コニカ株式会社
                日本アグファ・ゲバルト株式会社
                日本ポラロイド株式会社
                富士写真フィルム株式会社

 最近、外国の空港で最新式の強力な荷物検査用X線装置の導入が進んできたことから、空港X線によるフィルムのかぶり事故が増加傾向にあります。このような状況から、フィルムメーカ5社では、「飛行機をご利用の際、フィルムは『手荷物』として機内に持ち込んでいただく」ように飛行機をご利用される方に注意を促すことにいたしました。

 この最新型検査装置はX線とCTスキャン(コンピューター断層撮影)を組み合わせて、預け入れ荷物の中の不審物を検査するもので、精密な検査を要する不審物を見知すると、高出力スキャンに切り替わります。この高出力X線を受けると、縞模様やカブリなどがフィルムに生じ、写真が台無しになってしまうことがあります。この検査装置は今後さらに普及していくものとみられております。

 このような検査装置による影響は、撮影前か撮影済みかにかかわらず未現像の写真感光材料[例 カラー・白黒フィルム、スライド用(リバーサル)フィルム、レンズ付フィルム、インスタントフィルム等]に起きる可能性があり、その影響は現像してみないと分かりません。

 荷物検査は、国・機関等によりさまざまな設備・方法で行なわれており、一概には申せませんが、お客様の大切なフィルムが検査装置によってカブリ等の影響を受ける可能性を低減するために、以下のフィルム取り扱いをお勧めいたします。

「撮影前か撮影済みかにかかわらず、未現像のフィルムは、搭乗手続き時に預け入れ荷物として航空会社に預けず、手荷物として機内に持ち込んでください。」

機内持ち込み手荷物検査用X線検査装置の大多数は、ほとんどのフィルムには安全という実績があります。但し、X線検査を何度も受けることが予想される時や、超高感度フィルム等で影響が懸念される時は、機内持ち込み手荷物から出して、X線を当てない検査を受けることをお勧めします。
                       以上
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 報道関係からのお問い合わせ先
コダック株式会社        広報室  03−5683−4860
コニカ株式会社         広報室  03−3349−5251
日本アグファ・ゲバルト株式会社 業務部  03−5704−3075
日本ポラロイド株式会社     広報部  03−3438−8822
富士写真フィルム株式会社    広報部  03−3406−2490
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

topに戻る
****************************
●いつごろからなのか?


同封されてきた1998.4.17の資料(同5社の呼びかけ文書)によると、

一部の外国空港で最近最新型の預け入れ荷物検査装置の導入が始まった・・・
この検査装置は米国メーカー製で、この検査装置をテストした米国の写真業界団体であるフォトグラフィック アンド イメージング マニュファクチャラーズ アソシエーション(PIMA)は・・・・
・・・この新型検査装置は英国・米国などいくつかの空港で導入が始まっており、今後次第に増えていくと見られております。

とあり、1998.4.頃から導入が始まって徐々に広まり・・・
先の文章が2001.7.19に改めて出ていることから、被害にあった申告が急増している=導入が進んでいると思われます
topに戻る
****************************
●対策案、今後の方向性案など・・・


・手荷物検査では特に問題が生じたことはありません.預ける荷物に相対的に強いX 線を当てられるというのは私も聞いたことがありますので必ずキャ ビン持ちこみにするようにしています.その際X線防止の特別な袋に 入れたりはしていません.ASA800で一部に光が入ったようになった ことはあります.(高橋さん - 2001/08/17)
・根本的な解決策として旅先で現像してしまうこともあります(高橋さん - 2001/08/17)
・この機械の詳細は知らないのですが、一般的な話として今までのような単純に荷物の中を透視する装置に比べて、CTスキャンとなりますと一枚の写真を撮るためのX線照射量はたぶんオーダーが2桁以上違うはずで、これがスーツケース全体をスキャンするとなるとオーダーが3桁ないし4桁違ってくると思います。これではX線遮断ケースもまったく役に立ちませんね。(minakataさん -2001/8/18)
・フィルムスキャンし、画像処理での加工を、いつかTRYしてみましょう

・いずれ、デジカメに変えることになるのでしょうか?同時に持参し、荷造りしたVTRのテープは何ら影響ありませんでした・・・ただしこれも強力な電磁波等を当てられると??

topに戻る

ヨーロッパ アルプス 峠ドライブ紀行 TOPに戻る LINK/FAQ/情報提供のtopへ戻る [ビデオQAへ]/